yosshyさんの茨城県の旅行記
2024年11月 実は第二の故郷の茨城県を、同窓会に合わせてさらっと周遊
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今まで触れたことがありませんでしたが、実はぼく、大学時代の4年間を茨城県で過ごしていたんですよ。まあ、今からもう30年以上も前の話ですけど。 所属していたゼミの同期生は仲が良くて、卒業後も、けっこうな頻度で集まっていたんですが、それぞれが家庭を持ったり、お子さんが生まれたり、転勤を何度も繰り返したりと、人生いろいろあって集まることが難しくなっていき、長らく会うことがない状態になったんですね。 そうこうしているうちに卒業して20年以上経過して、ゼミの先生が定年で大学を退官される年に、記念のパーティーが開かれたんですが、そのとき久しぶりに集まった時、「近いうちに自分たちの世代だけで、また集まろうよ!」という話が盛り上がり、2019年10月の3連休にその話が実現することになったんです。 が、まだ覚えている方もおいでかもしれませんが、この3連休に猛烈な台風19号が関東を直撃する予報が出て、実際には、想像をはるかに超える甚大な被害が出ました。 ぼくらはと言うと、この予報が出た時、いち早くこの企画の中止を決めたので、事なきを得たんですが、その翌年からは世界中がコロナ禍に覆われ、遠方から人が大勢で集まるなんて考えられない状況になってしまい、内心、「この話はもうなくなったな」と思っていました。 ところがなんです。2024年の8月に突如この話が再浮上して、本当にあれよあれよという間に、その年の11月開催で一気に話がまとまってしまったんですよ。 北海道から駆けつける身としては、「ちょっと急過ぎません?」という気持ちもなくはなかったんですが、とは言え、同期全員をはじめ、ゼミの先生、さらには先輩までもが加わる、けっこうな規模に膨らんだ集まりの誘いを断るなんて、考えられませんでしたから、参加を決意。大慌てで旅行計画を立てて、久々の同窓会に絡めて、妻と二人で茨城県をさらっと周遊してきました。 ずっと前から決めていた11月上旬の山陰旅から、2週間と空いていないところに、突然飛び込んできたこの旅。体力的にも金銭的にも、かなりスクランブルな感じでしたけど、妻は茨城県を観光するのは全く初めてですし、ぼく的にも、学生当時は全然知らなかったことや、そもそも学生時代には存在しなかったスポットもあって、二人とも、それなりにワクワクした気持ちだったんです。だったんですけどね…。
北海道ツウ yosshyさん 男性 / 50代
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- 1日目2024年11月15日(金)
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10:00-11:00
2022年のゴールデンウィーク以来、2年半ぶりの茨城空港。 ここは、あまりにコンパクトで、全く迷ったりする心配がないので、大好きになったんですよねえ。今回もスルスルと脱出できました。 しかも今回は、新千歳〜茨城間の料金が、片道一人8000円くらいと超格安。 これで、レンタカーのお店がもう少し近かったら、文句なしなんですけどね。 旅行初日はこんな感じで、終日どんよりした感じのようですが、できることを楽しむのみ。
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10:00-11:00
さらに、このトヨタレンタさんも2回目なので、何となく覚えてます。 雨もほぼ止んだので、歩いて到着して、速やかに手続きしたら出発です。 ところでこちら、茨城空港を利用して、かつ、茨城県内で宿泊すると、料金がだいぶお安くしてもらえるんですってね。 そういうサービスやってて、しかもそれを丁寧に教えてもらえて、これはありがたいです。
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11:00-11:00
幸先が良くて「茨城、好印象?」と思ったんですが、それはほんの束の間でした…。 今回の茨城プチ旅。最初にやって来たのは笠間市。 笠間焼の里だったように記憶してますけど、陶器とかそういうのには全く興味がないので、そっちは最初から眼中にはありません。 早速、観光と言うわけではなく、道の駅でトイレ休憩から入ります。 ところが、駐車場に入ってみて驚愕。なんと、めちゃめちゃ広い駐車場なのに、びっしり満車状態で、駐車場整理の係員さんから「満車だから、ずーっとあっちまで行って」とぶっきらぼうに指示される羽目に。 最新にして、今注目を集めているホットなスポットとは言え、対応がぞんざいすぎるし、そもそも自分たちはトイレ休憩だけで、そんな遠くから歩く気にはなれなかったので、そそくさと立ち去ることにしました。 そして、何と言うか、学生の頃に感じた、嫌〜なところを思い出しました。「あ〜、やっぱり、これが、ここの人たちだ…」って。
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11:00-12:00
ここ笠間で、トイレ休憩を飛ばして少し先を急いだのは、このお店に早く着きたかったからなのです。 それがこちら、泰然さん。お昼は売り切れ必至、行列も必至の大人気のおそば屋さんです。 ここは予約ができないので、ウェイティングは必至。スタートから待ちはちょっときついんですが、茨城県ではマストのグルメの一つ、「常陸秋そば」ってやつがいただけるんでしょうから、待つ価値はあるはずと踏んだのです。 そして、開店から30分遅れで到着すると、さすがは新そばの時期だからでしょう。 まだ平日だというのに、もうウェイティングが発生していて、しかも、お店の回転が悪いのか、列が遅々として進みません。嫌な予感。
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12:00-13:00
