ニイチャンさんの秋田県〜新潟県の旅行記

北海道&東日本パスで上信越経由日本海沿岸ウォーキングの旅
- 1日目2019年3月3日(日)
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09:00-10:00
平日なら朝のラッシュで混み合う高崎線ですが、今日は日曜日なのでラクラク、BOXシートに座って高崎駅に到着。駅構内の観光案内所で地図をもらい、観音様を目指して今日のウォーキングのスタートです。
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09:00-10:00
群馬音楽センターはアントニン・レーモンドの設計で昭和36(1961)年に竣工したモダニズム建築です。レーモンドは帝国ホテルの設計で有名なフランク・ロイド・ライトの助手として来日したチェコ出身の建築家で、その後長く日本に滞在し日本のモダニズム建築の発展に大きな影響を与えました。正面の大きなガラス面とコンクリート折版のリブの連続で構成されるその外観からどこか愛嬌のあるウルトラ怪獣を連想してしまうのは私だけでしょうか?
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09:00-10:00
エレキギターの練習中に感電事故により17歳で夭折した山田かまちの詩や絵画などの作品を展示した美術館。8年前に訪れ、その若き感性に衝撃を受けた記憶があります。今回は時間がないので外を眺めただけで観音山に急ぎます。
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10:00-11:00
高崎のシンボル、観音山の白衣大観音。昭和11(1936)年、実業家 井上保三郎により建立されました。胎内の146段の階段を昇れば、観音様の肩口から高崎市街が見渡せるはずですが、先を急ぐためスルー。毎年バレンタインデーからホワイトデーにかけて赤い糸祈願祭という縁結びイベントの期間で、ちょうどこの日は愛を叫ぶコンテストが行われていました。
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10:00-11:00
白衣大観音の脇を抜けて坂道を下っていくと染料植物園がありました。広大な敷地内には昔から染色の原料として使われてきた植物が多く植えられています。温室には休憩所も併設されていました。
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11:00-12:00
ひびき橋
赤い主塔が印象的なひびき橋。平成10(1998)年に架設された吊橋です。白衣観音と染色植物園をショートカットで結ぶ人道橋です。
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11:00-12:00
38体の観音菩薩像が安置される洞窟と隣接する日本庭園の徳明園がセットになっています。高崎の呉服商、故山田徳蔵が半世紀もの間私財を投じて工事を進めたといい、不思議な雰囲気を醸し出しています。
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12:00-13:00
高層の高崎市役所に隣接する高崎公園。高崎市では2番目に古い公園で、明治9(1876)年に造られました。頼政神社に隣接し、落ち着いた雰囲気の公園です。ちなみに一番古い公園が気になりますが、隣接する城址公園かな・・・・・?
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15:00-16:00
今日の泊りは戸倉上山温泉です。高崎からの信越線は横川が終点。その先は軽井沢までJRの代行バスを使うしかありません。碓氷峠から雪が降り出し、軽井沢も雪景色。平成9(1997)年の長野新幹線開業に合わせ軽井沢駅は建て替えられましたが、平成12(2000)年4月に新駅舎に隣接して旧部材を一部使用して復元された(旧)軽井沢駅舎記念館がオープン。平成29(2017)3月に記念館は閉館しましたが、その建物を町から借用し、しなの鉄道が開業20周年を記念して同年10月にリニューアルオープンさせたのが今の軽井沢駅旧駅舎口です。おしゃれなカフェも入っていますが、実際にしなの鉄道の改札口としても使われています。
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17:00-18:00
軽井沢からしなの鉄道に乗って戸倉駅に到着。温泉街まで歩いていくことにしました。駅を出てすぐの交差点に突然茅葺の大型民家が見えました。間口15間半桁行6間半のこの民家は宝暦10(1760)年の大火後に復興されたという江戸時代の建物で、裏へと続く江戸から昭和にかけて造られた多くの蔵とともに国の登録有形文化財になっています。坂井銘醸という蔵元の所有で、この主屋は蕎麦料理処萱としてまた蔵は資料館的な酒造コレクションとして使われています。
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17:00-23:00
戸倉駅から温泉街までは歩いて30分以上かかりました。山腹の赤いネオンがレトロです。有名な温泉地ですが、初めて泊まります。旅館はリバーサイド上田館。伊東園ホテルズの宿は4館目かな?評価はいろいろあると思いますが、格安1人旅を楽しむ私にとっては気軽で使いやすい宿です。システムはどこも同じと思いますが、今回の夕食バイキングは宿泊客の多さにも拘わらず、落ち着いて食事ができたような感じがします。何でだろう〜?
