やんまあさんの大阪府の旅行記

◆大阪ミナミE◆ワンダーランド「全興寺」本尊特別公開!蘇我・聖徳太子・物部・秦氏などの足跡(平野/八尾)
- 1日目2019年9月12日(木)
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07:00-09:00
京都から1時間半で八尾ICへ!!蘇我氏、物部氏、聖徳太子、秦河勝、坂上田村麻呂と大和の主役たちがあつまる地だった。そして、閻魔大王があちこちに安置され、漢詩や和歌に優れ、参議にまで出世し、夜はあの世で働いた「小野篁」がいた!!
- 2日目2019年9月13日(金)
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09:00-10:00
大阪府八尾市本町5-8-1。駐車場はあるが道は狭いので注意。「河内音頭」発祥の地で、この寺の「流し節正調河内音頭」が原型とされており、「日本の音風景100選」に選定されている。独特の音頭は、毎年8月23・24日のみ見ることができる。本尊は、あの世とこの世を行き来した天才鬼才・小野篁(おののたかむら)が彫った地蔵像である。また、閻魔大王像も安置されている。閻魔大王はここ以外の寺も安置していることから小野氏が関係している地なのかもしれない。
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10:00-11:00
大阪府八尾市太子堂3-3-16 。「だいせんしょうぐんじ」と読む。本尊は植髪太子こと「聖徳太子像」で、聖徳太子建立三太子の一つ。 叡福寺の「上の太子」、 野中寺の「中の太子」に対して、「下の太子」と呼ばれている。
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一般的には「太子堂」の名で知られている聖徳太子ゆかりの寺院である。山門には猫が出迎えてくれ、法隆寺風味のお堂が現れる。また、物部守屋VS蘇我馬子・厩戸皇子連合軍の古戦場跡に建っているとされる。
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本尊は二臂の旧式「如意輪観音思惟半跏像」で、奈良・中宮寺、京都・広隆寺などにある作例の少ない美仏である。広隆寺と言えば秦氏の氏寺で、「聖徳太子=秦河勝」説を唱える人がいるが、ここもそれを匂わす。この繋がりは偶然か??境内の東側の「平和塔」を覗くと、「物部守屋」と「太子 並びに 二皇子」が祀られている。「和を以って貴しと為す」ということか。
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太子殿背後に新太子殿があるが入れなかった。最後に、門前に秦河勝が物部守屋の首を洗ったと伝わる「守屋池」があるそうだ。この辺りは物部守屋の別邸があったといわれる地域で、仏教を取り入れようとする蘇我氏とそれに反対する物部氏との戦いがあったところである。寺のそばに「丁未の乱」で討ち取られた物部守屋の墓がある。物部守屋が討たれずに、この乱で勝っていたなら、歴史も変わったかもしれない。
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14:00-15:00
大阪府大阪市平野区平野上町1-7-26。「だいねんぶつじ」と読む。1127年に聖徳太子信仰の厚かった良忍上人が四天王寺に立ち寄った際、太子から夢のお告げを受け、鳥羽上皇の勅願により創建したのが始まり。
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30余りのお堂があり本堂は大阪府下最大の木造建築で、宝物に「毛詩鄭箋残巻@国宝」、「融通念仏勘進帳@重文」などを持つ。5月1日〜5日の阿弥陀経万部会(万部おねり)で有名な寺。
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毘沙門堂には腰これでもか!ひねり系の毘沙門天が安置されているが上半身はカーテンで隠されており、全貌は見えなかったが、阿弥陀如来坐像、地蔵菩薩坐像、十六羅漢、そしてこの地域お約束の閻魔大王とその仲間たちが安置されていた。
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毘沙門堂の横にある経蔵には「良忍上人立像」が安置されている。あまり上人や高僧は興味がないが、小さいながらも腰ひねりの生々しさがよい。
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経蔵奥には石仏地蔵立像を安置する地蔵堂があり、その奥に観音堂がある。観音堂には鎌倉・室町時代の作と思われる聖観音立像が安置されていた。
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境内にある大木で、注連縄がされた御神木になっており、左手にはお社があった。