並び始めてから約45分でようやく入店。入店して注文してから頼んだものが出てくるまでさらに約30分。やっと目の前に出てきた、期待の新そば。 ぼくが注文した田舎そばは、確かにそれなりに歯応えがあって、まあ何となくは美味いかな?と思いましたが、喉越しはいたって普通。 そしてなにより、北海道を含めて、東日本のそばに共通の問題点なのかもしれませんが、やっぱり汁が不味い。 本当にただの醤油なんじゃね?と思ってしまうような、出汁感も深みもない、しょっぱいだけのものでした。 天ぷらの方は、からっと揚がっていて、そこそこ美味しかったですが、ここのより美味しいそばは、他にいくらでもありますね。 それとここ、オペレーションが上手くいってないんですね。スタッフさんの動線とか、配膳とか片付けといった作業場所の配置とか、もっと絶対に改善の余地があるはずなのに、そういうことは完全にうっちゃって、壁に「うちは、一生懸命、少しでも早くお客様にそばを提供できるように頑張ってます。」って貼り紙がしてあるんです。でも、これって、その貼り紙の裏には「でもさ、人気があるんだから、時間かかるのもしょうがねえだろ?」って、思いっ切り書かれている気がしました。 大して美味くもないくせにね〜。このへんも学生の頃に感じた、あの感覚です。またも「ああ、やっぱり、ここの人たちって…」と思うんです。
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12:00-13:00
噂の名物、常陸秋そばが口ほどにもなくて、かなりガッカリしましたが、ご当地グルメには当たりも外れもあるというのが常識というもの。なので、気を取り直していきましょう。 笠間と言ったら、けっこう多くの人が思い浮かべるのは、笠間稲荷神社さんなのではないでしょうか? 何しろこちらは、日本三大稲荷とも言われるほどの名社様ですからね。名社様にお参りなので、何はともあれ、こちらで、このあとの旅の安全をお祈りさせていただきました。 うちの旅行のパターン的に言うと、本来なら真っ先に一宮さんにお参りしたいところですが、今回は、あくまでゼミの同窓会を軸に日程を組まざるを得なかったので、こんな感じになりました。 そして、行ってみると、さすがは名社だけあって、門前は人で溢れてました。 それもそのはず、こちらではちょうど、毎年恒例の人気行事の菊まつりっていうのがやっていたんですね。 ですけど、ぼくらはどうも菊っていう花が好きになれないんですよね。というか、菊に限らず、百合とか薔薇とか牡丹とか、大きな花がパラパラと咲くタイプが好きではないのですね。なので、菊まつりには「ああ」くらいしか感想が湧きませんでしたね。 それと、稲荷神社という割に、定番の「たくさん連なる赤い鳥居」がないんですね。これにも何というか、ややガッカリ。「もうちょっと稲荷神社感、出してくれよ」と思うのは、ぼくだけなんでしょうか?
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12:00-13:00
ドンと中央に構えるご拝殿の立派さとか、境内の庭園の整然とした美しさとか、他に良いところがたくさんあるのに、その良さが菊まつりのせいで削がれてしまっていたように感じて、もったいなく思いました。 ところで、そう言えば、三大稲荷神社と言えば、昨年には伏見稲荷大社にお参りしているので、あと一社で三つ行ったことになりますね。あと一社、どこなんでしょ?
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14:00-14:00
笠間で最後のお楽しみは、笠間市が生産量全国一という「栗」を使ったスイーツのお店です。このお店の「プレミアム・モンブラン」が、とにかく「映える」らしいんですよ。 人気のスイーツでしょうから、売り切れてたら嫌なので、3時のおやつの時間前に来店したんですが、うちらが到着したとき、スタッフさんがなんか、ペタペタと貼り出し始めました。その完成した状態がこの写真。 「プ」「レ」「モ」「ン」「売」「完」…って、いや、仰りたいことは分かりますけどね。いや、自分らが食べたいものが、直前に完売になったって話ですから、怒りがこみ上げてきてもおかしくなかったのに、これ見たら、笑うしかないじゃないですか〜。「完売でしょ〜」、これは卑怯だわ〜。でももう、腹を抱えて笑うしかなかったです。 怒りも雲散霧消。
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14:00-14:00
プレモンじゃないですが
お目当ての品はもうないと分かりつつ、でも他にも良さげなものがないかな?と思い、ダメ元でお店に入ってみると、「プレモン」ではないものの、かなり美味しそうなのがしっかりあったので、それらを食べてみることにしました。 そして、目の前に現れた品は、プレモンではないものの、それでもめちゃめちゃ映えてるじゃないですか〜。うちら的には全然OKでしたよ。 でも、これはスイーツですから、大事なのは味の方です。で、一口食べてみると、これが美味しい〜。うちらがよく知るモンブランと比べると、めちゃめちゃほっそいのに、北海道のケーキ屋さんが出すモンブランより、あからさまに栗の味が強い。これは凄い。モンブランの中に隠れたアイスクリームも、ちょこんと乗ったドーナツもかなり美味しくて、大満足。 今回の旅行で、初めて本当に笑顔になりましたよ。
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14:00-14:00
笠間を後にしたら、初日のお宿の袋田に向かって一気に北上するんですが、その途上に茨城県民の心の川「那珂川」が見えました。この辺りは川幅狭いですね。 母なる川とは言っても、やっぱり何の変哲もないただの川ですね。当たり前ですけどね。
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14:00-15:00
さらに北上を続けますが、いいタイミングで道の駅があったのでトイレ休憩です。 このあと何にもない国道を30分は進みますからね。 ところでここは、お昼前に寄った腹立たしい道の駅と違って、けっこうと言うか、かなり年季が入ってますが、トイレがめちゃめちゃ広くて快適でした。 駐車場も空いてるし、ここの方がよっぽど良いですね。