- 2日目2019年3月4日(月)
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09:00-10:00
上田駅の北口にあたるお城口側の階段を下りて左手に観光案内所がありました。地図をもらって今日のウォーキングに出発です。
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09:00-10:00
学生時代から別所温泉が好きで何度もクルマで上田を通っているはずなのですが、まち歩きは初めてです。上田駅お城口は平成15(2003)年に再開発が竣工しペデストリアンデッキや再開発ビルでだいぶ様変わりしています。真田幸村の騎馬像も駅前広場の片隅で小さく感じられます。
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09:00-10:00
上田映劇
上田駅からぺデデッキを登り、再開発ビルの中を抜けていくと細い路地へと繋がっていました。国道を渡り、さらに路地を入っていくと「花やしき通り」と書かれたレトロな看板に目が留まりました。角の建物も猥雑な不思議な雰囲気で、その先には芸人の木札がはられた雷門ホールが?後で調べてみると、平成26(2014)年に公開された「青天の霹靂」という映画のセットで、ホールは大正6(1917)に上田劇場として建てられたものであることが分かりました。上田劇場は昭和初期に上田映劇という映画館となり、経営者は移り変わったようですが、今でも映画館として使われているようです。
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09:00-10:00
願行寺四脚門
真田幸村の父、昌幸ゆかりの浄土宗のお寺です。本堂は新しいですが唐破風を持つ立派な四脚門が風格を表しています。この門は享保3(1718)年に再建されたものですが上田市の指定文化財になっています。
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10:00-11:00
月窓寺
天井に鏝絵で龍の描かれたユニークな形の山門を持つ曹洞宗月窓寺。真田幸村が再建し、関ヶ原の戦い(慶長5(1600)年)に敗れ紀州高野山の麓、九度山に旅立つ前に馬具や遺品を納めたという謂れがある真田家ゆかりのお寺です。境内にある幕末の兵学者・赤松小三郎の遺髪の墓は上田市の指定文化財になっています。
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10:00-11:00
柳町は江戸末期から明治時代のうだつの上がる町家が建ち並び、風情のある街並みを形成しています。それぞれの町家は酒屋や蕎麦屋から新しい業態のパン屋やカフェなどの店舗として使われており、新たな賑わいを創り出そうとしています。
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10:00-11:00
明治14(1881)、柳町の北に位置する海禅寺の境内に湧く湧水を町民たちが協力して引いて生活用水にしたものです。大正12(1923)年に上田市街に上水道が引かれるまで、その名の通り、命を保つ水でした。その後も大切に維持管理され、木製の送水管から鉄管に代わった今でも水は流れ続けています。
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10:00-11:00
上田城は真田幸村の父・昌幸が天正11(1583)に築城し、徳川勢を退けたことでも有名です。東虎口櫓門ではおもてなし武将隊が出迎えてくれました。門を入るとそこは真田神社で、真田氏、仙石氏、松平氏の3代の城主が祀られています。
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16:00-17:00
上田のまちを急ぎ足で歩いた後、今日は新潟まで移動です。飯山線の飯山から十日町まで、列車の窓から見えるのは一面の銀世界ばかり。長岡で30分の電車の待ち時間があったのでアオーレ長岡に立ち寄ってみることにしました。市庁舎やアリーナを広場空間でつないだ複合交流施設で、隈研吾氏の設計により平成24(2012)年に竣工しました。世界的な建築家が設計した建物であり、外国人や学生らしき見学者が結構いました。仕事をしている市職員の姿も上から丸見えで、ちょっとやりにくくないですかね?
