さとけんさんの神奈川県の旅行記

【鎌倉を歩いて・その2】遠い夏の空と白い雲。古都鎌倉の午後を歩く【建長寺で思索にふける】
- 1日目2016年8月24日(水)
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円応寺へやって参りました。境内では撮影禁止となっています。円応寺は1250年に創建されたお寺で、御本尊は閻魔大王です。閻魔堂、十王堂とも呼ばれ十王を祀っています。十王とはすなわち『秦広王(しんこうおう:不動明王・初七日(7日目))』・『初江王(しょこうおう:釈迦如来・二七日(14日目))』 ・『宋帝王(そうていおう:文殊菩薩・三七日(21日目))』・『五官王(ごかんおう:普賢菩薩・四七日(28日目))』・『閻魔王(えんまおう:地蔵菩薩・五七日(35日目))』・『変成王(へんじょうおう:弥勒菩薩・六七日(42日目))』・『泰山王(たいざんおう:薬師如来・七七日・(49日目))』・『平等王(びょうどうおう:観音菩薩・百か日(100日 目))』・『都市王(としおう:勢至菩薩・一周忌(2年目))』・『五道転輪王(ごどうてんりんおう:阿弥陀如来・三回忌(3年目))』。十王の皆様、とても厳格な御顔をされておられました。堂内には見学者が多かったです。ちょうど、円応寺がゴールのウォーキングがあったようでした。続きまして、建長寺へ向かいます。
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時刻は12時10分、建長寺の総門です。巨福門ともいいます。天明3年(1783年)に建立された京都の槃舟三昧院の門を、昭和15年にこの地へ移築したものです。
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1775年再建の建長寺の山門です。別名「狸の山門」。暑い日でしたので、山門の下のベンチに座っている外国の方が多かったです。
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建長寺・山門下からみた青空。雨の予報もどこへやら、すっかりいい天気です。
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1255年(建長7年)に鋳造された建長寺の梵鐘です。
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建長寺・梵鐘前から山門の上の空をみる。良い青空です。
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1647年に芝・増上寺より移築された建長寺仏殿。
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建長寺のご本尊・地蔵菩薩像です。
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おやおやおや! おぬしは誰じゃ? なぜここにおるのじゃ?建長寺仏殿前にて。
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ひょっとして、おぬしはハト避け? そういえば円覚寺でしたか、お堂内から鳥の鳴き声が聞こえていましたな。建長寺仏殿前にて。
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建長寺の仏殿から法堂へ歩きます。雲が良い。
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建長寺の法堂にて。おぬしは首をかしげているというより、首が外れているようじゃが。
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建長寺・法堂の天井画、雲竜図。小泉淳作・画。平成15年(2003年)の寄進。
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建長寺・法堂の千手観音菩薩(奥)と修行中のお釈迦さまの像(手前)。建長寺の法堂は、1814年(文化11年)に再建された、木造建築では関東最大のものです。
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建長寺の方丈へ向かいます。
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建長寺の境内から観る夏空です。
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建長寺の方丈(龍王殿)へ入りました。遠慮深くなかなか建物に入らない外国人の方々は、ひょっとして入ってはいけない建物だと思っていたのかもしれません。私が歩き回っているのをみて、皆さん安心して方丈へ入ってこられました。
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方丈側から建長寺の唐門をみた景色です。
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緑の濃淡が鮮やかな建長寺の庭園。長い腰掛がありますので座って目を閉じます。
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建長寺・方丈の裏から見た夏の空。蝉時雨が美しい。
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方丈の裏、庭園前に並ぶ長腰掛には、いつのまにか、外国の方々が静かに、実に静かに座っておられました。建長寺にて。
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建長寺・方丈にて空を眺めながら思います。空は刻々とその様相を変え、一たびとして同じ空にはならない。過ぎていく時も留まることがなく、「今」であったものが、今は既に「過去」である。そんなことを考えて時間を忘れます。
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建長寺の方丈をおいとまします。実に有意義で落ち着いたひと時でありました。
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建長寺から浄光明寺へ向かいます。
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鎌倉・第六天。青梅聖天社と同じくらい急こう配の階段です。時刻は13時2分です。
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再び亀ヶ谷の切通を通って、今度は北鎌倉方面から鎌倉駅方面へ抜けます。
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亀ヶ谷の切通、北鎌倉側の長寿院脇からみた夏の空。
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亀ヶ谷の切通を歩きます。
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時刻は13時17分、浄光明寺に着きました。
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今日はお寺自体がお休みです、といった雰囲気でありました。浄光明寺にて。