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15:00-15:00
紅葉がすごくなってきた
この日の最後の目的地、大子町袋田へ近づくと、どんどん紅葉が深くなってきました。これは、目指す袋田温泉郷の紅葉も楽しみになってきましたよ〜。
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15:00-16:00
そして、ここでようやく、初日のお宿のある袋田温泉に到着。 ですが、お宿に入る前に、今回泊まる旅館とは別の旅館の女将さんがレシピを考案した、絶品「アップルパイ」があるらしいので、それを求めてその旅館へ。 実は、こちらは売り切れ必至らしいので、旅行前に得意の取り置きをお願いしようと思って事前に電話したんですが、「11月は取り置きは受け付けていない。紅葉シーズンで客が多いので」とのご回答が。 「ああ、そういうことなんですね。大名商売だ。」と心の中でつぶやいたものの、大名様には何を言っても無駄なので、心の中に止めておいて、とりあえずダメ元で行ってみることにしたんです。 で、当日、当初予定していたより早い午後3時に到着できたので行ってみれば、やっぱり売り切れてました。お宿の方曰く、「明日も9時から販売だから、来てくださいや」ですって。これってやっぱり、この辺りでは「当たり前」な対応なんですよね。 随分前から行くことを決めていて、北海道という遠方からだから、繁忙期とは知りつつ取り置きをお願いするって、理不尽な話なんですかね。 なんか釈然としなかったですが、そんなによく売れるもんなら、やっぱりなんとしても食べてみたいので、結局、やつらの思惑どおりというのが気に食わないものの、「明日、行ってみよう」となりました。 それにしても、「ああ、やっぱり、これだよな…」と三たび思うことに。
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16:00-18:00
さて、袋田温泉で一番の目的と言ったら、温泉よりも何よりも、このあとに見に行くスポットですよ。そう、日本三名瀑の袋田の滝。 こちらは、袋田の滝に一番近いお宿なんです。それだけがここを選んだ理由です。 茨城県の奥も奥、最奥部にある温泉のお宿なので、正直、あんまり期待はしていなかったんですが、外観は案外普通な感じでした。やや安堵。 館内に入ってみると、まあ、ロビーもちゃんと整頓はされていたし、お部屋もそんなに汚れてもいない感じでしたので大丈夫でしょう。 なお、夕方になって、ようやく天候が回復してきたので、滝を見に行こうかなとも思いましたが、妻がけっこう疲れちゃっていたので、少し休むことにしました。 でも、この判断、失敗だったかな〜?
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18:00-19:00
お宿の晩ご飯は?
そして、少し寛いだら、お夕食の時間です。 今回はお部屋食だったんですが、うちら夫婦は、けっこう間を空けて順番にお部屋にお食事が運ばれてくるっていうのが、何度やっても、どうにも性に合わないです。 まどろっこしくて。だんだんうざくなってきて、「もう、いっぺんに出して!」って思っちゃうんですよね。 「じゃあ、お部屋食じゃない宿にしろや」と言われるでしょうが、他にも宿を選ぶ理由ってあるじゃないですか。お湯がめちゃめちゃ良いとか。今回だったら、袋田の滝に近いとか。なので、しょうがないんです。 それと、鮎の塩焼きが出てきたので、「これはこの辺りの川で今年捕れたものですか?」と尋ねたところ、「ああ、毎年ちゃんと捕れるかわかんないから、それは去年捕れたものの冷凍です」とのご回答。いや、それ、そこまで正直に言っちゃうことないですって。テンション下がっちゃったじゃないですか(笑)。 とは言え、お宿のお値段を考えたら、質量共になかなかのレベルのもので、特に、常陸牛が柔らかくて驚きの美味しさでした。そこは評価します。とは言え、うち、美味しいものは求めても、量の方は全く求めないんですけどね。 それと、お夕食については、最後にもう一つ苦言。 夕食時間以降、このお宿、もう廊下からロビーまで、食べ物の匂いしかしません。 これはダメですって。少しは換気してよ〜。もう苦笑いしかなかったです。
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19:00-20:00
けっこうお腹をいっぱいにして、夕食の臭いで充満するお宿を脱出。 袋田温泉一番の見所、袋田の滝を見に行くためですね。日本三名瀑の一角と謳われる名瀑ですよ。 まあ、袋田の滝以外にも、三名瀑を名乗る滝はちらほらあるようですがね。 この袋田の滝、秋から冬にかけての日が短い時期には、ライトアップが行われるっていうので、どんなもんか見てみました。なんか邪道な気はしたんですけどね。 そして、実際に目にしたこのライトアップ「ダイゴライト」が、やっぱりあからさまに邪道でしたね。少なくとも、うちら夫婦にとっては邪道以外の何物でもなかった。 この滝も、かつて行った華厳の滝と同じ匂いが漂う、コンクリートの立派なトンネルをくぐってアプローチするんですが、まず、このトンネルの中が、正直、「これ変じゃね?」と思うレベルで赤やら青やらで妖しく照らされてるんです。しかも、明滅が激しすぎて気分が悪くなります。この照明の必要性が不明。
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19:00-20:00
