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りゅうさんの兵庫県〜岡山県の旅行記

現存12天守巡り(姫路城、備中松山城)

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もともと5日間で山陽の城巡り旅行を計画していたのですが、仕事が入り、3日間の行程となったため、現存12天守である姫路城と備中松山城を中心に岡山城、津山城、明石城と巡る旅に修正しました。3日間と短い旅行となってしまったのは残念ですが、運よく各地で桜満開となり、城と桜を満喫した旅行となりました。

神社ツウ りゅうさん 男性 / 50代

1日目2021年3月27日(土)

まずは備中松山城に登城するため、岡山からレンタカーで高梁へ。高梁駅を過ぎて細い市街地の道を進むと城見橋公園駐車場があります。ここから先はさらに細い山道とのことでしたので、敢えて進入禁止となりシャトルバスが運行される土曜日に訪問しました。写真は備中松山城から見る高梁市街地。

ふいご峠でシャトルバスを降り、そこから700メートル山道を登ります。かなり息が切れたところでやっと大手門跡が。さすが山城、自然の山裾を上手く使いながら石垣を組み上げていました。

備中松山城

高梁市

「備中松山城」を   >

以前から是非訪問してみたかった現存12天守の一つ備中松山城です。城見橋公園駐車場からふいご峠駐車場までシャトルバスで5分程度、ふいご峠でシャトルバスを降りて700メートルの山道を20分ほどかけて本丸まで登りました。整備されてはいますが、山道なのでかなりキツイ。靴は汚れるので観光用のお洒落な靴は避けたほうがいいかと。息を切らしながら本丸にたどり着くと、運良く城の城主である猫のさんじゅーろー様がお供の女性と遊んでいる姿を拝見できました。天守閣は二層二階で、大きな唐破風が特徴的な天守閣です。分かりにくいためか、ほとんどの人がスルーしてましたが、天守閣の横に細い階段があり、天守閣の裏にある現存二重櫓を見に行くことが出来ます。天守閣方面からは見えませんが、こちらも天守閣とともに国の重要文化財ですし、自然の石を活かした石垣も見れるのでお勧め。

城主である猫のさんじゅーろー様に拝謁。お供?のかたも殿のご機嫌伺いに余念がありませんでした。

備中松山城を降りた後は高梁観光をと思ったのですが、昼になり、高橋市街地の観光駐車場は満杯に。先に吹屋地区の観光に向かいました。目的は写真の広兼邸。映画八つ墓村でも出てきた豪邸です。

広兼邸

高梁市

「広兼邸」を   >

高梁市街地から車で40分、結構細い山道を案内板を見ながら車を走らせると、突然山裾に石垣を巡らせたお城のような巨大な邸宅が現れました。映画八ッ墓村の多治見家として撮影された広兼邸です。石垣の下には広い駐車場があり、そこに車を停めて広兼邸の入口となっている門まで坂を登ります。門は不寝番部屋の付いた立派なもので、くぐると二階建ての母屋と離れ、土蔵、長屋があります。ベンガラで巨万の富を得た豪商の豪邸を見ることが出来ましたが、保存状態が良くないのか、屋敷に上がって見学できなかったのが残念でした。この辺りは吹屋地区の観光地ということで、近くのべんがら館、旧片山家住宅、郷土館、笹畝坑道のセット券がありました。1000円とかなりお得でした。

ベンガラ館

高梁市

「ベンガラ館」を   >

広兼邸から車で5分ほど、吹屋ふるさと村の近くにベンガラの製造方法を再現したベンガラ館があります。吹屋地区の豪商たちがベンガラで巨大な富を蓄えたらしいのですが、肝心のベンガラって何か知りませんでしたので、勉強になりました。江戸時代からこういう工業が栄えてたんですね。こちらも共通券で入りました。