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浄光明寺・平成の甍。
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浄光明寺、階段をのぼると拝観料を払って拝観するエリアですが、今日はそれもお休みのようです。続いて、寿福寺へ向かいます。浄光明寺から寿福寺へは歩いてすぐです。寿福寺は参道がとても美しいお寺です。
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時刻は13時29分、寿福寺へやって参りました。そろそろ、足が疲れてもつれて参りました。
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寿福寺は参道がとても綺麗です。参道の先の門から向うは立ち入ることができません。
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立ち入り禁止のラインから寿福寺の本堂をみます。
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さて、寿福寺の裏手の墓所に回ると北条政子のお墓があります。
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そしてその隣には源実朝のお墓がありました。寿福寺にて。
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時刻は13時47分、鎌倉唯一の尼寺・英勝寺の門をくぐります。
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英勝寺の空です。
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英勝寺の仏殿です。
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英勝寺の御本尊・阿弥陀三尊立像です。
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英勝寺・仏殿の天井には極彩色の絵が描かれています。
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英勝寺には小さい竹林もありました。次は海蔵寺へ向かいます。
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時刻は14時5分、海蔵寺へやってきました。ああ、疲れました。
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海蔵寺の山門からみた青い空。良い空です。
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海蔵寺が本日のゴールなのですが、もうヘトヘトです。
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海蔵寺の本堂・正面ひとつ窓が開いていて、裏からの風が、その一つだけ開いている窓を通って流れて、とても気持ち良いです。
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海蔵寺の空。疲れたので顎があがって空をみる機会が増えました。ダイナミックな良い空です。
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海蔵寺・本堂の階段に腰をおろして、汗をぬぐいます。
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海蔵寺の空。ああ、綺麗な空ですな。よく歩きました。
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海蔵寺の薬師三尊像と十二神将像
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海蔵寺の仏殿。1776年に浄智寺から移築されたもの。さて、そろそろ今日の宿へ向かうとしましょう。
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鎌倉駅西口へ戻ってきました。15時少し前です。駅までたどり着きますと、さすがに人出が多いですね。今日はそういえば、どこへ行っても人が少なかったので、この鎌倉の賑やかさをすっかり忘れておりました。
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鎌倉駅西口から東口へ抜ける地下道を出ると小町通りの入り口です。鎌倉で一番繁華な場所です。
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新しくなった段葛を歩いてみましょう。
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歩道が砂地ではありませんので、助かります。このあと参道沿いにある宿にチェックインしました。
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今日、ここまでの歩行記録はだいたい27kmです。久しぶりに歩いたので、足がなまっております。距離に比べて疲労度が大きいのは、鎌倉が山坂の連続であるから、でもありましょう。今日は18時過ぎからの「長谷の灯かり」へ行きますので、シャワーを浴びてから早い夕飯を食べに出ます。(ところで、私が宿泊しました「ホテルあじさい」。鶴岡八幡宮に近い立地の良さと、スタッフの皆さんの感じの良いサービスで、とても良い宿であったのですが、2017年の7月末をもって閉館してしまうとのこと、とても残念です。本業へのサービス集中のためとのこと、本業は「クルミッ子」の鎌倉紅谷さんです)
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御夕飯は宿の近くのキャラウェイで! チキンカレー660円。時刻は16時32分です。大盛りではありません。これがレギュラーのサイズ、ご飯の盛りが3人前ぐらいあります。そしてなんといっても、カレーが旨い。この日、木曜日の16時半にお店に行ったので待つことはありませんでしたが、普段の昼時は行列必至です。
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ちなみにこちらは、翌日金曜日13時半のキャラウェイ(真ん中のお店)。並んでいますね。
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夜は「かまくら長谷の灯かり・2016」へ行って参りました。宵闇にまぎれて、楽しんでまいりました。最終的な本日の歩行距離です、疲れてしまったので明日は楽をしようと思います。この日は、朝からずっとひと気の少ないお散歩となりまして、とてものんびりできました。このあと、「長谷の灯かり」は『【鎌倉を歩いて・その3】2016・かまくら長谷の灯かりに行きました。闇に溶け込む快感【長谷・宵闇の世界】 』へ続きます。
- 2日目2016年8月25日(木)
【鎌倉を歩いて・その2】遠い夏の空と白い雲。古都鎌倉の午後を歩く【建長寺で思索にふける】
1日目の旅ルート
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