そして、トンネルを抜けた先には、やや青みがかった光に映し出された巨大な滝。 メインの袋田の滝のライトアップですね。これはまあ、迫力があって、それなりに美しいなと感じたんですが、そのあとがよくない。 何やらストーリーが始まり、よく聞き取れない、意味の分からないアナウンスに合わせて、轟音が轟き、滝に当たるライトの色がめまぐるしく変わり、変なプロジェクションマッピングのような演出まで始まってしまって、もうガッカリ。早々に立ち去りました。 ただまあ、これに邪道を感じたのは、きっと「ぼくら夫婦だけ」だったんでしょう。なぜなら、この演出を目の輝かせて眺めたり、変なライティングのトンネルを、楽しげに仲睦まじく寄り添って歩く方々が、本当にけっこういましたから。 そういう人たちには遡及してるってことで、これはこれで「アリ」なんでしょう。 でも、滝の美しさって、絶対にこういうことじゃないですけどね。
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20:00-21:00
けっこう長時間、それなりの寒空の下、趣味の良くない滝のライトアップを見てきたら、すっかり体が冷えました。北海道よりは暖かいとは言え、やっぱり秋は秋ですからね。となると、温泉ですねえ。 こちら、いろいろ突っ込みどころ満載のお宿ですが、お湯はけっこうなものでした。 まず、お客さんがそんなに多くないからなのか、団体さんが一緒にならなかったからなのか、その辺は分かりませんが、とにかく静かにのんびりとお湯をいただけました。お陰であったまりました。 お湯自体に特に変わった感じはなく、かつ、ぼくにとってはけっこう熱めで、長くは入っていられませんでしたが、十二分にお湯を楽しめましたね。
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21:00-23:00
茨城の奥地の、まあそれなりの温泉のお湯で、けっこうしっかり暖まったら、あとはゆっくりお休みなさい。次の日に備えてさっさと寝ましょう。
- 2日目2024年11月16日(土)
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00:00-09:00
袋田温泉の朝は、ちょっとゆっくりめなお目覚めです。 もう一度、今度は紅葉に包まれた袋田の滝を見たいので、日が高くなるのを待っていたからなんですね。 だって、あんな邪道な滝の姿だけ見たって、どうしようもないってもんですから。 ところで、こちらの朝食はお食事会場でいただくスタイルで、内容は至ってシンプル、かつ、量も本当に適量で、お夕食よりはるかに高評価でしたね。 これでいいんですよ、これで。
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09:00-09:00
さあ、朝一で袋田の滝に再アタックです。 昨晩のライトアップは、あまりと言えばあんまりなものでしたから、あんなのが袋田の滝だと思いたくもありません。真の日本三名瀑の姿を見ましょう。 あ、そう言えば、那智の大滝に華厳の滝を既に見てますから、この袋田の滝で、日本三名瀑を夫婦二人で制覇したことになります。素晴らしいですねえ。 まあでも、他にも三名瀑を名乗る滝があるので、そこもある程度巡ったら本当の制覇ですかね? そして、朝一の袋田の滝は、昨晩とは全く違った魅力にあふれてました。というか、ライトアップいらないです。だって、滝の周りが紅葉真っ盛りなんですから。
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09:00-09:00
逆光の名瀑
色んな角度から、見てみましたが、やっぱり滝と紅葉って鉄板のコラボですね。 これには、やっと心が洗われました。 本当に欲を言えば、この滝、朝日が滝の背後から上がってくるので、朝方は逆光になっちゃうのが残念ですよねえ。陽光が滝やその周りの紅葉に差さないので、ちょっと輝きに欠けるんです。 やっぱり、昨日の夕方、日差しが出てきたところを見に行くべきだったかなあ? とは言え、ちゃんとした滝が見られて良かったですよ。
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09:00-10:00
紅葉に包まれた、でも、ちょっと日が差さなくてもったいない日本三名瀑から離れて、やって来てやりましたよ。昨日のお大名のところに。 販売開始の9時よりちょっと過ぎた時間に行くと、まず駐車場係の対応にカチン。 駐車場に入って、少し空いているスペースに車を停めると、「そこダメだ。別の車が出るの待て」とまたもぶっきらぼうな指示伝達。さすがはお大名ですよ。 まあ、いいですよ。ここまでわかりやすいと、逆に清々しいですよ。さすがですよ(半笑)。 そして、やっと車を停めて、お目当てのアップルパイの販売スペースに行くと、もう既に長蛇の列が。うちらの前に20〜30人くらいでしょうか。いや、たいしたもんだ。 でもまあ、アップルパイをテイクアウトするだけですから、わりとすんなり買えそうだなと踏んだんですが、ところがここ、前の日のそば屋なんて問題じゃないくらい、オペレーションが終わってました。列が全然進まないんです。
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09:00-10:00
それでもゲット!
なんと、その大人気のアップルパイ。 周りで一緒に待っている人の話やら、ネットの情報を総合してみると、どうやら、1回に何10個かの単位で、少しずつちまちまと焼いては補充するという行程を繰り返していて、しかも、ぼくらの目の前にいるたった一人のスタッフさんが、「パイを焼いてるところに行ったり来たりしては補充する」→「焼けたパイを容器に詰める」→「それを売りさばく」という、ぐだぐだのルーティーンを、ひたすら繰り返しているみたいなのです。 それ、この人数を相手に、ずっと一人でやるんですか? うちらの後ろにも、もう物凄い列ができているのに? ワンオペにもほどがありますよ。こんなに繁盛しているんだから、もう少し人を割いても良いのでは? それとも、このお一方にしかできない仕事なのかな? 事情が分かってきた人たちの間で、騒然となり始めたあたりで、またパイが焼き上がり、結局、ぼくらは並び始めてから約40分くらいで、このアップルパイをゲットできたんですが、これ、本当にもう少し何とかならないんですかね?
