やんまあさんの京都府の旅行記

★神社備忘録★京都「北野天満宮」パーフェクトガイド
- 1日目2019年4月28日(日)
-
北野天満宮関係の旅行記は『◆京都:上京区@北野界隈◆桜の名所から北野界隈をテクテク歩く』と『◆京都伏見山科C東山H上京C◆御即位奉祝!!レア仏像公開!!-2019春期 京都非公開文化財-』の4/29(6日目)を参照。
- 2日目2019年4月29日(月)
-
一の鳥居に飾られている額は「閑院宮載仁親王(かんいんのみやことひとしんのう)」の筆で、鳥居を抜けると立派な楼門がある。楼門には、「文道大祖 風月本主」と記されている。平安時代の学者・慶滋保胤(よししげ の やすたね)と大江匡衡(おおえのまさひら)が菅原道真公を讃えた言葉が刻まれている。
-
菅原道真公が亡くなられたのが丑の年、丑の日、丑の刻というところから、境内のあちこちに牛が奉納されている。受験生はこの牛の頭をなでるのが恒例ですね。頭が良くなるらしい。
-
ご祭神「菅原道真」を祀る本殿と拝殿は石の間、楽の間を連結した日本最古の八棟造(権現造)で、国宝になっている。2019年に行ったときは楼門内はすべて御白石が敷かれていた。ちなみに、本殿の前にあるご神木が「紅和魂梅(べにわこんばい)」で、菅原道真を慕って京都から九州にまで飛んで行った「飛梅伝説の梅」と同じ種として伝えられている。
-
本殿の後は境内にある摂社・末社を巡るのが良い。横や後ろから見た本殿の姿が素晴らしい。伊勢神宮の内宮・外宮の所謂、神明造とは違い建物に立派さがある。
-
竈社⇒祭神は「庭津彦神」と「庭津姫神」と「火産霊神」となっている。庭津彦・庭津姫神の「庭」は家庭の意味で、この2神は家庭の守護神である。また火産霊神は、火をつかさどる神である。古来この三柱の神は、かまど・台所の守り神として私たちの日常生活と密接に結びつき、各家庭で大切に守られて来た台所の神様。
-
文子天満宮⇒多治比文子が菅原道真を最初にお祀りした社。かつては西ノ京に鎮座していたが、明治時代にこの地に遷宮された。ちなみに今でも、京都駅から北へ徒歩10分の所に「文子(あやこ)天満宮」が存在している。
-
地主神社⇒創建以前からある最も古い社です。天地すべての神々「天神地祇」を祀っている。この神様は、当初の全国の神様達を祀っているということだそうで、社殿は豊臣秀吉寄進のもの。って、吉田神社の大元宮や京都福知山・内宮&外宮みたいなこと言っているな〜。。
-
崇道天皇社・吉備大臣社・櫻葉社・白大夫社・老松社・大宰少貳社・淳仁天皇社・文大夫社・藤大夫社・橘逸勢社・大門社・寛?社となり、朱色の方には、荒神社・貴布禰社・今雄社・早鳥社・御霊社・安麻神社・高千穂社・福部社となっている。全体的に言えることは記紀オールスターズと菅原道真に関係する神が多いということだ。
-
出雲大社、下鴨神社など古社に必ずある本殿裏の祈る場所。ここには菅原氏の遠祖「天穂日命(アメノホヒ)」を祀っている。菅原氏自体の祖は相撲の神様「野見宿禰」。アメノホヒはアマテラスとスサノオの誓約で生まれた神様なので、ここは天系であることを言いたいのかな〜。
-
老松社⇒菅原道真の教育担当だったとされる「島田忠臣(しまだのただおみ)」を祀っている。忠臣は道真が配流先の福岡・大宰府で、自らの無実を天の神々に訴えるため天拝山(てんぱいさん)に登られたときに、お供をした人物。後に道真は忠臣に松の種を持たせ当地に撒くように託した。道真の魂を降臨させるために松の木を植樹した人物と言われ、林業の神様として崇められている。
-
雷は田んぼの稲に穂をつけると信じられ、時には火を起こしたりする自然の畏敬の念を持つものだった。最近では、雷除けに霊験あらたかとして、ゴルファーや釣り人の信仰を集めるようになったとか。。。って、落雷しないでということか。。
