やんまあさんの大阪府の旅行記

◆大阪ミナミD◆16億円で修復をした金剛寺の国宝と如意輪見仏して歓心!!(河内長野/河南)
- 1日目2018年4月7日(土)
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京都から2時間運転して到着!!南阪奈道路羽曳野ICで降りて到着!!
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09:00-11:00
金堂&仏像修理完了!!文化庁と河内長野市の補助を受け平成21年度より総額16億円をかけたらしい。金剛寺の負担額は5億5千万円。。みなさん100年後にこれが残るよう参拝しましょう。金堂で国宝になった三尊と金剛界&胎蔵界曼荼羅や、堂内の装飾を堪能し、寺内をブラブラします。ウン千万という大金を寄付した企業や個人がいるようで、大事にされている寺である。
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09:00-11:00
金堂には、2017年に国宝に指定された本尊「金剛界式大日如来坐像@国宝」、行快作「不動明王坐像@国宝」、「降三世明王坐像@国宝」三尊を安置する。この三尊は伝運慶とされていたが、今回の修復で体内から墨書が見つかり、不動明王は快慶の愛弟子「行快」作と判明。2017年は快慶展@なら博、運慶展@トー博が行われて大成功したので、次は行快、定慶の仏像が注目され、国宝になっていくのですかね。ということで、早速、2018年秋にトー博で「大報恩寺展」が決定。快慶・行快・定慶の慶派の真骨頂が大公開される。
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09:00-11:00
南朝に所縁がある寺だけあって、高野山を思い出す凛とした空気感が漂っている。五仏堂の創建は平安時代で、五智如来@重文が安置されている。左奥に行くと薬師堂がある。
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薬師堂をさらに左に進むと新西国三十三所を一気に回ったことにできる小堂巡りという名のハイキングコースがある。四十分ぐらいかかるようなので、今回はスルー。しかし、多くは「西国三十三所」なのだが、「新」のところは珍しいな・・。
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御仏堂から右に行くと御影堂・観月亭に着く。このお堂は平安時代の創建で、重要文化財に指定されている。お堂裏側も見逃さないことが大事。
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天野山金剛寺の本坊にある庭園も見逃せない。共通券500円で、国宝&重文の仏像・お堂を拝観し、ちょっと歩き疲れたら本坊の庭園でマッタリするのが良いでしょう。因みに、本尊御開帳時に金堂に入るには別途800円/人が必要です。 なら博のぶつぞう館と京博国宝展などで目にした方も多いかと思いますが、三尊揃って見仏を!!
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本坊に入ると蹲踞(つくばい)が見え、苔と岩のコントラストが素晴らしい枯山水の庭が現れる。縁側に腰を掛けて休憩し、疲れが取れた気がした。
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持仏堂には鎌倉時代作と思われる不動明王立像、阿弥陀如来坐像、金剛界式大日如来を安置している。大日如来は金堂に安置されている本尊のモックアップでは?と思うお姿。
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庭園全体。秋口は遠くの山が紅葉すると、すごい綺麗な庭に変貌しそうだ。嵐山の天龍寺みたいになりそう。
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最後に山門には金剛力士像ではなく、増長天@重文と持国天@重文が安置されていた。ふと思った。金剛寺なのに金剛力士像がないって、なんでやねん。。。。そして、家に帰って思った。本来は四天王が揃っており、本尊周りに安置されていたのであろう。そして、火事とかで一部の四天王や金剛力士像を焼失。残った四天王を山門に持ってきたのかなと。
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参道の桜。散りはじめで所々綺麗な場所があった。あと1週間早かったら、感動の風景だったかも。
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寺内案内図。ここは駐車場が500円。各お堂と本坊の庭など共通券で500円/人なので、すべて見ることをオススメします。
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ああ〜なんか千木と鰹木がしっかりしていて低層な神社あるわ!!と飛び込むとラーメン屋だった。朝早く起きて食パンだけで出て来たのでお腹が減り気味。時計を見れば11:30なのでここで昼食にした。初めて食したのだが、安いですね。店内では「おいしいラーメン」が次々と注文されていたのでつられそうだったが、私たちは「野菜たっぷりラーメン」と「煮卵ねぎたっぷりラーメン」を食した。12:00には列ができていたので、早めに入るべし。
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11:00-12:00
〒586-0036 大阪府河内長野市高向2292-1 。「奥河内くろまろの郷」駐車場を利用するそうです。乗用車が300台ほど置けて無料です。もう少し早かったら桜が綺麗だったのだろうな。。
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11:00-12:00
河内長野の観光地パンフレットや奥河内スポット、文化財まるごとマップなどが充実しています。結構、行くところあるな・・。次回来たときに行き場所のヒントになりそう。
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白樫亭
河内長野市
閉店??