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10:00-10:00
さあ、ついにいろいろ問題ありすぎな大人気アップルパイを、ようやく手に入れたら、2日目は、今回の旅行で何よりも優先される同窓会が夜にありますから、今度は水戸市に向かってぐんぐんと南下するわけですが、その途上に、一時(と言うかもう随分と昔に)、某検索サイトのコマーシャルで一躍有名になった竜神大吊橋がありますので、そこに寄りましょう。 なお、ぼくが学生の頃、こんな橋はなかったんじゃないかと思いますね。 ま、そんなことはどうでも良いです。 それよか、まずはアップルパイですよ、アップルパイ。
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10:00-10:00
ここで先ほどの
で、紆余曲折あって、ついに自分たちの目の前にあるアップルパイ。壮大な吊橋を前に、青空の下いただきます。 そして、これが、美味い。もう猛烈に。美味いなんてもんじゃない。ちょっとと言うか、全く、今まで食べたことがないレベル。 札幌でも、弘前でも、美味しいと言われるアップルパイを、それなりに食べてきたつもりなんですが、その過去の記憶が、みんな一斉に「これには足下にも及ばない」と言ってます。 なんと表現したらいいのか、どうやったらこうなるのか、まったくに分からないんですが、リンゴがクリーミー。意味分かります? でも、本当にリンゴがクリーミーなんです。リンゴがクリームに浸かるとこうなるのか、はたまた、リンゴがクリームでコーティングされているのか、とにかくクリーミーなのです。甘さも本当に絶妙。ナチュラルとしか言いようがない甘さです。 そして、そのクリーミーなリンゴを包むパイ生地の、しっとりとサクサクの間の絶妙なバランスの焼き上がり。焼いてすぐとは言え、リンゴの水分を必要以上に吸ってなくて、ベタベタ感は全くないのに、かと言って、噛みしめたとき、パラパラとこぼれたりもしない。 いやもう、このお大名様のお仕事には感服するよりほかなし。「はは〜、参りました〜」と平伏すしかありませんでした。 なんか悔しいけど、嬉しいです。いろいろ我慢してでも、これは食べて良かった!
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10:00-10:00
劇的に美味しかったアップルパイに、気分はすっかり上がって、吊橋を渡ってみることに。 で、実際行ってみると、吊橋と言っても、なんかめちゃめちゃ巨大で頑丈、全く揺れる気配もありません。なんだこれ?って感じでした。 それとここ、バンジージャンプで有名だって記憶していたんですが、これがもう、うちらが見てる間にも、本当に「びょんびょん」とみんな飛ぶんですよ。「まじかー!」って叫んじゃいましたよ。自分が飛ぶわけでもないのにね。
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10:00-10:00
でも、そう言うのには正直興味がない。 それよりも、吊橋の周りの紅葉の方がよっぽど素晴らしかったですね。 吊橋が高いところに架かっているので、見晴らしが良いんですねえ。この日は好天にも恵まれたし、爽快な眺めが楽しめましたよ。
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12:00-12:00
もうどこにも寄れません
さあ、ここから、いよいよこの日の(ぼくにとっての)メインイベント、大学の同窓会の舞台にして茨城県の県庁所在地、水戸市に向けて、さらに南下していくわけなのですが、ここまでわりとのんびり行動していたせいで、もう次の予定まで、いっぱいいっぱいの状況になってしまいました。 途中、道の駅あたりで休憩でもしたかったんですが、それもすっ飛ばして、一気に水戸市内に突入。 何となく、学生の頃に見た、記憶にある景色もちらほらと見え始めたんですが、いかんせん、道路状況が当時から全く変わってしまっていて、「あれ? ここ行けないじゃん」となって、なかなか目的地に近づけないので、結局、ナビに頼りっぱなしになりました。
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12:00-14:00
ナビに頼りまくって、ようやく、目的のお店へ。もう予約の時間ピッタピタになってしまいました。 そう、もうお昼時ですので、ランチです。 そして、ここで持ってきたのは、茨城県のマスト食材の中でも最高峰の「常陸牛」。 しかも、色んな媒体で評価が高い有名店のこちらのお店なら、それは外れる可能性は低いんじゃないですか? そんな有名店ですから、しっかり予約を入れていたわけですよ。 こんな高級なブランド牛、学生の頃は食べられるわけないので、当然、初めて味わいますよ。楽しみでしかありません。
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12:00-14:00
そして、いよいよ目の前にやって来た常陸牛のステーキですが、これが素晴らしかったですねえ。一口食べると、ふわっとした上品な柔らかさと優しい肉の旨味が口の中に広がって、至福〜。 肉質の良さに加えて、焼き加減も素晴らしいですねえ。 付け合わせのお野菜もパンもデザートもしっかり美味しくて、高いお金を払ってでも食べる価値がありました。 この常陸牛も、しまね和牛と同じく、どこかの超絶有名銘柄牛よりはるかに美味しかったですね。大満足。 ただ、ぼくらが行った日も悪かった(良かった?)んでしょうが、七五三のお祝いの会食をこちらでされるご家族が多いこと、多いこと。 イイジマさんは、この辺りの皆さまにとっては、「晴れの日のここぞのお店」でもあったんですね。 それ自体は全然否定するものでも何でもないんですが、それらのご家族は大人数で圧力がある上に、自分たちの世界に入って、写真を撮ったり拍手をしたりと声も若干大きくなりがち。 全く関係なく静かに美味しいものを楽しみたい者共にとっては、やや居心地の悪い空間になっていました。 お店の構造上難しいのかもしれませんが、そういう団体の皆さまは、ちょっと離れたところに集まってもらうとか、少なくとも衝立なんかで他と空間を隔ててもらうとか、そういう配慮があったら、もっと良かったんですけどね。 そこだけ残念でしたね。
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14:00-14:00
常陸牛を味わっても、同窓会の時間まではまだまだ余裕があるので、水戸市内も少しは観光してみました。 ぼくが学生だった頃は、「何んにもない街だなあ」という印象しかなかったんですが、この年齢になったら、別の感じ方をするのかな?と思い、まずは、市民の憩いの場、千波湖のほとりを歩いてみたんですけど、やっぱりただの少し広い水たまりでしたね。それ以上でもそれ以下でもない。 これは学生時代とおんなじ感想ですね。
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14:00-15:00
まだまだ時間があるので、まだまだ回ってみましょう。大人の水戸市内散策。 続いては、水戸市が誇る名園にして、日本三名園にも数えられる偕楽園です。 金沢の兼六園、岡山の後楽園と訪問していますから、この偕楽園で、夫婦二人で三名園も制覇ってことですか? ただここ、やっぱり秋は全然魅力がありませんね。 だって、偕楽園と言ったら梅じゃないですか。当たり前の話ですけど、ここには、梅の時季に来たかったです。ですから、正直、今回の同窓会は2月にして欲しくて、ぼくからはそんな要望を出していたんですけど、他の連中はとにかく早く集まりたい欲求が強かったらしいんですよね。 11月に企画した連中に、その点では恨み節ですね。「君らには、遠くから来る人間の気持ちなんて、わかんないよね〜」 まあ、仕方ないので、裸の梅林が広がる広い庭園を、寂しく見て回りましたよ。
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15:00-15:00
好文亭はやや見ごたえあり?
