さとけんさんの東京都〜島根県の旅行記

【登録有形文化財】ばたでんに乗って、出雲大社前駅舎・旧大社駅舎を観に行く【重要文化財】
- 1日目2016年11月13日(日)
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1日目はサンライズ出雲に乗車し、東京から出雲市へやって参りました。写真は東京駅9番ホームに入線する寝台特急サンライズ(詳細は『【寝台特急】サンライズ出雲に乗って出雲まで一人旅【2016年11月】 』をごらんください)
- 2日目2016年11月14日(月)
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朝10時、サンライズ出雲は出雲市駅へ到着です。JR出雲市駅北口を出て右手をみますと、写真奥が一畑電車(ばたでん)の「電鉄出雲市駅」。出雲市駅の駅前も二十数年前と比べて変わりましたね。感慨深いです。
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そしてこれがJR出雲市駅・駅舎。出雲大社を模した造りとなっています。本日の予定は、出雲大社へ参拝したあと、23時出雲市駅発の高速夜行バスで京都へ向かいますので、一畑電車(いちばたでんしゃ)に乗る前に、高速バスの待合所を下見です。
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ツインリーブスホテル出雲、一階のアトリウムは22時半まで高速バスの待合所として利用できます。アトリウムとは「ガラスやアクリルパネルなど光を通す材質の屋根で覆われた大規模な空間のこと」だそうです。
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これは助かります。ツインリーブスホテル出雲の一階・アトリウム前にて。それでは一畑電車に乗って出雲大社前駅へ向かいます。10時21分発の電車に乗ります。(出雲大社へは、出雲市駅前からバスも出ています)
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JR出雲市駅北口を出てすぐに一畑電車・電鉄出雲市駅。今日の予定では、夕方ここに戻ってきますので、コインロッカーに荷物を預けて手ぶらで行動します。コインロッカーは、電鉄出雲市駅にもJR出雲市駅にもあります。
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電鉄出雲市駅のコインロッカーです。小さいロッカーは200円。一畑電車の改札は、出発前の一定の時間になると開きます。
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電車は二階のホームに停まっています。電鉄出雲市駅にて。
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電鉄出雲市駅にて。川跡(かわと)駅まではこの電車に乗り、川跡駅で「出雲大社前駅行き」に乗り換えます。
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それほど混雑していませんね。一畑電車・電鉄出雲市駅にて。10時21分、電鉄出雲市駅を発車です。川跡駅で乗り換えです。
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時刻は10時30分の川跡駅。出雲大社へ行くには右の車両から左の車両に乗り換えます。
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10時45分、出雲大社前駅に到着。
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本日は出雲大社の神在祭期間中にあたりますので、いつもより人出は多いと思います。出雲大社前駅(いずもたいしゃまええき)は国の登録有形文化財です。1996年(平成8年)に登録されました。それでは、駅舎の内部を観ていきましょう。
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出雲大社前駅の駅舎はカマボコ型の高い天井です。
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1930年(昭和5年)に開業した「出雲大社前駅」(当時は大社神門駅)
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白い壁とステンドグラス、そして高い天井。ここだけ時の流れるスピードが違うような、現在なのに現在でないような、不思議な空間です。出雲大社前駅にて。
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高い天井の下は待合室。出雲大社前駅舎。
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駅舎内の半円の部分は何でしょうか? 後で観に行く旧大社駅には同じような位置に「観光案内所」という区画がありますね。緩やかな曲線に小さな正方形を含んだ正方形が集まった幾何学模様が不思議です。出雲大社前駅にて。
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2012年の駅舎改装後に、駅の一画にはカフェが出来ました。出雲大社前駅にて。
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出雲大社前駅舎の外観。
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現在の出雲大社前駅、外壁は渋い色使いですね。
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昭和5年、多くの参拝者がこの駅舎(当時は大社神門駅)を眺め、そして国鉄・大社駅(現在の旧大社駅舎)と比較した時、この駅舎の先進性は特に目をひいたと思います。出雲大社前駅の駅舎を出て、目の前の「神門通り」を右手(北)へ行けば出雲大社。左手(南)へ行くと「旧大社駅」があります。本日は出雲大社への参拝の前に、旧大社駅の見学へ向かいます。
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時刻は10時53分です。出雲大社前駅から神門通りを南へ歩きます。出雲大社の一の鳥居である宇迦橋の大鳥居が見えます。
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今日はお祭りの日ですから、交通量も多いですね。出雲大社の一の鳥居である宇迦橋の大鳥居付近にて。
