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モロさんの東京都〜山梨県の旅行記

梅雨空の奥多摩 一泊ドライブ旅行

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車の慣熟運転の第2弾として、小さいころに良く訪れた青梅、奥多摩を散策した後に、少し足を延ばして丹波山から甲府まで抜ける一泊のドライブ旅行を計画した。比較的近距離ではあるが、大菩薩嶺登山口、嵯峨塩鉱泉を通る林道はかなりキツイ勾配と見通しの悪い急カーブが続き、道幅も狭隘なので少々心配であった。本来であれば梅雨も明け、夏真っ盛りの陽気の中で、丹波山・大菩薩山麓の深い緑の中をドライブできるはずであったが、梅雨が明けぬままの不安定な天気の下での観光となってしまったことが残念である。車の状態は、前回のエンジンストールやオーバーヒートに加えて、トランスミッションやデフにも問題がありそうなことが判明した。燃費は最悪である。

神社ツウ モロさん 男性 / 60代

1日目2019年7月19日(金)
11:00-12:00

塩船観音寺

青梅市

「塩船観音寺」を   >

早朝からの鉄道の支障事故のせいか、都心への上り方向が大渋滞し、出発が遅れてしまったものの、青梅に向かう下り方向の車の流れはスムーズで、ほぼ予定時刻に最初の目的地である塩船観音寺に到着した。天気も陽が差し、青空の下での絶好の観光日和となった。門前の雰囲気が記憶とは随分変わってしまっている。参拝者専用の駐車場には全く駐車車両が見えない。ツツジで有名なお寺であるが、時期を外すと閑散としている。重要文化財である山門から奥の雰囲気は昔のままの趣が残され、奇麗に整備されている。阿弥陀堂裏の小径の階段を登ると薬師堂が在る境内に至る。木立の間から日が差して、1段上に本堂が見える情景が非常に美しい。苔生した茅葺屋根の本堂に陽が当たってまた美しかった。本堂の左が開け、ツツジ園、護摩堂、観音像があるが、古い建物群と異なり非常に明るい景観である。良く手入れされ、ツツジが満開の時期の美しさを想像できる。個々の建物の規模は皆小振りであるが、各々が上手に配置されて、古さを感じさせるとともに非常に美しいお寺である。

13:00-14:00

小河内ダム

奥多摩町(西多摩郡)

「小河内ダム」を   >

小さい頃、数回釣りにも訪れた湖であるが、このような山奥までよく来たものである。東京の貴重な上水用貯水池であるが、水源の水量が少なく、非常用であると聞いたことがある。ダムサイトの雰囲気は昔そのままであるが、駐車場や公園が非常に奇麗に整備されている。“水と緑のふれあい館”内部には、展示や子供が遊ぶ施設、レストランがあり、休憩には打って付けの施設である。ダムを渡り、対岸から見る景色も美しいので足を運ぶと良い。

14:00-15:00

柳沢峠茶屋

小河内ダムから柳沢峠を抜ける国道411号線は通称“大菩薩ライン”と呼ばれ、幅員は比較的広いもののアップダウンが結構あり、急カーブも多く、走り易いとは言えないが、自動車・バイクのツアラーには人気のあるルートである。道路沿いや途中の集落の景色には、二昔戻ったような錯覚を覚える。柳沢峠は、甲府盆地に向かって一気に下って行く起点に当たり、峠からは山間の開けた方向に丁度富士山が眺望できる人気スポットである。比較的広い駐車場には茶屋が立ち、奥多摩・甲府両方面から来たドライバーの一服には打って付けの場所になっている。訪れた時は霧が立ち込め、とても富士山が眺望できる環境ではなく、加えて茶屋も閉まっていて非常に寂しい状態であった。晴天の茶屋が開店しているような好条件の下でまた訪れてみたい。

15:00-16:00

山の湯宿 はまやらわ

柳沢峠のすぐ手前の勾配のキツイ、急カーブが続く箇所に在り、丁度近隣で道路の改良工事を行っていたことも重なって、一度見逃して通り過ぎてしまった。柳沢峠から引き返すと、カーブの内側にひっそりと建つ湯宿を発見した。過去にテレビの番組で紹介されていた施設で、訪れてみたいと思っていた場所である。国道添いの作業所兼売店の小さな建物のある駐車場から、暗い木立の中に向かって小川を渡る木造の橋が掛かった小径があり、その奥に休憩所と宿泊所を兼ねた建物が立っている。非常に趣がある風景である。山小屋風の建物は、周囲の山林に溶け込み、温かな雰囲気がある。付近で湧き出る清水と、それを利用して作るワラビ餅が有名である。ワラビ餅は8種類あり、今回はその全てを購入し土産とした。味見を兼ねて、同行者と1種類ずつ注文し、休憩所で食べてみることにしたが、2人に1品で十分な量である。黒砂糖、巨峰などで味付けされ、黒蜜と黄粉が被ったワラビ餅は、あっさりとして食べ易く、腹に溜らず美味である。店主のご夫婦とお話しできた。宿は外観とは異なり結構広いようで、各居室は2部屋+広縁で構成され、8組ほどが宿泊できるそうだが、十数人の宿泊で手一杯だそうである。周囲には何もなく、夜は暗闇の世界であろうと想像されるが、一度泊まってみたいと思わせる温かな雰囲気の山の湯宿である。