吹屋ふるさと村

高梁市

「吹屋ふるさと村」を   >

高梁市街地から車で40分、周りに集落が見当たらない山中をかなり走行しました。広兼邸などに立ち寄って、車で5分ほどで吹屋ふるさと村へ。山奥に突然現れた赤い屋根と壁の街並みは不思議な存在で、映画撮影のテーマパークとして作られたのか?と思ったほど。なぜ山奥のここだけに街並みが出来たのかというと、近くの銅山を運営してべんがらで財を成した豪商たちが話し合って計画的に赤い屋根と壁で統一した街並みを造ったからだそうです。見どころは国の重要文化財となっている旧片山邸です。平成まで当主の奥方が住まれていたそうで、母屋だけでなく作業場や蔵までかなり広い範囲が公開されており、まだ生活臭が残る江戸後期構築のお屋敷を見学できます。特に母屋2階の不思議な構造には衝撃を受けました。建築物好きの私にはたまりませんでした。通りにはべんがらのお土産屋や食事、喫茶店もあり、しっかり見てあるくと1〜2時間かかります。山中ですが大きな駐車場が二つあり、観光しやすく整備されていました。あと1軒1軒の家屋に吹屋街並保存会の説明版がかけてあります。家屋の歴史はもちろん、誰がどういう商売をしていたかも説明があり、とても興味深かったです。

吹屋ふるさと村郷土館

高梁市

「吹屋ふるさと村郷土館」を   >

吹屋ふるさと村の真ん中あたり、国の重要文化財旧片山邸の向かいにあります(写真右が片山邸、左が郷土館です)。片山家の総支配人の家(片山家の分家)だったそうです。こちらも片山邸と同様、二階まで上がって見学出来ます。片山邸ほど広くはないですが、こちらも隠し棚や隠し部屋など見所がたくさんありました。古い町家に興味がある人は是非。

郵便局もべんがら色。お洒落です。思っていたよりもとても楽しくて長居してしまいました。吹屋地区は吹屋ふるさと村、べんがら館、金田一シリーズの撮影現場になった広兼邸、西江邸(時間の関係上行けなかったのが残念)とかなりの見どころがありました。

高梁基督教会堂

高梁市

「高梁基督教会堂」を   >

高梁に来たので街巡りをと思ったのですが、昼過ぎは観光駐車場が満車だったため、先に吹屋地区を観光し、4時過ぎに戻ってきて街巡りしました。観光駐車場からすぐ紺屋川の通りに出ることが出来ます。紺屋川沿いの通りを桜を眺めながら3分ほど歩くと木造の教会がありました。入れるような案内板はなかったため外から眺めました。

頼久寺庭園

高梁市

「頼久寺庭園」を   >

高梁の街巡りで定番の頼久寺の庭園です。広くはないですが背後の愛宕山を借景にした見事な庭園でした。小石一つまでしっかり整えられ、大事に手入れされた庭園でした。拝観料は400円。紺屋川の観光駐車場からは徒歩で10分かかりませんので、紺屋川周辺の街並みを巡りながら立ち寄れます。高梁駅から歩くなら20分程度見ておいたほうがいいかと。

松連寺

高梁市

「松連寺」を   >

高梁案内パンフレットでお寺の割には城のような石垣が気になり、車で岡山への帰りがけに立ち寄りました。石垣の組み方はまるでお城の様に本格的ですが、備中松山城の砦も兼ねた造りになっているとのことで納得です。拝観は出来ませんので外観だけ見学。高梁駅の東口から徒歩で10分程度の場所にあります。

薬師院

高梁市

「薬師院」を   >

松蓮寺と薬師院は隣接していますので、一緒にお参りしました。こちらは立派な山門が特徴のお寺で、寅さんの男はツラいよの撮影現場だったそうです。こちらも拝観は出来ませんので、外観だけ拝見させていただきました。

2日目2021年3月28日(日)

岡山後楽園

岡山市北区

「岡山後楽園」を   >

岡山駅から路面電車で岡山後楽園へ。バスもあるんですが、あまり本数がなかったので路面電車を利用しました。路面電車の城下駅から10分程度岡山城方面に旭川沿いを歩くと、後楽園と岡山城を結ぶ橋があり、それを渡ると後楽園南門に着きます。岡山城も見学したかったので正門ではなく岡山城が近い南門から入りました。大名庭園は朝早くから開いているところが多いのですが、こちらも7時半(時期により8時)から開園しており、旅行には有難いです。1周をゆっくり1時間ほどかけて散策しました。岡山城天守閣が見えるポイントも見つけることが出来ました。