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こちらは道の駅・大社ご縁広場です。
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もう少し、南へ歩きますと・・・(写真は出雲市大社町北荒木付近にて)
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まずは腹ごしらえですな。出雲そばをいただきましょう。時刻は11時3分です。
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ふむふむ、なるほど。本家大梶のメニュー
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三色割子そばをいただきます。本家大梶のメニュー
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まず、つゆを「の」の字に(わりと少なめに)かけます。ずずっといただき、う、うまい!一段目はたまごですね。つゆが甘口で美味しいです。一段目が空になりましたら、空の器に残ったつゆを二段目のそばにかけ、それから新しいつゆを少し加えて、二段目をいただきます。本家大梶にて。
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二段目はとろろです。とろろも旨い!本家大梶にて。
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そして三段目は大根おろしです。ご馳走様でした。つゆが甘いのと、この食べ方が出雲そばの特徴ですね。本家大梶を出ますと、すぐ目の前に旧大社線・大社駅があります。
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おおっ、これが大社駅ですな。そう思っていると、ツツーと白い車が旧大社駅に停まりました。
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車からはドレスを着た女性が現れた!旧大社駅もそっちのけでドレスに目を奪われる私。
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なんじゃ、あれは!「卒業」か! (古いか)旧大社駅にて。
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待て待て、私は大社駅をみましょう。おお、そうでした。これが大社駅、みなさん、大社駅の駅舎です。国の重要文化財です。旧大社線・大社駅駅舎。大社線廃止に伴い1990年4月1日に廃止となりました。
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雲が出雲らしくなってまいりました。大社駅駅舎前にて。
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大社駅脇では菊花展も開催中でした。
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トイレも趣があります。旧大社駅。周りに人影も人の気配も全く無いものですから、私はここで、「ほー、トイレも趣があるなー」ぐらいの大きな独り言を言っていたはずです。
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どれどれ、駅舎の中へ入ってみるとするかな。旧大社駅。中に入ろうとすると、手前の部屋(上の写真で木の引き戸をくぐった部屋)に、菊花展の関係者の方でしょうか、三名の男女がいらっしゃることに気がつき、私、驚愕。まさか人がいるとは思わず全く無警戒でしたからね、独り言とか大きな声で言って無かったかしらん?(いや、言ってたね、トイレの前で、ひょつとすると部屋へ入る際も言っていたかもしれない)驚いたものの、さあらぬていで、私、ぶらりと立ち去る。いや、多分こちらの狼狽えはバレていることでしょうが、後の祭りです。
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気を取り直して大社駅を撮影することに専念します。うろたえまくりの私を目の前にして、一切動揺しない大社駅、さすがの貫禄です。
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先ほどのドレスの女性のお相手は、「卒業」のダスティン・ホフマンではなく、白いタキシードの男性。正に人生のハレの日ですね。ポートレート写真と共にお二人と撮影隊の皆さんの前途に幸ありますように。そしてもちろん、私にも幸あれ、待合室にいらっしゃった3人の方にも、それからそれから自転車で来ていた若者とか、爆音バイクで来ていたオジサン方、車で来ていた家族連れにも、とにかくあの場にいた皆さんの前途に幸在りますように、幸せのおすそ分けをいただきました。この翌日、京都は嵐山の竹林の小径でも、同じような撮影をされている方々がおられました。
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おやおやおや、なんですかね、写真中央に見えるあれは。旧大社駅にて。
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かつてはさぞかし賑わったことでしょう。大社駅。
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この大社駅は、1924年(大正13年)2月28日に竣工しました。
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この大社駅駅舎は、駅舎としては二代目の駅舎となります。
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2004年に国の重要文化財に指定された旧大社駅本屋。
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ホームへ行ってみたいと思います。旧大社駅。
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何か食堂みたいですね。クロスの色が褪せています。旧大社駅にて。
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この観光案内所は、昔は出札室であったとのこと。旧大社駅にて。
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ホーム北側の駅舎。駅事務所跡。旧大社駅。建物中央の広い空間が「三等待合室」 建物南棟(正面の西面を向いた時に左)の小部屋(菊花展の方がいらっしゃった部屋)が「一・二等待合室」、建物北東に正面側に皇族等の「貴賓室」があったと文化庁のデータベースには記述があります。