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14:00-15:00
大阪府大阪市平野区平野宮町2-1-67。「くまたじんじゃ」と読み、大門の手前にある参道脇の砂利のところへ駐車可能。862年に征夷大将軍・坂上田村麻呂の孫・当道が京都・祇園社(八坂神社)からスサノオを勧請して創建したと伝えられている古社。社務所横に数少ない連歌所がある。7月31日〜8月1日には赤留比賣命神社夏祭(赤留比賣命神社は平野公園に隣接)がある。ここは、後ほど参拝する全興寺の奥宮と言われ、昔は神宮寺があったことは分かっている。神宮寺の仏像は全興寺などに移されている。
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14:00-15:00
1190年には、熊野権現を勧請して、さらに後醍醐天皇の勅命でイザナギを祀った。本殿は国の重要文化財で、熊野本宮大社、熊野速玉大社と似た空気感の社である。第一殿は1711年に春日大社の本殿を移築したものである。最後に、春日大社の木材をリユースした現存する最古の社は、奈良・円成寺に鎮座している鎌倉時代のもので、国宝である。
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14:00-15:00
主祭神はスサノオで、熊野三所権現(イザナミ、速玉男尊、事解男尊)とイザナギを祀っている。昔は仏像・神像もあったそうだ。明治の廃仏希釈で、全興寺などに移されている。祇園社を本社、熊野三所権現を雑社熊野神社、證誠殿を摂社、田村堂を別社、その他を末社としている。
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吉岡稲荷社の祭神は御馴染の「宇賀御魂神」である。社の背後になにかあるなと思い回り込むと石碑のようなものがあった。本来はこれに祈りを捧げていたと思われる。
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加茂神社・愛宕神社・金刀比羅神社・松尾神社・八幡宮・住吉神社・中居神社・多賀神社・大国主社・恵比須社が境内左にある。
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境内には「田村社(祖霊社)」がある、坂上田村麻呂の子孫の社ということかと。さて、境内入り口に『満願寺』があり、そこには坂上一族の墓がある。墓の坂上春子は、坂上田村麻呂の娘で、桓武天皇の妃となり、葛井親王・春日内親王を産んでいる。最後に、境内東には環濠や土塁の名残りが見られ、境内南側に残る池は環濠の名残りだそうだ。
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4月13日は「福の種」が振る舞われ、一緒に5円玉も福の種の袋の中に入れて、それを財布の中に入れておくと金運アップだそうだ。7月31日〜8月1日はここから赤留比賣命神社に向かって夏祭が行われる。その後に、だんじり祭りがある。
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11:00-12:00
大阪府大阪市平野区加美鞍作1-3-19。和食レストラン「がんこ平野郷屋敷」の立派な門をくぐった右側にある博物館で、がんこ平野郷屋敷の中にある。博物館と言っても大きくはなく12畳くらいの広さ。鞍作村に数百年間続いてきた『辻元家』の庄屋屋敷を往時のままの姿で使用している。
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11:00-12:00
くらしの博物館内の食事処で、所謂「がんこ」です。鞍作村に数百年間続いてきた『辻元家』の庄屋屋敷を往時のままの姿で使用している。広くて旅館みたいな雰囲気。当日は入口でお琴の演奏会があった。
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11:00-12:00
くらしの博物館(がんこ平野郷屋敷)100m内にある。江戸時代初期に建てられ、約3300平方メートルもの広大な敷地を持つ。主屋、表門、乾蔵、旧綿蔵、納屋、米蔵2棟など、富豪の御屋敷である。
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11:00-12:00
くらしの博物館(がんこ平野郷屋敷)100m内にある。昔からの町のケーキ屋さんと言ったところで、家族で経営してるっぽい。
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12:00-13:00
リパークワイド平野本町3丁目 〒547-0044 大阪府大阪市平野区平野本町3丁目1−14
ここに車を置いて長宝寺&本妙寺⇒全興寺⇒赤留比売命神社に行くつもりだったが、満車だった。見仏好きがもう集まっているな〜・・乗り遅れたか・・。周辺を周り、駄目もとで全興寺へ車で行った!!空いていたラッキー!!