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18:00-23:00
今日は新潟の湯田上温泉に宿泊です。明日は新潟のウォーキングですが、新潟市街にはいい温泉が見つからず、少し手前の信越本線・田上駅近くに宿を取りました。旅館初音は家族経営のこじんまりした宿ですが、落ち着いたとてもいい宿でした。温泉はよく温まり、ビジネスにも拘わらずお酒のあてにぴったりな夕食が出て、地酒の飲み比べを口初めに緑川の燗を堪能しました。満足満足!
- 3日目2019年3月5日(火)
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09:00-10:00
田上駅から新潟駅までは約40分。万代口側の階段を下りると駅前広場に面して観光案内センターがありました。地図をもらい、沼垂(ヌッタリ)というディープな地区のまち歩きに出発です。
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10:00-11:00
沼垂テラス商店街
沼垂(ヌッタリ)は「日本書紀」にも出てくる由緒ある地名で、幾多の歴史を経て今の場所に町ができたのは江戸時代の貞享元(1684)年頃と言われています。明治37(1904)年には沼垂駅が新潟市街では最初の鉄道駅として開業し、近くの港湾施設や工場地帯に多くの人や物資が運ばれ賑わっていました。平成22(2010)年に駅は廃止されますが、その頃から市場だった古い長屋を利用して新たな店舗ができはじめ、平成27(2015)年には沼垂テラス商店街としてフルオープン、往時の賑わいを取り戻そうとしているらしい。私が訪れた時は火曜日の午前中でほとんどの店が閉まって人影もなく、本当にここが商店街?という印象。ちょうど定休日の店が多い曜日にあたったらしく、今度は朝市が行われる日曜日に来てみようかな。
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10:00-11:00
沼垂白山神社
沼垂のレトロなまちを歩いていると立派な神社がありました。沼垂の総鎮守、沼垂白山神社です。現在の社殿は江戸時代後期、弘化4(1847)年の建築で、外国人の若いカップルが細部の彫刻を熱心にのぞき込んだり写真を撮ったりしていました、平成28(2016)年には西側を走る国道7号線・栗ノ木バイパスの拡幅に伴い人力で曳家をした(ズルをした?)そうで、町を盛り上げようとする地域の人たちの熱気が感じられます。
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10:00-11:00
白山神社の隣に白壁と煙突が目を引く建物がありました。今代司(イマヨツカサ)という明和4(1767)年創業の老舗の酒蔵です。かつて沼垂には酒や味噌、醤油など発酵食品の蔵が建ち並でいたそうですが、今では希少な酒蔵です。見学や試飲もできるようですが、今回は電車の時間の関係で後ろ髪を引かれながら、新潟駅へ戻ります。残念!
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15:00-16:00
今日はあつみ温泉に宿泊です。有名な温泉地なので期待に胸が膨らみます。新潟駅を昼前に出てあつみ温泉駅に着いたのはほぼ3時。距離的には近いのですが、普通列車では村上で乗り換えるのに1時間弱の待ち時間。あつみ温泉駅前から日本海が臨めます。ここから温泉街までバス通りを歩くことに。約40分かかって宿の近くの足湯に到着しましたが、平日のためか閑散としています。
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15:00-23:00
今日の宿はかしわや旅館、木造3階建ての外観が目を引きます。中へ入ると廊下の木床もよく磨かれていてピッカピカ。荷物を置いて浴衣に着替え、まずは温泉に。湯船からはかけ流しのお湯が溢れています。熱すぎて入れないので、少し水を入れて湯かき棒で湯もみをしてから入湯。ぬる湯好きな私ですが、慣れてくるとあつ湯もいいかも?ビジネスにも拘らず、夕食は部屋に運ばれ白子の天ぷらも出て、新酒まつりが終わったばかりの地域限定酒・摩耶山のしぼりたて原酒をいただき、満足満足!翌朝の朝食は1階の食堂でしたが、立派な雛飾りを見ながらゆっくりいただくことができました。
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かしわや旅館のお雛様、朝食のテーブルの正面に
- 4日目2019年3月6日(水)