-
伴氏社⇒菅原道真の母は大伴氏出身のため、「ともうじしゃ」と名づけられている。ズングリムックリな鳥居が面白い。鳥居の足元が蓮華になっている珍しいもの。ここに神仏習合が残っている。昔々、ここも神仏習合で仏像があった。その仏像には肥後定慶が制作した変化六観音@重文が安置され、神仏分離で現在の大報恩寺に移されたことはわかっている。
-
「一之保神社」と「奇御魂神社」⇒注目は道真の”奇魂”で、この奇魂は和魂の1つで、奇跡を呼ぶ神霊である。(荒魂=個人的なお願い。和魂⇒世界平和。和魂はさらに幸魂(さきみたま)と奇魂(くしみたま)に分けられ、幸魂は運によって人に幸を与え、奇魂は奇跡によって直接人に幸を与える働きがある)この奇魂、幸魂を明示的に祀るところは珍しい。出雲大社はオオクニヌシの和魂を祀り、京都亀岡・出雲大神宮@出雲元宮はオオクニヌシの幸魂・奇魂となっている。
-
猿田彦社⇒稲荷神社の脇に鎮座する末社で、祭神は「サルタヒコ」と妻「大宮売神」で、大宮売神はアメノウズメを指す。サルタヒコは「ニニギ」の天孫降臨した際に先導を務めた導きの神様。アメノウズメは、天岩戸に隠れたアマテラスを優美な踊りで神々を爆笑させ、岩戸を開かせた芸能の神様で、現代で言えば神楽を舞う巫女になる。最後に、サルタヒコとアメノウズメは結婚し、伊勢に住むことになる。その神社が「椿大社」となり、伊勢一之宮である。
-
最後にアマテラスとトヨウケを祀る「神明社」があり、また「文子社」があった。そんなに、文子って菅原道真と繋がりが強いのか・・・。境内の摂社・末社で数社に祀られている。
- 3日目2019年4月30日(火)
-
北野天満宮上七軒
北野天満宮周辺は食事処や手軽に京都料理を食することができる地域でもある。上京区は昼食難民になる可能性があるので、北野天満宮を昼食時にする計画が好ましい。
-
east gate KITANO
京都市上京区
北野天満宮東門を出ると小さいがコジャレた食事処が多くある。ここは1000円ぐらいで食べられるところで、実は1日1組だけだが宿泊もできるところ。人気店のようで満杯だった。
-
RACINE
east gate KITANO並びにあるフランス料理店「RACINE」も人がいっぱいだった。ここは店内が狭いのが難点。ただ、店の雰囲気はすごく良い。
-
北野天満宮 東側の食事処
北野天満宮東側にある手軽に頂ける和食。そばやうどんやどんぶりものが1000円以内で頂ける。にしんそばなどオススメで修学旅行生はよいかもね。
-
いつも並んでいるので、行くときは早めにするか、遅めにするか時間をずらすのが良い。京都のゆば&湯豆腐を安くいただける店で、近くの「とようけ茶屋」の次に人気がある認識。
-
北野天満宮 東側の食事処
「さろん上七軒」は1000円でいただける昼食処。
-
北野天満宮 東側の食事処
京丹後市「間人蟹」や伊根町の「伊根ブリ」があると思いきや、愛知のウナギもあり、ちょっとした贅沢な食材を手ごろな価格でいただけるようだ。今度行ってみよう!!
-
四恩
初めて北野天満宮に来たときに昼食を頂いたのがここ「京都北野 四恩 」です。時間がなく、さくっと食べて大報恩寺などに行ったな〜。
-
カステラ ド パウロ(Castella do Paulo)
カステラの原型であるポルトガルのお菓子がある店。人気店のようで店内はいっぱいで、店外で待つことになる。京都のポルトガル菓子専門店でとくにカステラが美味しいと評判の店で買って帰った。
-
京都府京都市上京区御前通今小路上ル馬喰町898。北野天満宮の一の鳥居右側です!!期間限定の古の花のフルーツかき氷がオススメ!!ランチ&甘美処にどうぞ!!