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13:00-14:00
〒586-0044大阪府河内長野市美加の台1丁目25-1 。堂内の「阿弥陀如来坐像@重文」は平安時代末期の作で必見!!だが、今回はそれ以外がメインで訪れた。 境内には超アニメチックな羅漢像が境内に並んでおり、圧巻!!毎年7月から8月にかけて斑蓮(まだらはす)と呼ばれる蓮が咲く。この蓮は創建当時に植えられたもので全国に数箇所しかない珍しい種類のものだそうだ。 因みに境内には赤坂上之山神社がある。明治の廃仏稀釈を逃れ?神仏習合が残っており、遺構が完全な形で残されている全国でも数少ない貴重な神社である。
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赤坂上之山神社
興禅寺境内にある。河内国錦部群の総社で、767年に創建。元々は正八幡宮だそうで、祭神は仲哀天皇&神功皇后&応神天皇の八幡菩薩、そして、なぜか菅原道真となっていた。九州繋がり??割拝殿を突き抜けると本殿が現れる。本殿には応神天皇の遺髪が埋められているという言い伝えがある。
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空海作の地蔵菩薩@石仏を本尊とし創建。1639年に浄厳が伽羅山延命寺に寺号を改め、1677年に薬樹山延命寺に寺号を改め、本尊も如意輪観音に改めたらしい。山門をくぐると、直線の参道で右側の高台にお堂が並ぶ面白い寺。
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参道をまっすぐ行くとお堂があり、中を入ると本尊は「毘沙門天立像」で、脇侍に「不動明王坐像」と「愛染明王」を安置している。この三尊形式は珍しいはず。愛染明王って単独で安置するはずなんだけどなあ〜。と思ったが、このあと「観心寺」も脇侍に不動明王と愛染明王の三尊形式であることが判明。近つ飛鳥恐るべし・・・。
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堂内は暗いので、はっきり見えないが、脇侍に愛染はないだろうと、何度も凝視したが愛染だった。この愛染明王は三面六臂で丸型光背、色の落ち具合などから奈良・西大寺の愛染明王に似ている気がした。
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実は本堂は参道突き当りの左にある。堂内は暗くほぼ見えない。ペンライト&オペラグラス必須である。なかなか形の良い如意輪観音菩薩です!!帰宅後思ったのだが、現在、単独で安置しているが、本来の脇侍は別堂にいる不動明王と愛染明王かもしれない。要はこの地域は、本尊が如意輪で脇侍は不動明王と愛染の「如意輪三尊形式」があったと思うのだ。その中心は観心寺で間違いないであろう。より妄想を膨らますと観心寺塔頭だったのかもしれない。「長野公園=観心寺領域」で観心寺塔頭の残りがこことか。
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本堂は江戸時代中期に建立とされ、本尊の地蔵菩薩像は1691年の運長作、右手に錫杖を左手に宝珠を持ち、温和な顔で半跏になっていると説明がある。ちなみに、運長は慶派ではないと思う。最近「慶」が付く仏師は慶派と変な勘違いが流行っているような気がするのは私だけだろうか・・・。
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13:00-14:00
山門前に駐車場があるとは知らず、手前の駐車場に停めたので100mテクテクして、入口へ到着。「金堂@国宝」は大阪府下で本堂として最古。本尊は「如意輪観音坐像@国宝」で脇侍は不動明王、愛染明王と珍しい三尊形式である。また、内陣には板製の両界曼茶羅がある。
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13:00-14:00
本尊「如意輪観音@国宝」は長い間、絶対秘仏だったため彩色が残っている。109cmと大きさはないが、平安時代の密教美術の最高の仏像といわれている。有名すぎる本尊により隠れているが、お堂のほとんどが重文で、仏像も重文が多い。重文の仏像は次の通り。金銅観音菩薩、金銅釈迦如来、金銅如意輪観音菩薩、木彫不動明王、木彫愛染明王2体、木彫地蔵菩薩、木彫十一面観音菩薩、木彫聖観音菩薩6体、木彫釈迦如来、木彫薬師如来、木彫弥勒菩薩と仏像宝庫!!飛鳥の仏像中心地と言えよう!!