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09:00-10:00
あつみ温泉駅まで今日はバスを使うことに。その前に宿のすぐ前にある朝市会場に行ってみましたが、朝市を開いているのは4月〜11月までということで店は出ていません。一番奥に温泉神社の礼拝所があったので、世界平和を祈願しました。今日は酒田の雛巡りをして能代まで行く長帳場です。
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10:00-11:00
あつみ温泉から酒田までは時間を稼ぐために特急いなほを使いました。やはり自由席でも特急は快適、約40分で酒田に到着。3回目の酒田ウォーキングです。駅構内の案内所で地図をもらう時、係員のおじさんに「酒田は寒くないですか?」と声をかけられました。関東とさほど変わらないと答えると、「いつもならまだ地面に雪が残っているのに今年はもうない。田んぼの虫が死にきれず、今年は凶作になるのではと農家が心配してる。」とのこと。温かければ過ごしやすくて良いということばかりではないのですね。
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10:00-11:00
酒田あいおい工藤美術館
酒田では各施設や店舗に飾られた雛飾りを巡る酒田雛街道というイベントが行われていました。駅からまず向かったのが酒田あいおい工藤美術館という昭和3(1928)年に建てられた町家を利用した私設美術館。入口の上に館銘板はあるものの、玄関扉は閉まっており入りにくい。恐る恐る呼び鈴を押して中に入って見ると雛飾りがいっぱいで足の踏み場もない感じ。江戸期の古い段飾りから紙でできた立雛、傘福という吊るし雛、佐藤真生氏作のかわいい金魚雛まで、受付の方の説明が大変参考になりました。
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酒田あいおい工藤美術館の傘福とお雛様たち
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11:00-12:00
2館目の雛巡りは酒田市立資料館。1階は今回の企画展で、「上喜元」の蔵元、坂田酒造の橋本家が所蔵していたお雛様が飾られていました。2階は古代から近代までの酒田の歴史資料が常設で展示されています。
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11:00-12:00
昨日、地元のテレビニュースで沢山の吊るし雛が飾られた山王くらぶを見て、ぜひ行きたいと思い中通り商店街を急いだのですが、電車の時間に間に合わず途中で断念。残念!駅へと近道を急いでいると、お寺が建ち並ぶ通りにぶつかりました。浄福寺は酒田の豪商、本間家の菩提寺で、唐破風を持つ四脚門は市の文化財に指定されています。
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酒田中通り商店街、お店の前に置かれた傘福
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14:00-15:00
酒田から能代へ普通列車で行く途中、秋田で1時間弱の待ち時間があったので観光案内所に寄ろうと改札口を出ると大きな2匹の秋田犬がお出迎え。改札口正面にあった観光案内所で地図をもらい、小一時間で回れるコースを相談すると、近くにお城があるけど歩くと20分くらいかかるのではという。「秋田城?」と聞くと「いいえ、久保田城です。」ということで、急いで行ってみることにしました。
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15:00-16:00
久保田城は佐竹義宣が江戸時代の初めに開いたお城です。石垣や天守のないお城で、今は千秋公園として整備されています。昔は秋田城と言われた時期もあったようですが、今秋田城というと、ここから北西のもう少し海側に位置する、奈良・平安時代の古代政庁跡を指し、発掘が進められるとともに史跡公園として整備されているらしい。
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18:00-23:00
明日は能代のウォーキングですが、能代市街にはあまり温泉が見つからなかったので今日は少し北の東八森にある、あきた白神温泉ホテルに宿泊です。温泉はよく温まり食事やサービスも宿泊代に比較して文句のない内容ですが、模様の少ない白い浴衣や食事処も真っ白でどこか不思議な印象。白神山地の名にちなんだ特別な習俗があるのでしょうか?