-
桃の果肉をつかったカキ氷が有名で、夏場は開店前から列ができる。ランチでは「湯葉あんかけうどん@800円」はトロトロの湯葉の食感がよい。「湯豆腐@650円」は寒さ厳しい京都の冬も湯豆腐を食べてほっこり温まる。
-
北野天満宮の鳥居のすぐ向かい側にある豆腐料理が安価でいただける店。自家製の上質な豆腐を使用しており美味しさもあるので昼時にはかなりの行列が発生する。平日推奨かも・・。
-
ほとんどが千円以内のメニューを扱うお店で無料でお通しが提供されるのは珍しいもの。湯豆腐@600円で、なめらかで優しい豆の味が楽しめる。ご飯や小鉢が付いた湯豆腐御膳でも1250円とお手ごろ。テレビで紹介される「生ゆば丼」も人気で、とにかく並んでいる。。
-
虎梅屋
とようけ茶屋と粟餅所澤屋の間にある店。なんと、ここは虎屋経営の店。「学び焼」という天神のトレード・マークの牛と虎屋を示す五角形の虎の絵馬を形どられた太鼓饅頭の店。カステラと饅頭をすでに買ったので、今回はキャンセルし、粟餅所澤屋へ!!
-
北野天満宮の桜門前にある1682年に創業された京都の老舗「粟餅所澤屋」は”餡ときな粉のつきたて粟餅”。もっちりぷちぷちしたつきたての粟餅はその場で食べるべし!!
-
北野天満宮の向かい、400年近く続く粟餅の老舗茶店。持ち帰りが可能で、イートインは団子3つ(粟餅2、きな粉餅1)か、団子5つ(粟餅3、きな粉餅2)の2種類のみ。
-
京都市上京区今小路通御前通西入紙屋川町843-7。京都の老舗豆腐店「藤野」がプロデュースするカフェ。豆腐店ならではの豆乳を使用したヘルシーなスイーツが、おしゃれな店内で楽しめる。
-
北野天満宮から少し南下した所にある。豊臣秀吉のお気に入り店なので、歴史は古く老舗である。老舗ながらもイチゴまるごと入ったいちご大福も売っている。古き良き味を守りつつ、新しいものもチャレンジする京都らしい店!!
-
北野天満宮につながりの強い「長五郎餅」が境内左側で販売していたのでいただいた!!2個370円で、その場でも食べることができる。優しい味で、餡が多く、薄い皮餅も伸び具合もよい。
- 4日目2019年5月1日(水)
★神社備忘録★京都「北野天満宮」パーフェクトガイド
1日目の旅ルート
やんまあさんの他の旅行記
-
湖南G湖東M甲賀E★滋賀イチョウ落葉!50年ぶり開帳/秘仏公開/特別展を巡る【滋賀湖東シリーズ/湖南シリーズ/甲賀シリーズ】
2023/10/6(金) 〜 2023/11/14(火)- 夫婦
- 2人
2023年10月と11月は滋賀の甲賀、湖南、湖東で秘仏公開!特別開扉!紅葉特別公開!仏像展が色々と行わ...
822 4 0 -
京都10月!通常非公開の社寺公開の月★京都東山M中京H右京O伏見山科F下京B
2023/10/6(金) 〜 2023/10/28(土)- 夫婦
- 2人
あまり知られていないが10月ごろから京都では通常非公開寺院が公開される。2023年は「京都十二薬師霊場...
276 1 0 -
◆奈良25◆快慶作の三尺阿弥陀と古代豪族出雲と物部混在地域(田原本町)
2023/9/16(土) 〜 2023/9/18(月)- 夫婦
- 2人
毎年不定期で公開される快慶作「三尺阿弥陀如来立像@重文」を安置する安養寺へ!そこには古代の大和で...
513 1 0 -
◆兵庫西F◆磐座ぁ〜!円教寺の四天王が90年ぶり再会!斑鳩寺&鶴林寺で植髪太子公開
2023/9/1(金) 〜 2023/9/4(月)- 夫婦
- 2人
姫路、斑鳩町、加古川市など秘仏巡り◆書写山円教寺の四天王像が90年ぶりに大講堂へ移動!!◆斑鳩寺&...
660 5 0
みんなのコメント(0件)
投稿する
投稿に際しては、必ず観光ガイドご利用規約をご確認ください。
閉じる皆様がより快適にご利用いただくための「投稿上のルール」や、
投稿内容の利用に関して記載しております。
さらに表示する