そんな寂しい大庭園にあって、幕末藩主の別荘だった好文亭はちょっと見応えがありましたね。 こぢんまりとした建物ながら、たくさんの部屋にそれぞれ意味と役割があり、異なる意匠が施されていて、そこは楽しめました。 特に、上階に食べ物を運ぶ、今で言うリフトが興味をそそられましたね。みんなのぞき込んでました。 それとこちら、梅のことを「好文木(こうぶんぼく)」とも言うことから因んだ名前なんだとか。それを知っただけでも見た価値ありましたかね。 ところで今回、この「日本三大なんとか」にやたらと訪問してますねえ。三大稲荷神社に日本三名瀑、さらに三名園か。 ぼく、この「三大なんとか」がけっこう好きなので、それだけはなんか良かったですね。
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15:00-16:00
水戸のお宿は、安定のドーミーインさんにしました。 こちらは、駐車場に限りがあるみたいなので、まずは早めにチェックインです。 その思惑は当たって、駐車場はしっかり確保できたんですが、チェックインの時のフロントさんの対応にはブチッとなりました。 フロントには三箇所くらいチェックインカウンターがあって、それぞれでスタッフさんが対応されていたので、うちらはそのうちの一箇所に並びました。 そして、うちらの前の方の手続きが終わったので、「次はうちの番だ」と思ったら、スタッフさんが別のところで並んでいた方に、「こちらにどうぞ」と声をかけたんです。 「ある一箇所に並んで、各カウンターの空いたところに入る」というのが、こちらのチェックインのルールのようで、そのこと自体は別に普通のことでしょう。 ですが、ホテルに入ったとき、何の説明もなく、ぼくらはそれを知らずに、別のところでチェックインの順番を待っていたんです。そして、うちらがルールを知らず、間違ったところで待っていることは、キャリーバッグを引きずって入ってきたぼくらを見れば、スタッフさんなら分かっていたはずです。 にも拘わらず、ぼくらに「お客様、そちらの列でお待ちください」と教えてくれればいいものを、そのスタッフさんは、ぼくらに一言も声をかけることはなく、ぼくらが自ら間違っていることに気がつくまで、放っておきました。
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15:00-16:00
「だから茨城は」と思われても仕方ないのでは?
はっきり言いますよ。 内心で「ああ、こいつら分かってないよな」と思っていたかどうかは知りませんが、ぼくは、心が狭いので、彼が「そう思いながら黙っていた」と思っています。 このスタッフさんが、どこの出身で、どこで生まれ育ったかは知りませんが、「あ、やっぱりだよね(半笑)」と思ってしまいましたね。 そんなホテルで時間を過ごしても、腹立たしいだけなので、同窓会の時間が来るまで、また観光にでました。
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16:00-16:00
ホテルを出て、同窓会の時間までしばしの観光タイム。 まず向かったのはこちら。水戸と言えば、江戸時代、徳川御三家の城下町でしたから、徳川家康を祭神として祀る東照宮があるのは普通のこと。 でも、学生がそんなものに興味を持つはずもなく、近くを通っても視界に入ってませんでした。 ですが、神社の持つ役割とか、その聖域たる雰囲気とか、そういったことがこの年になると分かってくるものなんですねえ。なので、それを味わいに行ってみたんですが、ここ、そういうものが全くなかったです。 東照宮は、仙台と日光で見てますけど、この水戸東照宮も、鳥居やらご社殿やらは、それらに似て、やっぱりド派手の極彩色。 ですが、ここのド派手さは、仙台や日光のものとは、なんか違うんですよね。 ちょっと見てすぐに分かったんですが、それは本家の日光や仙台の東照宮のように、精緻で微細で美麗な彫刻が施されているのではなく、ただ平面に派手な模様が描いただけだったからなんです。つまり極めて「チープ」。偽物感しかありません。 でも、それも仕方ないんでしょう。あとから調べてみるに、こちらは、第二次世界大戦の空襲で、歴史的価値のあるご社殿が全て焼失。再建した社殿も東日本大震災で被災して、そこから復旧して今に至ってるんですもんね。急拵えなのもやむを得ないでしょう。 とは言え、わざわざ大人としてお参りに行く必要はなかったです。
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16:00-16:00
まだ同期会まで時間があるので、さらに散策を続けました。 まずは、お城跡と言っても、藩政時代の建物は何にも残ってない水戸城址に差し掛かりました。 でも、なんか後付けで、門だの何だのが建てられてますけど、そういうのには興味湧かないんですよね。 唯一、水戸警察署の周りの巨大な土塁が、往事を偲べるものでしたが、とは言え、ここも、わざわざ見る必要あったかな?って思います。
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16:00-17:00
