Shotaさんの山梨県〜長野県の旅行記

ロンドンナショナルギヤラリー展から躑躅ケ崎館址、身延山久遠寺、南アルプス山岳写真館、小諸城址、無言館、上田城址へ
- 1日目2020年9月11日(金)
-
14:00-15:00
国立西洋美術館
ロンドンナショナルギヤラリー所蔵の代表的な作品が61点が日本にやって来た。どの作品も極めて貴重 !!! コロナ禍で入場手続きが少々面倒だが、訪れる価値は十二分にある。
-
14:00-15:00
国立西洋美術館 ロンドンナショナルギヤラリー展
カルロ・クリヴェッリ「聖エミディウスを伴う受胎告知」(1486年作・図録)ナザレの寒村の乙女マリアには似つかわしくない建物や調度。それらは後の「聖母」を強調しているのだとか…。また、天からの光が差し込むさまで「処女降誕」を表そうとしているという。
-
14:00-15:00
ロンドンナショナルギヤラリー展
ジョヴァンニ・ジローラモ・サヴォルド「マグダラのマリア」(1535-40年頃作・図録)まずマントの質感に目を奪われた。この時代に、銀灰色の絹の質をよくもこれだけ表現できたものだ。
-
14:00-15:00
ロンドンナショナルギヤラリー展
エル・グレコ(ドメニコス・テオトコプーロス)「神殿から商人を追い払うキリスト」(1600年頃作・図録)「キリストの宮清め」とよばれるこの場面は、対抗宗教改革期、異端信仰を一掃しようとするカトリック教会の浄化運動を象徴する主題として好まれたようである。いかにもグレコらしい人物の描き方だ。
-
14:00-15:00
ロンドンナショナルギヤラリー展
ディエゴ・ベラスケス「マルタとマリアの家のキリスト」(1618年頃作・図録)ボデゴンと呼ばれる風俗画の一種。キリストの話に熱心に耳を傾ける妹マリアと、もてなすためにこまめに働く姉マルタの物語を見ながら、老婆は娘に何を語っているのだろうか。
-
14:00-15:00
ロンドンナショナルギヤラリー展
レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン「34歳の自画像」(1640年作・図録)絶頂期にあった画家が、著名な先人たち(デューラーら)に倣ったポーズで古風な衣裳に身を包んでいる。比較的控えめに描いてはいるが、自信がみなぎっている。
-
14:00-15:00
国立西洋美術館 ロンドンナショナルギヤラリー展
ヨハネス・フェルメール「ヴァージナルの前に座る若い女性」(1670-72年頃作・図録)フェルメールの遺作。背後に架けられている絵画の男女がこの女性の状況を暗示しているのだろうか…。
-
14:00-15:00
ロンドンナショナルギヤラリー展
ジョヴァンニ・アントニオ・ペッレグリーニ「井戸端のリベカ」(1708-13年作・図録)イスラエル民族の父祖アブラハムが息子イサクの妻にふさわしい女性を探すため召使を異郷の地に送る。召使とラクダのために水をくんでくれた女性、イサクの妻となるリベカが美しく描かれている。
-
14:00-15:00
ロンドンナショナルギヤラリー展
ピエール=オーギュスト・ルノワール「劇場にて(初めてのお出かけ)」(1876-77年作・図録)めざましい発展を遂げるパリでの生活の一コマ。初めて劇場に出かけ、桟敷から熱心に舞台を眺める少女の初々しい姿。
-
14:00-15:00
国立西洋美術館 ロンドンナショナルギヤラリー展
フィンセント・ファン・ゴッホ「ひまわり」(1888年作・図録)ゴッホがひまわりを描いたのは、芸術家の理想的共同体となるはずの拠点「黄色い家」を飾るためであった。ゴーガンをして「フィンセントの作風を本質的に表した完璧な一枚」と言わしめた作品(図録)。
-
14:00-15:00
ロンドンナショナルギヤラリー展
「…ひまわりはある意味ではぼくのものだ」とゴッホは弟のテオに書いている。1888年8月から89年1月にかけて、集中的に描かれた7点のひまわりは「ゴッホ芸術の真骨頂とみなされ、また今や美術史上でも有名な連作の一つとなっている。」(図録)
-