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旧大社駅のホーム北側から南を望む。
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時は過ぎても山の稜線は変わらず。旧大社駅にて。
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旧大社駅。廃駅の風情とは、なかなか良いものです。時の流れに置き去りにされた感がいい。置き去りにされたのは「駅」なのか、それとも「私」なのか
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おお、これはこれは! 因幡の白兎とガマの穂ですな。旧大社駅にて。
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良い空です。旧大社駅のホームにて。
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このデゴイチ、出雲大社の神苑内から移設展示されたそうです。旧大社駅にて。
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昭和17年製造。旧大社駅のホームに展示されている機関車。
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旧大社駅ホーム側北側にある「所算精」、右から読むと精算所です。
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旧大社駅北側の改札。
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天井の高い旧大社駅舎内。
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おぉ、懐かしいですね、こういう看板を見て、電話して、宿を探す。どんな旅館なのかまったく見当がつかない状況で電話をかけて、「一人の方はちょっと」とか「空いていません」と断られながら、予約が取れるまで電話をかけ続ける昔に比べて、ホテル・旅館の空き具合がすぐに判り予約もしやすいネット予約の登場で、確実に一人旅はしやすくなったと感じます。旧大社駅にて。
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良い雲ですね、まさに、八雲立つ出雲です。旧大社駅にて。
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天気も少しだけ良くなってきました。そろそろ旧大社駅を離れて出雲大社の参拝を致しましょう。旧大社駅にて。
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時刻は11時55分、北へ向けて歩き出します。実はこの出雲大社宇迦橋大鳥居も、国の登録有形文化財です。高さ・23m、柱の間の幅が14m、鉄筋コンクリート製、1915年(大正4年)築。
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神門通りを北上しますと出雲大社前駅に戻ってまいりました。出雲大社のお祭りの日で、普段より車の交通量も多いようです。
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出雲大社前駅の脇を入って行くと、「一畑電気鉄道デハニ50形電車」の展示を観ることが出来ます。
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こちらが出雲大社前駅に展示されている一畑電気鉄道デハニ50形電車
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一畑電気鉄道デハニ50形52号車・運転席。出雲大社前駅にて。
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2009年(平成21年)3月29日に引退した一畑電気鉄道デハニ50形52号車。出雲大社前駅にて。
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「造製年三和昭」(昭和三年製造)の一畑電気鉄道・デハニ50形52号車。出雲大社前駅にて。
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一畑電気鉄道デハニ50形・52号電車の趣のある客車内。出雲大社前駅にて。
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出雲大社前駅にて。
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出雲大社前駅での見学を終えて、出雲大社へ向かいます。
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この後の予定は、出雲大社を参拝して、(詳細は『【八雲立つ】出雲大社にお詣りしましょう【二礼四拍手一礼】』をご覧ください)
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出雲大社本殿の下にて拝むウサギをみて、(詳細は『【八雲立つ】出雲大社にお詣りしましょう【二礼四拍手一礼】』をご覧ください)
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島根県立古代出雲歴史博物館を見学して、(詳細は『【八雲立つ】出雲大社にお詣りしましょう【二礼四拍手一礼】』をご覧ください)
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しっとりつるつる北山温泉に入ってから23時出雲市駅発の高速バスで京都へ向かいます。(詳細は『【八雲立つ】出雲大社にお詣りしましょう【二礼四拍手一礼】』をご覧ください)
- 3日目2016年11月15日(火)
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3日目は東京方面へ帰宅する途中で京都に寄り道し、紅葉を楽しみました。(詳細は『【京の都・紅葉情報】京都嵐山の紅葉を観てきました【2016年11月中旬】』 をご覧ください)
【登録有形文化財】ばたでんに乗って、出雲大社前駅舎・旧大社駅舎を観に行く【重要文化財】
1日目の旅ルート
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