続いて、お城跡の近くというか、お城の本丸内にあった江戸時代の藩校の弘道館。武士のご子息がエリート教育を受けていた学校というイメージです。 こちらは、歴史ある当時の建物もしっかり残っているらしいので、見る価値もあるかと思って行ったんですが、今度は時間的にダメでした。 ぼくらは午後4時15分頃に行ったんですが、その時点で弘道館の建物への入館は不可とのこと。これは仕方ない。 建物の周りを見て回ることは4時半まで可能とのことだったので、さらっと見学はしてみましたが、暗がりで外観だけ見ても、その建物の価値なんて分かるはずもなく、ここも正直、時間の無駄になってしまいましたね。 そしてここで、同窓会前の観光も時間切れ。 振り返ってみれば、水戸市内で午後から観光したところって、何の盛り上がりもなくて、ほぼほぼ全部「行く必要あった?」っていうようなところばかり。 大人になってもやっぱり「水戸って何んにもねえなあ」という結論になっちゃいました。
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17:00-17:00
この辺で、何の収穫もなかった水戸観光もお開きにして、一旦ホテルに戻り、ここで妻と別行動に入ります。
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17:00-20:00
同期のみんなとのひと時
ここから、妻は一人で近くの百貨店のレストラン街で晩ご飯。 妻には申し訳ないですが、ぼくだけみんなと楽しい時間を過ごしてきました。場所は内緒です。 ゼミの先生の大学の退官記念パーティ以来、約11年半ぶりの再開の時間をゆっくりと楽しんできました。皆さん、特に、女性陣がお若くて、アンチエイジングされてるなあと感心しちゃいました。 そして、何より、今や「喜寿」になられた先生が、思いっきりお元気なのに感動。最後に握手したときの力強さに驚いちゃいました。 自分もこうありたいなあと思いながら、お開きの時間となり、名残惜しいんですが解散しました。
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20:00-23:00
同窓会の楽しいひと時を終えたら、あとはドーミーインさん自慢の大浴場でゆっくり汗と疲れを落として、あとは寝るだけと思っていたんですが、ホテルに戻ってみると妻がちょっと体調を崩してました。 11月はじめの山陰旅から2週と明けずの今回の旅、そんなに体力があるわけではない妻は、無理がたたっちゃったんでしょうね。 ぼくの都合で突如舞い込んだこの茨城旅で、無理をさせてしまいましたね。これは今後の教訓としなければいけませんね。
- 3日目2024年11月17日(日)
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00:00-08:00
一夜明けて、妻の体調は若干回復した様子なのですが、とは言え、あんまり色んなところに飛んで回らないように、無茶せず行きましょう。 そして、最終日も朝から雨模様。今回の旅行、日程的にも厳しかった上に、天候にも恵まれずで、良い思い出になるのか雲行きが怪しいです。 ところで、出だしで気分が悪くなったこちらのホテルですが、ドーミーインさんは朝食バイキングも楽しみなので、ここは気持ちを切り替えてしっかりいただきましたが、率直にこれと言ったものもなく、可もなく不可もなくでしたね。あんこうのから揚げだけ、ちょっと茨城っぽさがありましたかね? ただ、チェックアウトの時に対応していただいた、外国人のスタッフさんがとても丁寧で、最後に好感度が上がったのが救いでしたね。
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08:00-08:00
最終日、水戸を離れる前の最後の最後に、学生時代に、歩きながら、バスに乗りながら、よく見た記憶のある芸術館のシンボルタワーを見に行きました。 学生時代、摩訶不思議な形状をしたタワーが、いきなり現れた記憶があるんですよね。いきなりできるわけないんですけどね。 久しぶりに見上げてみると、やっぱり摩訶不思議でしたねえ。これは今見ても、やっぱりけっこう凄いものでしたね。
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09:00-09:00
いよいよ水戸を離れて、ここからは南下して茨城県南部(県南)を巡ってみます。 実のところ、県南は学生時代には、ほぼ行ったことがないんですね。東京方面にはよく行ってたものの、この辺りは常に素通りでしたから。 その途中、学生の時、釣りをしに行った記憶のある、ちょっと広い水たまりに到着。涸沼です。 30数年ぶりにやって来たそこは、本当に単なる汚い水たまりでしたね。こんなところでよくも釣りなんてしてたもんだ。これは若気の至りでしょうね。
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10:00-11:00
北浦大橋かな?
妻の体調を考慮して、水戸から涸沼以外はどこにも寄らず一気に南下。 次の目的地が近づいてきました。これは北浦大橋でしょうか?
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11:00-12:00
そして、ここでようやく、ついにうちの旅行恒例の一宮さん参りです。 今の茨城県、その昔の常陸国の一宮と言ったら、全国にその名の轟く「勝負事の神様」を祀る鹿島神宮さんです。 とは言え、うちの場合、勝ち負けよりも、今回の茨城県プチ周遊旅をさせていただいたことのご挨拶と、いろいろアップダウンはありながらも、その旅をどうにかこうにか終えられそうなことへの御礼を、遅まきながらもさせていただくことが本義なのです。 朝方、雨模様だった空も、ここに来てカラっと晴れ上がって、良い感じです。
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11:00-12:00
あれ? 楼門は?