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13:00-14:00
平野区平野本町4丁目12番21。谷町線の平野駅から徒歩15分で、6台ぐらいの駐車場があるので車も可能。寺周辺は1時間200円で終日500円の安いパーキングがある。この寺は聖徳太子が建立したが、野中に一堂あったのみで野堂と称されていた。このお堂の周囲に集落が営まれ、これが後の平野郷となった。杭全神社はここの奥の院ともいわれ、平野郷における信仰の中核となる寺院のひとつ。秘仏公開日の為、人が多かった・・。先に他を周ることにした。
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13:00-14:00
全興寺では、博物館も設立されているのが特徴で、昭和の駄菓子屋さんがいたるところにあったようだ。古き駄菓子屋さんが再現され、懐かしのものが展示されている。
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13:00-14:00
「地獄堂」は見せ物小屋があり新聞TVなどでも取り上げられるスポット。「地獄堂」は子供たちに「悪いことをしないこと」と「自分の命を大切にすること」を教えるために閻魔大王が恐ろしい姿で現れる。閻魔様の有難いお言葉など頂ける!?
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13:00-14:00
2019年9月13日限定で、薬師如来坐像、地蔵菩薩坐像、聖徳太子立像、役行者倚像などが特別公開された。本尊「薬師如来坐像」は平安時代作の一木造で、厳しく重々しい表情をしており、太い紐状の衣文などに特徴があり、国重文でもおかしくない気がした。脇侍には日光・月光菩薩で本尊左右には2列3体で十二神将も揃っている。その他、鎌倉時代「地蔵菩薩坐像」、神仏分離の際に杭全神社の神宮寺から移された、聖徳太子2才の姿「南無仏太子像」、古様な特色を残す一木造の「役行者倚像」も公開。開場時間は13:00から15:30だったが人が多く12:45には公開された。説明が30分と長い・・・。人数が多く内陣には入れなかったのが残念・・。まあ〜オペラグラスなど持っているので大丈夫だが。最後に本尊は毎年1月8日と中秋の十五夜も御開帳されているようです。
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13:00-14:00
地蔵堂には、大坂夏の陣で真田陣営が徳川家康を爆殺しようとしたものの失敗し、地蔵さまの首だけが全興寺の境内に飛ばされたと伝わる「首の地蔵尊」が安置されており、通常は毎年8月23・24日のみのご開帳。
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丸い穴が開いた石があり、「この穴に頭を入れると地獄の釜の音が聞こえます」との文字が。しかし、頭を入れてみても何も聞こえることはない。。その背後には京都・愛宕念仏寺や三千院などに多いキュートな地蔵石仏が並べられていた。
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地獄堂を出て、更に奥へと進んでいくと、「ほとけのくに」という看板と、地下へ続く階段が現れる。地下に行くと階段のてすりに西国八十八ヶ所霊場の各寺院の砂が収められ、水が流れているが、暗くてよくわからない・・。
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13:00-14:00
赤留比売命神社
大阪府大阪市平野区平野東2-11-71(平野東2-10)。「あかるひめのみことじんじゃ」と読み平野公園西側。飛地となっており、杭全神社の境外社。『住吉大社神代記』に「子神」として「赤留比メ命神」が記されており、古くから住吉大社と関係が深かったことがわかる。「赤留比メ命」を祀っているが、『摂津名所図会』には当時「三十歩社」と呼ばれ「玉依姫」を祀っており、雨乞いに霊験があったことが記されている。古事記では『新羅にあったアグヌマという沼の畔で寝ていた女が日の光を浴びて赤玉を産み、それをある男が所望して譲り受けた。新羅の王子であった「天之日矛(あめのひぼこ)」は、その男が一頭の牛に食料を負わせているのを怪しんだが、男は赤玉を贈ることで許しを得ることが出来た。赤玉は美しい娘となって天之日矛の妻となり、色々の美味な料理を食べさせたが、いつしか天之日矛は驕り高ぶり妻を罵るようになった。妻は「私はあなたの妻となるべき者ではない、私の祖国へ行く」と言って小船に乗って逃げ渡り、難波に留まった。これは難波の比売碁曾社に坐すアカルヒメという神である。』
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13:00-14:00
赤留比売命神社
また、日本書紀には『韓国南部にあったと考えられている意富加羅国(おほからのくに)の王子の都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)が、白石から生まれた童女(阿加流比売神)に求婚すると、美女は消え失せ、都怒我阿羅斯等が追いかけると日本に渡り、摂津及び姫島に至って比売語曽社の神となったとある。