14:00-15:00
ロンドンナショナルギヤラリー展
ポール・ゴーガン「花瓶の花」(1896年作・図録)第二次タヒチ時代の作品。この時期花の絵を数点描いている。ゴッホと共に浮世絵などに傾倒した名残が見受けられるように感じる。
-
16:00-16:00
柏尾山鎮護国家大善寺は真言宗智山派の寺院。創建は奈良期、行基の開山と伝わる。行基が柏尾山で修行中、葡萄を持った薬師如来が現れて満願を果たし、葡萄を持った薬師如来像を建立したとされることから「ぶどう寺」とも呼ばれる。
-
16:00-16:00
大善寺
大善寺の受付は宿坊の入り口になっていて、宿泊することも可能である。池泉式の庭園を眺めながら食事ができる。
-
17:00-17:00
甲府城跡公園
甲府城は天正11年(1583年)家康の命を受けた将平岩親が起工。その後羽柴秀勝、加藤光泰、浅野長政・幸長父子ら各領主が工事を引き継ぎ、文禄3年(1594年)頃完成したようである。『日本城郭大系 8』
-
17:00-17:00
甲府城址
広大な甲府城域は「舞鶴城公園」となっており、本丸、天守台、堀、石垣などが残っている。甲府の市街も城を中心に形成されたことが窺える。『日本城郭大系 8』
-
18:00-18:00
躑躅ケ崎館・武田氏館址
信虎・信玄・勝頼の武田三代を通じ、統治の中心となった躑躅ケ崎(つつじがさき)館は、永正16年(1519年)武田信虎が築いたもの。「地勢を巧みに活用し、一大要塞化した戦国時代の城館の典型をなしている。」『日本城郭大系 8』
-
18:00-18:00
武田神社は、信玄祭祀神社建設運動など結果、大正8年(1919年)躑躅ケ崎館の東・中、両曲輪にあたる一帯に建立された。
-
18:00-18:00
武田神社本殿
武田神社は信玄を主祭神とし、境内の宝物殿には、太刀「吉岡一文字」や信玄の軍扇、武田二十四将図など、武田家ゆかりの品々が収蔵されている。
-
20:00-23:00
アパホテル甲府南
アパホテル甲府南。中央自動車道「甲府南IC」から5分程度。静かな立地で大浴場もあり快適 ! 走行距離 460キロ。
- 2日目2020年9月12日(土)
-
00:00-06:00
アパホテル甲府南
比較的よく眠れて、朝風呂も快適 ! さあ、出発 !
-
07:00-08:00
身延山は鷹取山、七面山などと共に日蓮宗の修行の場である。最盛期には、壮大な伽藍と共に133坊を構えた。総門をくぐると実に広大で深遠な修行域に入ったと感じさせられる。
-
07:00-08:00
久遠寺総門。身延山妙法華院久遠寺は文永11年(1274年)甲斐国波木井の地頭・南部六郎実長が日蓮を招いて開いたとされる。
-
07:00-08:00
久遠寺三門
三門は間口5間、奥行2間、高さ7丈(約21m)と実に壮大。左右に金剛力士像、上層には十六羅漢が祀られている。三門をくぐると本堂へ向かう杉並木が見事。
-
07:00-08:00
久遠寺本堂
正徳2年(1712年)には最盛期を迎えたが、寛保4年(1744年)以降度重なる火災により殆どの伽藍や寺宝が焼失。本堂は昭和60年(1985年)に再建された。
-
07:00-08:00
久遠寺祖師堂
棲神閣祖師堂は明治14年(1881年)建立。日蓮上人像が安置されている。日蓮は安房小湊の生れで、生地には誕生寺があるが、遺骨は遺言に従って身延山に葬られた。
-
久遠寺 鐘楼
大鐘楼は明治15年(1882年)建立。鐘撞棒が歴史を語る。
-
09:00-10:00
白旗史朗(1933-2019年)は山梨県大月市の出身。山岳写真家としてヒマラヤを始めとする世界各国の名峰を訪れ、多くの作品を残している。特に南アルプスの山々はライフワークの場となった。
-
09:00-10:00
白旗史朗記念館
北岳、赤石岳などに加えて、ネパール・ヒマラヤ、富士山などの作品45点が展示されている。中央のソファに腰をおろしてしばし白旗ワールドを堪能した。
-
09:00-10:00
白旗史朗記念館
「南アルプス地蔵岳の朝」(絵葉書)山上の暁はこんな風に空を染めるのだ !