16:00-17:00

大菩薩嶺登山口

柳沢峠から急勾配・急カーブの国道を一気に下った所に大菩薩峠に向かう三差路がある。大菩薩峠登山口に向かう林道は舗装され、待避所も整備されてはいるが、急勾配・ヘアピンカーブが続く車一台分ほどの幅の狭い道路である。今回は天気が悪かったせいもあるのか、登山口までの8km、20分ほどの間、1台の車とも出会わなかったことが幸いであった。数軒のロッジやキャンプ場がある大菩薩嶺登山口は、勝沼方向から運行される路線バスの終点でもあり、数十台が駐車可能な広い駐車場が整備されている。到着時は霧が立ち込め、駐車車両も殆ど見られなかった。新緑、梅雨明け後、紅葉の時期は大混雑するのであろうことが想像できる。駐車場から少し登ったロッジ“福ちゃん荘”の前の熊笹の斜面で、大昔、高校時代に草野球をやったことを思い出し、懐かしかった。

17:00-

嵯峨塩鉱泉 嵯峨塩館

「嵯峨塩鉱泉 嵯峨塩館」を   >

林道の日川沿いにポツンと建つ木造の老舗旅館である。旅館に入って直ぐの空間は縁側から日川沿いの景色が見える談話室や読書室となっていて、その奥に小さなフロントがある。二階までの吹抜け構造の上には二階の居室への廻廊が見え、梁や鴨井が太く重厚感があると共に開放的な雰囲気を創っている。建物の梁や鴨居、扉、格子戸、廻廊の手摺などは、黒色・暗茶色で統一感があり、また壁や天井が白色の漆喰で出来ているため、濃淡がはっきりして美しい。調度品や照明も古いものばかりである。部屋は二階の日川に面し、横に露天風呂が見える角部屋で、広い居間と広縁の他にソファーが据えられた洋間がある部屋であった。室内の全てのものが古いながらも奇麗に整備されて、非常に趣がある。部屋からは日川沿いの美しい景色が見渡せると共に、せせらぎが聞こえて清涼感満点である。駐車場脇から日川上流の200mほどの間の川沿いには、休憩所、自然観察所・散策路、釣り橋などの宿の施設があり、歩き易く整備されている。駕籠に入った瓜坊の木の彫刻や、日川対岸に飾られた猿と鹿の像も面白い。夕刻、早朝に是非足を運んでみると良い。内湯と露天風呂は広くはないが、美しく造られていて良く整備されている。温泉はPh9以上の高アルカリ泉質であるが、湯温も丁度良く、肌に優しい感じがする。食事処で頂いた夕食・朝食は、地産の食材を使用し、品数も量も沢山、手も込んで非常に美味しかった。

2日目2019年7月20日(土)
10:00-11:00

武田神社

甲府市

「武田神社」を   >

旧大手門から入った駐車場が丁度混んでいる時間帯であったが、駐車係の方が駐車スペースを作ってくれて、余り待たずに駐車できた。一度堀の外まで戻り、赤い欄干の神橋を渡りなおして参拝した。武田信玄の居城であった神社の境内は余り広くはないが、周囲の堀の造りは立派である。神社の本殿もあまり大きいものではなく、煌びやかではあるものの、重厚感というよりも真新しさを感じる。神橋左手のねむの木が満開で美しかった。

11:00-13:00

昇仙峡

甲府市

「昇仙峡」を   >

武田神社から昇仙峡に向かう県道は、昇仙峡への近道ではあるが住宅街では狭く、郊外では急カーブ・急勾配で、余り走り易いとは言えない。昇仙峡入口の公共無料駐車場に駐車した。天候が悪いせいか、比較的空いていた。昇仙峡入口の駐車場から昇仙峡影絵の森美術館駐車場までのマイクロバスが出ている。乗車賃300円/名であるが、仙娥滝、石門、紅葉回廊、天狗岩や、対岸の兜岩、鎧岩を展望する箇所を巡る遊歩道を1時間弱で下ってくることができるので非常に楽で、利用する価値があると思う。天候も不安定で、新緑や紅葉が見られる時期ではなかったが、非常に空いていて、涼しい中をのんびりと観光し、急流が見せる様々な景観、奇岩・奇石や渓谷美を十分に堪能することができた。同行者は沿道の土産物屋で販売されている水晶などの宝石類に大変な興味を示していた。好天の下で昇仙峡ロープウェイ頂上から観る景色は、さぞ美しいことであろうと想像した。

梅雨空の奥多摩 一泊ドライブ旅行

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