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12:00-13:00
長宝寺
平野区平野本町3-4-23。桓武天皇崩御後、妃・春子が摂津国住吉郡平野庄領主で、兄弟である「坂上広野」を頼り平野庄に住み、坂上氏の尼寺として開山。
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長宝寺
以降、坂上氏累代の尼寺となった。山門前の右側には「後醍醐天皇行在所跡」の石碑がある。本尊は「十一面観世音菩薩像」で5月18日のみ御開扉。寺伝によれば、仏師・春日作で坂上田村麻呂の念持仏でだったとか。他に閻魔王像も本尊と同じ日に開帳する。
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長宝寺
本堂前には閻魔大王とツーショット写真が撮れるスポットがある。
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12:00-13:00
本妙寺
長宝寺南側の対面にある。本尊は首題宝塔釈迦多宝仏というあまり聞きなれない仏像で、1551年10月13日に僧日理と尼崎芝新兵衛により創建された寺。
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15:00-16:00
楯原神社
大阪府大阪市平野区喜連6-1-28。「たてはら」と読む式社。祭神はタケミカヅチ、オオクニヌシ、第8代天皇・孝元天皇、菅原道真、赤留姫命である。神武天皇より前にヤマトを平定した天孫・ニギハヤヒが天磐船で天降りする際に、「天神御祖(あまつかみみおや)」から授けられたとしている十種神宝がある。十種神宝と言えば奈良・石上神宮と奈良・玉置神社が有名だが、ここにもある。この神宝には、病気を治したり死人を蘇生させるほどの霊力が宿るといわれ、「ひふみ祓詞」をとなえることでその秘められて霊力を発揮すると云われている。その十種類の神宝は@沖津鏡A辺津鏡B八握剣C生玉D死返玉E足玉F道返玉G蛇比礼H蜂比礼I品物之比礼
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15:00-16:00
楯原神社
境内社に「神宝 十種之宮」がある。もとは奈良・石上神宮の御神宝「十種神宝」は、戦国時代、織田信長に攻められた際、散逸したもの。その後、この御神宝は保護され、豊臣秀吉により生魂の森深くに埋められ奉斎されたという。幕末になり、また行方不明になりこの周辺に住む小林某氏が古道具屋の店頭で発見し、これを買い求め、紆余曲折を経て当社に奉納されたという。
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15:00-16:00
如願寺
楯原神社の神宮寺にあることから北側にある。当初は「喜連寺」として創建され、用明天皇の時代に聖徳太子が仏法興隆の地として当寺を建てたと言われている。本尊は「聖観音立像」で8月9日と10日のみの秘仏。
- 3日目2019年9月14日(土)
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全興寺
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全興寺
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全興寺。昔の電話機を通じてCDに録音された懐かしい音、平野の年間行事、昔話などを聴くことができる。
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全興寺
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全興寺
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全興寺
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全興寺
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全興寺。外には「あなたはどこに行くか 極楽度・地獄度チェック」という機械があるのでボタンを教えて答えていきます。
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全興寺
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全興寺
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全興寺
- 4日目2019年9月15日(日)
◆大阪ミナミE◆ワンダーランド「全興寺」本尊特別公開!蘇我・聖徳太子・物部・秦氏などの足跡(平野/八尾)
1日目の旅ルート
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