- 5日目2019年3月7日(木)
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09:00-10:00
能代はバスケットボールの強豪校・能代工業高校があるためか、バスケットボールを売りにしています。駅のホームにあるトイレの入口にもバスケットゴールが設えてありました。改札を出てすぐ右手駅構内に観光協会がありました。9時にオープンしたてであわただしい中、地図をもらい、受付のお姉さんに「能代を楽しんでください。」と声をかけられウォーキングに出発です。
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09:00-10:00
旧料亭金勇(カネユウ)に行ったら9時半からのオープンでまだ少し前。その隣に鳥居が見えたのでお参りしていくことにしました。そこは八幡神社で、社殿の前に幹の中間が太い逆さ松と言われる能代市の古木・名木がありました。
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09:00-10:00
国の登録有形文化財になっている立派な木造建築です。明治23(1890)年に初代金谷勇助が開運楼を創業して以来、木都・能代の迎賓館として栄えてきた歴史の流れを継承してきた建物です。現在の建物は昭和12(1937)年に建てられたもので、天然秋田杉の良材をふんだんに用いた上品な設えが印象的で、今は能代市が管理しています。2階の110畳の大広間では、1年前に亡くなった能代工業バスケ部の元監督・加藤廣志氏の追悼展が開かれていました。
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10:00-11:00
能代にはJAXAの宇宙ロケット用エンジンの燃焼実験場があるんですって!能代市子ども館の2階に宇宙ロケット関連の展示があって初めて知りました。子ども館にはプラネタリウムもあります。庭にはお決まりのバスケットゴールもありました。
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10:00-11:00
平山はかり店
能代駅前を通るバス通り沿いにレトロなお店がありました。平山はかり店です。中に入って見ると色んなはかりがあって博物館みたい。もとは重量を量る台はかりを扱っていたらしいのですが、今は長さや量など「はかる」ものは何でも置いてあり、雑貨屋さんのようなレイアウト。お店の方に色々説明を伺ったのですが、何も買わずにすいません。近くに元気な女性主人がやっているカフェがあるということなので行ってみることに。
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11:00-12:00
夢工房咲く咲く
12時半の列車に乗らなければならないのでお昼も近いし、平山はかり店の方に薦められた、夢工房咲く咲くというカフェに行ってみました。60代のおやじには不釣り合いな可愛いお店です。能代うどんをベトナムのフォー風にアレンジしたアジアン能代うどんを注文、しょっつるの味がきいていてとても美味しかった。朝市やワークショップも行われる地域コミュニティースペースで、能代を元気にしようとしています。
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18:00-19:00
今日は鶴岡に宿泊です。能代を12時半過ぎに出て、鶴岡に着いたのは夕方6時前。東能代での五能線から奥羽本線への乗り換え待ち時間が1時間以上もあるのが痛かった。宿の夕食は予約していないので駅の近くの店をスマホで探し、堂道という居酒屋の暖簾をくぐると金曜日のせいかお客でいっぱい。カウンターに1席だけ空きがあり、入ることができました。ラッキー!日本海の幸、白子のさしみとガザエビ、銀ダラを竹の露の燗酒でいただきました。美味しかった。
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19:00-23:00
東日本大震災時の避難所の仮設パーテションなどでも知られる世界的建築家、坂茂氏の設計で去年(2018)9月にオープンしたばかりの新しいホテルです。水田の中に浮かぶように建つ低層の外観は、昼でも夜でもとても印象的です。風呂は温泉でよく温まり肌がつるつるになりますが、シャワーブースのような洗い場は温泉旅館に慣れた年配の人にはちょっと落ち着かないかも。朝食は地元の食材を生かしたバイキングを堪能しました。
- 6日目2019年3月8日(金)
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09:00-10:00
ホテルから歩いて約20分、鶴岡駅に着きました。午前中鶴岡のまち歩きをするため、観光案内所を探します。駅前にはマリカという2棟の再開発ビルがあり、その東館の1階に観光案内所がありました。地図をもらってウォーキングに出発です。
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09:00-10:00
鶴岡の観光スポットのあるエリアは駅と少し離れています。駅から20分ほど歩くと、武家屋敷のような黒い門の後ろに十字架を載せた赤い尖がり屋根が見えます。この建物は鶴岡カトリック教会天主堂で、フランス人宣教師パピノ神父の設計により明治36(1903)年に建てられ、国の重要文化財に指定されています。3層の鐘楼が青い空に映え印象的です。以前来た時には中も見せていただきましたが、今回はミサ中だったので遠慮しました。隣接する宣教師館も大正3(1914)年建築の瀟洒な西洋館です(非公開)。
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10:00-11:00
鶴ヶ城は庄内藩酒井家の居城でした。今は鶴岡公園として整備されています。本丸跡には荘内神社が祀られています。
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10:00-11:00
鶴が丘城址本丸跡にある擬洋風建築、大宝館。大正天皇の即位を記念して大正4(1915)年に建設されました。正面中央のドームが印象的で、今は鶴岡ゆかりの人物資料館として使われており、鶴岡市の有形文化財にも指定されています。今回はちょうど工事中で中には入れませんでした。残念!