園内には桜園と梅園が隣接していました。桜は満開の季節。

岡山城

岡山市北区

「岡山城」を   >

後楽園から岡山城へ。5月にはリニューアル工事のためいったん閉鎖するということで、ぎりぎりの訪問でした。いやあ運が良かった。岡山城の天守閣は横に細長い特殊な形状をしてますが、復元対象となった天守閣は、関ヶ原の前に建造された古いもので、安土城の影響も受けているのではとのことでした。城の心柱は多くは上下に立っているものですが、この岡山城には心柱がありません。その結果、下の構造体を横幅に広くとって上の階を小さくせざるを得なかったのだと思います。地階が入り口となっていて、1階で食事やお土産を買うことが出来、2階から4階までが展示コーナー、5階と6階が展望階となっています。現存櫓で重要文化財の月見櫓は中段の廊下門(本丸への入り口)の側にあります。アクセスはバスもあるようですが、岡山駅から路面電車の城下停留所で降りて旭川沿いを10分ほど歩くのが一番わかりやすいと思います。岡山城の旭川入り口付近に掛かる橋から後楽園にも行けます。

岡山城を1時間ほどかけて見学した後は駅に戻り、JRで1時間ほどかけて津山へ向かいました。昼過ぎから津山城の桜祭りに。

津山郷土博物館

津山市

「津山郷土博物館」を   >

駅と津山城を繋ぐ臨時シャトルバスに乗って、着いたバス停の目の前が津山郷土博物館でした。津山城の復元模型が見たかったので津山城に入る前に訪問。もとは津山市庁舎だったそうです。美作の国、そして津山の歴史について展示されています。津山城の復元模型が見事でした。明治初期の写真から天守閣の細部も判明しているんですね。櫓の数は姫路城よりも多かったとか。

津山城(鶴山公園)

津山市

「津山城(鶴山公園)」を   >

津山城までは津山駅からバスも出ていますが、徒歩でも15分程度です。入り口は南北に2か所あり(津山駅から近いのは南口)、入り口で入場料を払います。入場料を払う公園は珍しいですが、石垣維持のためには大事なことですね。津山城はかなり広大な城で、櫓の数は姫路城より多かったそうです。天守閣も櫓も明治維新まで残っていたそうですが、綺麗に取り壊してしまい、残ったのは石垣だけとなりました。平成になって城址の南側に備中櫓が再建され、中も見学できます。その北側に天守台があり、そこまで登ることが出来ます。もともと鶴山という山に築かれた城ですから、それなりに階段を登ります。駐車場は南入り口の観光案内所と北側の文化センター周辺(こちらが広い)にあります。植栽案内版を見るとほとんどが桜。満開の時期の訪問だったため、鶴山一面が桜で覆われていました。

上下左右桜が満開で備前櫓が写らないほど。

鶴山公園の桜・芝桜・フジ・イチョウ

津山市

「鶴山公園の桜・芝桜・フジ・イチョウ」を   >

津山城は小高い鶴山に曲輪や櫓が配置されていました。今は鶴山公園として整備されていますが、小高い城跡一面に桜が植栽されており、この季節、上下左右どこを見ても桜で一杯でした。南側入り口周辺は桜祭りの会場となっており、かなりの人出でした。あいにくの小雨でしたが、花見を楽しむことが出来ました。

衆楽園

津山市

「衆楽園」を   >

津山藩の大名庭園とのことでしたので、津山城の桜祭り会場から足を延ばしました。津山城からは北に徒歩で10分ほど。なんと入場料無料でした。雨が降っていたのでほぼ貸し切り。庭園の大きさに対してかなり池が大きいのですが、元々は現在の庭園の3倍ほどの広さだったそうです。殿様のご対面所もあったとか。津山城から徒歩で来れますが、駅からはさらに遠くなりますし(徒歩で30分くらい)、バスも本数はありません。車での訪問が無難ですね。

津山高等学校旧本館

津山市

「津山高等学校旧本館」を   >

駅に向かう際中、津山市街地の地図を見ると、国の重要文化財のマークが高校の敷地にあったので津山駅へ向かう途中で立ち寄りました。高校の敷地内にあるため、外観は見れますが、中に入って見学等はできません。

時間があれば津山まなびの鉄道館にも寄りたかったのですが、3時半までに入場しなければならず断念。姫新線で姫路に向かいました。

3日目2021年3月29日(月)