-
09:00-10:00
白旗史朗記念館
「冬の吊尾根八本歯から北岳バットレス」(絵葉書)夏の北岳をガスに包まれて登ったことがある。雪の北岳はやはり全く別の顔を見せる。
-
09:00-10:00
白旗史朗記念館
「小仙丈ケ岳から仙丈ケ岳の黎明」(絵葉書)なんと幻想的な朝だろう !
-
09:00-10:00
白旗史朗記念館
「西農鳥岳から農鳥岳と富士山」(絵葉書)遠くに見える富士はやはり際立っている。
-
13:00-13:00
龍岡城は慶応2年(1867年)松平乘謨(のりかた)築城。若いながらも学才識見に優れ、幕府の要職を務める一方、洋学にも詳しかった乘謨はフランスの築城家ボーバンの稜堡式城塞を採用してこの城を築いた。『日本城郭大系 8』
-
13:00-13:00
龍岡城址
龍岡城は函館五稜郭と共に貴重な五芒星形の星型要塞の一つ。堀・石垣・台所などが残り、公園になっている。
-
14:00-14:00
小諸城は天文23年(1554年)信玄が大井光忠の築いた鍋蓋城などを取り入れて戦国期の要塞に拡大したもの。この時縄張りをしたのが山本勘助であるという説もある。『日本城郭大系 8』
-
14:00-14:00
大手門 潜戸
大手門の潜戸。現在の門は、慶長17年(1612年)建立といわれる。五間の櫓門、入母屋造の本瓦葺。潜戸が歴史を物語る。
-
14:00-14:00
小諸城址
小諸城の本丸跡には懐古神社が祀られ、城址一帯は「懐古園」と名付けられた。本丸・二の丸・大手門・三の門などが残っている。『日本城郭大系 8』
-
15:00-16:00
無言館の建物はシンプルな十字形のコンクリート造り。平成9年(1997年)館主窪島誠一郎が全国の戦没画学生の遺族を訪問し、遺作を蒐集して開館した。
-
15:00-16:00
無言館
大貝彌太郎「飛行兵立像」(未完の絶筆・絵葉書)無言館入口に架けられている。大貝氏自身は徴兵を免れたが、勤務した長崎地方航空機乗務員養成所の隣が海軍飛行場で、特攻隊員も多くいた。「若い人たちの死を覚悟した眼差しを見るのは辛い」と妻に語っていたという。
-
15:00-16:00
無言館
中村萬平「霜子」(絵葉書)中村氏は昭和16年(1941年)東京美術学校油画科首席卒業。在学中にモデルの霜子と結婚、出征後に長男が誕生するが、妻は産後の肥立ちが悪く他界する。蒙古の野戦病院において戦病死。
-
15:00-16:00
無言館
戦没画学生慰霊美術館「無言館」編『新版 戦没画学生人名録』(2009年8月15日発行)今年の元旦に訪れた知覧特攻平和会館で受けた衝撃は直接的であったが、ここでは腑をえぐられるようであった。出征にあたり自身のすべてを叩きつけるように描いた作品の数々を前にしたせいだろうか…。
-
15:00-16:00
無言館
清水正道氏は大正5年(1916年)木曽の名物医の家に4男2女の末子として誕生。幼い頃から画作、文学を愛し、東京美術学校日本画科入学。前田青邨に師事。出征日も、出征先も家人に知らせぬまま戦地に発ち、便りもなかったという。
-
15:00-16:00
無言館
「記憶のパレット」縦2.6m、横3.6m、重量23t ある中国雲南省産の石碑。戦時中東京美術学校で学ぶ学生たちの「授業風景」が刻印され、その上には志半ばで戦地に散った画学生400余名の名がきざまれている。
-