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11:00-12:00
旧庄内藩主酒井家より土地建物、所蔵品などの寄付受けて昭和25(1950)年から活動をはじめ、昭和27(1952)年の博物館法の制定に伴い、致道博物館となりました。多くの民俗文化財も所蔵していますが、移築されている文化財級の建物が見どころです。
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11:00-12:00
明治14(1881)年に初代県令・三島通庸の命により建設され、昭和47(1972)年に致道博物館に移築された擬洋風建築です。設計・施工は大工棟梁の高橋兼吉と武井竹次郎。国の重要文化財に指定されています。
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11:00-12:00
明治17(1884)年に建設され、昭和32(1957)年、最初に致道博物館に移築された擬洋風建築で、国の重要文化財に指定されています。設計・施工は旧西田川郡役所と同じく、高橋兼吉。前に来たときは外壁が白かったと思いますが、平成25(2013)年から行われていた修復工事が去年終わり、1m北側に曳家され、外壁の色も当初に復元されたらしい。いい色合いだと思います。
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11:00-12:00
江戸時代後期、文政5(1822)年に湯殿山の麓の旧朝日村田麦俣に建てられた古民家を昭和40(1965)年に致道博物館に移築したもので、国の重要文化財に指定されています。2階、3階で養蚕を行っていた多層民家で、兜造りの美しい茅葺屋根が印象的です。私が訪れたのは屋根の害虫駆除のため囲炉裏に火を入れていぶり出しを行っている時でした。中に入ったらちょうど放水銃の試験に出くわして、放水試験中しばらく煙たい建物内に閉じ込められるという、まさに貴重な体験ができました!
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11:00-12:00
致道館は庄内藩の藩校として文化2(1805)年に創設され、文化13(1816)年に現在地に移されました。講堂や聖廟、門などが残されており、国の史跡に指定されています。後ろに見える、超現代的なアートフォーラムとの対比が不思議な感じ。
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12:00-13:00
明治29(1896)年に鶴岡の豪商・風間家の営業拠点兼住宅として建てられた大規模民家で、国の重要文化財に指定されています。信州の民家に見られるような石置屋根が特徴的です。鶴岡雛物語が開催中で、テープの説明を聞きながら案内の方に付いて雛飾りの置かれたいくつかの部屋を巡った後、受付の脇でお茶をいただきながら、色んなお話を伺いました。鶴岡名物の麦切を食べられるお店を聞くと、夏のものなのであるかどうかわからないと言って、わざわざ滝水亭というお店に電話して確認してくださり、裏の蔵の前を抜けると駅へ近いですよと見送ってくれました。ありがとうございました。
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旧風間家住宅「丙申堂」のお雛様
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13:00-14:00
滝水亭
鶴岡市
丙申堂から急ぎ足で約20分、鶴岡駅前のビル、マリカ西館の2階に滝水亭はありました。地元の食材を使った日本料理店です。着いたのは13時少し前。13時20分過ぎの列車に乗りたいので間に合うかと聞くと、大丈夫と言うので麦切を注文。速攻で麦切を飲み込んで、何とか13時26分の村上行に間に合いました。
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16:00-23:00
瀬波温泉
今日の宿泊は瀬波温泉のはまなす荘です。新潟県市町村共済組合の宿ですが、一般の人も安価で泊れます。村上駅から歩いてみましたが、小一時間かかりました。日本海に沈む夕日が美しい。ビジネスでしたが、夕食にはフグの天ぷらも付きました。大洋盛の紫雲、生酒を口初めに〆張鶴の燗を堪能しました。
- 7日目2019年3月9日(土)
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09:00-10:00
今回の旅行も今日でおしまいです。午前中、村上のまち歩きをして家路に着きます。まずは駅前広場にある町家風の観光案内所で地図をもらい、ウォーキングに出発です。町家の人形さま巡りと言うイベントも開催中で、店ごとに飾られた雛人形を見て回るのも楽しみです。
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09:00-10:00
常盤園
村上は北限の茶処とも言われるだけあってお茶屋さんが多い町です。2,3日前に行った秋田の能代に檜山茶という本当に北限のお茶があったらしいけど、東能代の売店で尋ねたら無いと言われ、入手するのはなかなか難しいお茶なのかなと思いました。それと言うのもいつも自宅の土産に手軽なお茶を買っていくので。村上ではお茶屋さんを回ってみることにして、まずは常盤園さんに入店。自家焙煎なのでウーロン茶や紅茶もありました。