姫路城

姫路市

「姫路城」を   >

姫路城を桜満開の時期に訪問するのは初めてです。いつ行っても人が多い姫路城。桜の時期はさぞ人が多かろうと思い、平日の朝一で登城するスケジュールを組みました。おかげで、それほど人は多くなく、満開の桜と姫路城をゆっくり堪能できました。菱の門手前で料金を払い、菱の門を真っ直ぐ進むと天守閣などのある本丸を巡ることが出来ますが、菱の門を左手に登ると西の丸に行けます。こちらから見る天守閣は絶景(よくテレビで見る天守閣)ですし、百間廊下など、櫓と櫓群を繋ぐ長い廊下の内部を見学することも出来ます。大天守へ向かうルートと西の丸ルート、両方を堪能すると2時間はかかると思います。無料公開の敷地も広いため、3時間ほど滞在しました。何回来ても帰るのが名残惜しくなるんですよね。

早朝訪問は正解でした。これくらいの人出ならゆっくり姫路城と桜が楽しめます。3時間ほど滞在しましたが、11時過ぎに城を出るころにはものすごい人出で写真も撮れないほど。

姫路城の桜

姫路市

「姫路城の桜」を   >

桜満開の姫路城は初めてですが、満開の桜で天守閣が見えないほど。城内には1000本も桜が植えられているそうです。どこも素晴らしい桜でしたが、周ってみて一番集まって植えられていたのは西の丸と三の丸(千姫ぼたん園のほう)でした。平日朝一の訪問で人も少なかったため、かなり写真が撮れました。

桜は西の丸辺りが一番多かったです。

料金所あたりから眺めた天守閣。どこを見ても桜が綺麗。

好古園

姫路市

「好古園」を   >

姫路市制100周年を記念して作成された日本庭園です。姫路城のお隣、歩いて5分ほどの場所にあります(姫路城大駐車場の向かい側)。姫路城三の丸を借景にした庭園とのことで、庭園からは本丸もちらりと見ることが出来ます。日本庭園としては水の流れ、岩や木々の配置などは絶妙で素晴らしかったです。それぞれテーマを設定したいくつかの庭園に分かれており、白塀で区切られています。これも城内にいるような気分になれるのでいいアイデアだと思います。

たっぷり姫路城を堪能した後は明石城を見るために明石へ。JRで30分くらいです。

明石城

明石市

「明石城」を   >

明石駅からも見える明石城址ですが、明石駅からも見えるように三重櫓が二基現存しており、いずれも国の重要文化財となっています。三重櫓が複数現存するのは、他に高松城と弘前城のみ。しかし、櫓の周辺にさえ説明版はなく、私も前日ホームページで調べていなければ知らずに通り過ぎるところでした。櫓以外にも立派な石垣が残っているのですが、こちらも説明パネル等はありませんでした。ホームページには載っていない現地ならではの情報を知るのが楽しみなのですが、現地にまったく情報がなかったのは残念です。

明石公園(兵庫県明石市)

明石市

「明石公園(兵庫県明石市)」を   >

明石城跡に作られた公園です。陸上競技場、野球場などもある広大な公園です。城跡の北側には広い池があり、散策しながら一周できます。城跡の南側にメインの入口があり、そこまでは明石駅から5分ですが、北側の池までいくなら15分、一周30分と思ったより歩きます。桜が北側の池周辺に咲いていますので、桜を楽しみながら一周しました。

明石公園の桜

明石市

「明石公園の桜」を   >

植栽の案内板などがないので迷いますが、明石公園の桜の多くは北側の池周辺に集まって咲いています。池のさらに北側なので健脚でも明石駅から徒歩で15分はかかります。明石城天守台辺りと城壁辺り(櫓の下あたり)にも何本か咲いてました。

明石公園北側の池には貸しボート(貸しスワン)もありました。池周辺には芝生やベンチが多く、見て回るより、座って花見を楽しむ人が多かったです。

以上で今回の旅は終了。赤穂にも寄る予定だったのですが、すでに3時を回っていたため断念しました。やっぱ城と桜は良く似合う。

現存12天守巡り(姫路城、備中松山城)

1日目の旅ルート

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