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参道と本堂までの間にある「訶梨帝母天堂(かりていもてんどう)」。重文だけあって、お堂の彫刻が素晴らしい。凝った彫刻を施したお堂を見てきたが、ここのは「そこ!凝る??」というのを見られる。
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「訶梨帝母天堂」のお堂に見とれて、ふと振り向くと感じの良い風景が見えた。本堂までのアプローチが綺麗なので、そのまま通り過ぎそうですが、こういうところも見逃さないでほしいな〜。
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奈良・大神神社の御神木などと同じ雰囲気を持つ霊木。
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雰囲気のある小路。どこに続いているのかな・・。
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本堂が目に飛び込んだところで振り返ってみた。滋賀・石山寺や京都・仁和寺などと同じく、気持ちが良くなる風景だ。
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本堂(金堂)は重文です。ここに日本三大如意輪観音が安置されています。ここ以外は、奈良・室生寺と兵庫・神呪寺となっており、ここの如意輪は毎年4月17日と4月18日のみ公開で、神呪寺は年一です。個人的にですが、日本4大如意輪を設けるとしたら、京都・大報恩寺の如意輪@定慶作だな。
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本尊は「如意輪観音坐像@国宝」で脇侍は不動明王、愛染明王と珍しい三尊形式です。なかなか雰囲気のあるお堂で、閉扉からオーラが出ている気がした。 この仏像は艶かしいという言葉がぴったりで、奈良・法華寺の十一面観音立像と双璧だと思う。長らく秘仏であったため、保存がよく、表面の彩色や文様もよく残っている。
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本堂@国宝から山門の写真です。この後、左手のお堂を周り、参道途中に右側に折れて、宝物館に行きます。
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未完成な三重塔??と近づいてみると「建掛塔@重要文化財」とある。後ほど、宝物館に行くと中途半端になっている理由がわかります。
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建掛塔@重文の中に金剛界式大日如来坐像と胎蔵界式大日如来坐像の写真が安置されていた。やっぱ、この塔は五重の塔か多宝塔なのだったのでは?と疑ってしまう。
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建掛塔@重文を周ると檜皮葺の天井と塔に隙間があることを発見。鳥や虫が入りまくるような気がするが、大丈夫なのかな・・。
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開山堂です。京都の大寺にありそうな雰囲気です。
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開山堂裏に「楠木正成(くすのき まさしげ)」の首塚がある。楠木正成は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての武将で、大阪ミナミでは伝記が多い武将。
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後ほど宝物館で南北朝時代の南朝に所縁のある寺だとわかったのだが、宮内庁管轄の「後村上天皇檜尾陵」がありびっくり。寺内に陵を持つのは京都・御寺「泉涌寺」以来かな。
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阿弥陀堂ですが、阿弥陀如来はいません。その代わり?普賢菩薩などが安置されています。ここはガラス張りで外からですが見仏可能です。
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阿弥陀堂の普賢菩薩です。象に乗っている=普賢菩薩ですが、横座りしており、これは初見仏だな。。ちょっと、この仏像の成り立ちとか知りたい気がする。もしかしたら、御主人の阿弥陀がいないのでグレたのかな??