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常盤園のお雛様
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09:00-10:00
松本園
次は九重園に行ってみようとしたら、お客でいっぱいだったので後回しにして松本園さんに入店。ここらのお茶屋は店で茶葉を焙煎して作っており、皆それぞれ違うし、地元の茶葉だけでは足りないので宇治の方からも仕入れているとのこと。昔のうちでは1日中やかんに番茶を入れてストーブの上で沸かして飲んでいた。煎茶は濃すぎるので番茶で薄めて飲むお年寄りもいるなどと面白い話を聞かせてもらいました。ありがとうございました。
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松本園のお雛様
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09:00-10:00
国登録有形文化財、益甚酒店の隣にJRの吉永小百合のポスターにも使われているきっかわがありました。隣が昭和初期の町家らしく建ちの高い益甚では、きっかわの店舗は間口が狭く背も低いので目立ちません。でも大きな暖簾をくぐり中に入ってみるとびっくり!奥行きが深く、店を抜けると広い鮭の加工場に無数の鮭がぶら下がっていました。圧巻!村上の町には修景された町屋が目立ちます。平成16(2004)年から市民主体の町屋再生プロジェクトを立ち上げ、すでに30棟以上の町屋の外観がきれいになっているとか。その旗振り役がきっかわの社長さん。町興しのキーマンです。
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きっかわのお雛様
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10:00-11:00
江戸時代後期、18世紀末頃建てられたと言われる茅葺の武家住宅で、国の重要文化財に指定されています。縁側に鮭が吊るしてありました。庭も良く手入れされていて綺麗です。
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悲しい話が残る若林家の双子のお雛様
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10:00-11:00
おしゃぎりとは祭りで曳き回される山車のことです。毎年7月7日に行われる村上の大祭に19台のおしゃぎりが曳き回されるらしく、そのうちの3台が展示されています。
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11:00-12:00
浪漫亭は昭和11(1936)年、村上信用組合理事長宅として建てられた歴史ある建物ですが、取り壊されそうになったのできっかわの社長が買い取り、個人宅として使っているそうです。そのためイベント等の時以外は公開されていません。国の登録有形文化財にも登録されているこの建物が面している路地には黒塀が連なり、お寺が集まる寺町へと誘います。
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11:00-12:00
江戸時代中期、享保年間初めのわずかな期間に藩主を務めた間部家の菩提寺です。現在の本堂は文化15(1818)年に建てられ、白壁土蔵造りの外観が珍しく、とても印象的です。国の重要文化財に指定されています。
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11:00-12:00
寺町から路地を抜けて表通りに出ると、お茶屋さんの九重園が目の前でした。中に入ってみるとやはりお客でいっぱいでした。店員さんから試飲を勧められた高級煎茶はとても美味しかったけれど、結局番茶を購入し、駅へと急ぎます。
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九重園のお雛様
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18:00-19:00
村上駅を12時26分に出て、新発田、新津で時間待ちをし、長岡から乗った上越線普通電車は六日町を過ぎるとスキー場や冬山のメッカを通り抜けるため、スキーヤーやスノーボーダー、登山者で大混雑。17時半過ぎに水上駅に着きましたが、乗り換え客が長蛇の列。ラッシュを避けるため、ここで一休みして夕食でも取ろうと温泉街まで歩きましたが、土曜日のせいか?開いている店が少ない感じ。やっと、まるよしと言うそば処を見つけ、お客はいっぱいでしたが運よく入ることができました。おでんとマイタケの天ぷらを日本酒の燗でいただき、締めに合い盛せいろを注文。他のテーブルにはまだ注文の品が出ていないのに、どういう訳かスムーズにいただけました。ラッキー!19時半過ぎに水上を出て、夜汽車を楽しみながら、今回の旅を締めくくりました。
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