15:00-16:00
無言館 庭
たくさんの絵筆がはめこまれたコンクリートの右上に赤いペンキがたたきつけられている。平成17年(2005年)「記憶のパレット」が赤いペンキで汚された事件を受けて、立てられたモニュメント。右横に「開かないポスト」が静かに立っている。
-
16:00-17:00
別所温泉街の奥にある崇福山護国院安楽寺の黒門。創建については定かではなく、明確な記録は鎌倉期、樵谷惟仙が住して以後である。境内は常楽寺に隣接している。
-
16:00-17:00
安楽寺鐘楼
袴腰の鐘楼。明和6年(1769年)に建立された和様、禅宗様の折衷様式。古鐘は戦時に供出され、現在の洪鐘は昭和32年(1957年)に鋳造されたものである。
-
16:00-17:00
安楽寺三重塔
八角三重塔。京都法勝寺、奈良西大寺などの八角塔は失われ、現存する唯一のものである。禅宗寺院には珍しく大日如来像が安置されている。建立は年輪年代調査の結果、13世紀末と考えられている。
-
16:00-17:00
安楽寺三重塔 木組み
高さ18.75m、初重裳階(もこし)付こけら葺の構造。組物を柱間にも配し、軒裏の垂木を放射状に配し、頭貫(かしらぬき)の端に彫り物を置くなど、細部に至るまで禅宗様で造られている。
-
16:00-17:00
安楽寺本堂
本尊は釈迦如来。本堂の左脇から八角三重塔を目指す。参拝時間終了間近であったが、ご親切に入れてくださった。
-
17:00-17:00
上田城の築城は天正11年(1583年)真田昌幸により完成。その後、大きく損壊した城郭を寛永期、仙石忠政が再建築し、現在に至っている。『日本城郭大系 8』
-
17:00-17:00
上田城址
東虎口櫓門と南櫓。本丸・二の丸・空堀・水堀・土塁・石垣などが残っている。
-
17:00-17:00
上田城址
城域は上田城跡公園として整備され、本丸跡には真田神社、その他市立博物館や野球場も造られている。季節の花々や紅葉も楽しめるようだ。 自宅まで走行距離 635キロ。
ロンドンナショナルギヤラリー展から躑躅ケ崎館址、身延山久遠寺、南アルプス山岳写真館、小諸城址、無言館、上田城址へ
1日目の旅ルート
Shotaさんの他の旅行記
-
2025/9/5(金) 〜 2025/9/6(土)
- 一人
- 1人
上京の往路、静岡で凄まじい線状降水帯に遭遇! 急激に増す水量に車輪が時おり空転するのを感じる! ...
46 1 10 -
2025/8/23(土)
- 一人
- 1人
新約聖書の原典講読を続けているので、久方ぶりに教文館洋書部で註解書類の近刊をチェック。ついで敷居...
70 1 8 -
2025/8/1(金) 〜 2025/8/2(土)
- 一人
- 1人
今回は横浜のセミナーが夏休みということで、都心での治療・診察の後、能登半島の突先、禄剛崎と白米千...
87 1 8 -
2025/7/4(金) 〜 2025/7/6(日)
- 一人
- 1人
都心での治療・診察の後、日野、大月から甲府へ。翌朝、甲府から南下して横浜でセミナーを実施。友人と...
151 3 12
みんなのコメント(1件)
投稿する
投稿に際しては、必ず観光ガイドご利用規約をご確認ください。
閉じる皆様がより快適にご利用いただくための「投稿上のルール」や、
投稿内容の利用に関して記載しております。
さらに表示する