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宝物館に行くと平安時代の重要文化財の仏像がぎっしりです。奈良・大安寺、奈良・唐招提寺、伊賀・甲賀周辺の仏像が好きな方はオススメ。さて、寺内にある塔が未完成の理由が書かれていました。楠木正成は菩提寺のここで塔の工事を指揮していた。塔の1階部分が完成した時、後醍醐天皇からの命令で九州から攻め上ってきた足利尊氏の軍勢と戦うようにと指示された。大軍を擁する足利軍に、楠木勢壊滅し、自害してしまい、塔は今のままになったそうです。
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寺内には仏教の故郷でありそうな石仏があちこちにあります。
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観心寺手前にあります。横断歩道はないのでご注意ください。座敷から外は桜・紅葉と川があるので、季節によっては綺麗な景色を見ながら食せます。基本、甘味処です。
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入るなり雰囲気のあるお店で、歴史を感じます。
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座敷に上がらせていただきました。小さ目の座布団で陶器製の火鉢の周りはほどよく暖かく,掛け軸など店内の雰囲気は昭和な感じです。お伊勢さんの赤福本店の雰囲気も好きですが、こちらの方が良い。
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4月なのに風が強く、寒いんですよ!!ということで、「わらび餅」が有名なのですが、「ぜんざい@650」と「あべかわ@450」を頂いた。体もほっこり!!ちょっと休憩に良いです!!寒そうにしていた妻にぜんざいを「(少し)飲む」と聞くと嬉しそうに飲み、返されたら全部飲まれた・・・。
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11:00-12:00
金剛山系の裾野に点在する長野公園は、あるがままの自然を満喫できる公園のひとつ。春には全山が桜で包まれる「長野地区」、梅雨の季節には5000本ものあじさいを観賞できる「河合寺地区」、大阪湾を望む眺望がすばらしい「観心寺・丸山地区」、南河内を代表するモミジの名所「延命寺地区」、うっそうとした森林の広がる「天野山地区」と個性豊かな5つのエリアからなる。 という説明だが、今回、思ったことは、観心寺の寺領だったと推測した。観心寺中心に塔頭が並んでおり、その名残が公園なのでは?と感じる。
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11:00-12:00
河合交差点すぐで今回は閉扉していた。。山一面に広がる桜と山腹の数千株の紫陽花が有名で、木造千手観音及び不動明王、毘沙門天立像、木造持国天立像、木造多聞天立像はすべて重文。拝観したかったな・・・。拝観したかった理由は見仏したかったのと、643年「蘇我入鹿」創建なのが気になる。やはり、蘇我氏繋がりの寺があるか・・・。
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道が狭くなったり広くなったりしてやっと到着。到着すると変わった建物だなと思っていたら、妻が安藤忠雄作と言って納得。山を切り開き、高低を利用して古墳感を出したのかな。
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写真撮影は原則可能。受付で一部の禁止場所が書かれた紙を頂いたが、わかりにくい。。さて、はじめは古墳時代から始まります。聖徳太子の棺がありました。
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考古学により発見された昔の文字が書かれた木簡などが展示されていた。
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この博物館は2階から入り、地下1階へ下がる方式を取っている、2階から地下1階は吹き抜けで、古墳のジオラマ?が上から見られる。
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埴輪
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水鳥型埴輪
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人型埴輪
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石棺です。
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竪穴式の石棺風景です。寝転んで写真撮ろうかと妻に言うと、汚いからヤダとのこと。
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仁徳天皇陵の模型です。古墳周りには集落や埴輪を作成する集団などがあります。
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仁徳天皇陵模型
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仁徳天皇陵模型
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仁徳天皇陵模型
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仁徳天皇陵模型。埴輪を創る集団。
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100基の円墳・方墳の内40基ほどを公開している。大阪府立近つ飛鳥博物館の入口でMAPが無料で頂けるので、博物館を見て、喫茶店で昼食を取って、古墳群に行くのが良いかな。「大阪府立近つ飛鳥博物館」の駐車場に車が多いのは、古墳ハイキングしている人のだろうか。
◆大阪ミナミD◆16億円で修復をした金剛寺の国宝と如意輪見仏して歓心!!(河内長野/河南)
1日目の旅ルート
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