そこそこ雰囲気の良い門前を抜け、立派な鳥居をくぐって境内へ。 ところが、そこにあるはずのものがありません。日本三大楼門に数えられる門が見当たらないのです。 よくよく奥の方を見てみると、なんか白い建屋が見えるんですよね。これ、絶対、「嫌なやつ」ですよね。文化財名物の改修工事の覆い。やられた〜。 鹿島神宮でこの楼門が見られないんですか? 今回、たくさん「日本三大なんとか」を見倒してきたのに、最後の最後に三大楼門が見られないなんて、なんと言いますか、今ひとつ盛り上がらない今回の旅行を象徴するような出来事になってしまいました。 とは言え、後の世にまで残すべき大事な文化財の保護のために、欠くべからざる改修工事です。 たくさん旅行すれば、常に必ずどこかでぶち当たる可能性のあることですから、これは運が悪かったと受け入れるしかありませんよね。 はい、受け入れました。
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11:00-12:00
己らの運の悪さを受け入れたら、気を取り直して参拝です。 そして、さすがは高名な鹿島神宮。三大楼門は見られなかったものの、ご拝殿もご本殿も、その歴史と格式を感じさせる立派なものでした。さすがですよ。 この立派なご社殿で、しっかりとお参りして、旅のご挨拶を無事に済ますことができました。これでいいんです。 それにしても、しつこいかもしれませんが、この神宮さんは本当に神々しく、清々しい雰囲気に満ちあふれていて素晴らしかったですね。
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11:00-12:00
そして、拝殿や本殿からその奥にある奥宮、さらには「要石」へと続く、有名な樹叢が、これまた清々しかった。 杉を中心にした巨木が、わりと無秩序に聳え立っている感じなんですが、その無秩序さがかえっていいんですよね。神様のための手つかずの森という雰囲気があって。 雨上がりに気温が少し上がって、薄もやがかかる中、この手つかずの森に、さらに、時折、木々の間から木漏れ日が差し込んでくるものですから、もう神秘的な雰囲気に満ち満ちているんです。もう、正に神域、聖域です。 予定がパンパンに詰まった旅行ではできませんが、ここなら、「ずっと佇んでいたい」と思いましたね。 鹿島神宮、素晴らしかったです。
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12:00-12:00
実は、鹿島神宮さんには、鉾田市からまっすぐ門前に入るのではなく、一旦、北浦を渡って潮来市に出てから、この神宮橋を渡ってアプローチすることにしていたんですが、時間の都合上、それができなくなってしまったんですね。まあ、それは、時間を読み誤った自分が悪いので仕方がないんです。 で、鹿島神宮から次の目的地に向かう時に、本来渡りたかったのとは逆方向に向かって渡ることになりました。ちょっと悲しかった。 この橋を潮来から鹿島神宮に向かって渡っていれば、北浦の湖上に「鹿島神宮の一の鳥居」が見えて、これがかなりの眺めだったらしいのですが、逆方向に進んだ場合、これは全然見えません。 助手席の妻に無理やり写真を撮ってもらったんですが、こりゃあダメです。思い出にも何にもなりません。
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11:00-13:00
さあ、今回の旅行最後のお昼です。 本当のところを言いますと、最後のお昼は、今回、同窓会にも来ていた同期が勧めてくれた、行方市にある大人気の農園レストランで食べたかったので、かなり前に予約を申し込んだんですが、実は、ここでも「秋の収穫期は団体の予約のみ受け付けて、個人の予約は受け付けない。食べたいなら並んでください。」という、いかにもお大名なご対応をされていたんですよね。 「遠くから来てるんだから、旅行最終日に長時間ウェイティングなんて無理!」と、ちょっと憤慨して、そのお店は止めにしました。 今回の旅行の準備に当たっては、この手の話が多すぎて、実は行く前から、けっこうげんなりしていたんですよ。 そして、改めて何を食べるか検討した結果、この辺りの名物らしい鰻を食べようということになり、いろんな媒体で美味しいと評価されているこちらのお店に予約の電話を入れたところ、とてもあたたかい対応で受けてもらえたので、即、こちらに決めました。
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12:00-13:00
で、その鰻のお味は?
有名店にして、本当にお優しい対応をしてくださった、本当の意味での名店で、「養殖鰻と天然鰻の合い盛り食べ比べ」のうな重をいただきました。お店の方がこの食べ比べを推してくださったので。 ですが…、正直、うちらのような庶民舌では、「天然の方がちょっと肉厚かな」とか「養殖の方がやや骨がうるさいな」程度の差しか感じられず、どっちが美味しいかと言われると、どっちも同じくらいとしか感じませんでした。 まあ、「養殖も天然ものに負けてないから」と言えなくもないですけど、食通の真似をしてしまった自分らが恥ずかしかったですね。 それと、これを言っちゃうと身も蓋もなくて、名店に来ておいて失礼にも程があるんでしょうが、うちら、結局のところ、鰻そのものがそんなに好きじゃないことに、今回、嫌というほど気づかされたんですねえ。 結局、穴子の方が圧倒的に好きなんですよ。間違いなく。 鰻を食べてて、ずっと思ってたのが、「あんときの穴子の方が美味かったよな」でしたから。お店の方には口が裂けても言えませんでしたけど。 なので、ぼくらは、今後、鰻のお店には行かない方がいいなと強く思いましたね。
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13:00-14:00
お昼をいただいたら、一宮さんへのお参りしたあとなのに、もう一箇所、お社さんにお参りです。 なぜ立て続けに神社にお参りなのかというと、ここが気になるスポットだからなのです。それが、ここ、大杉神社さん。 こちらはなんでも、「願いと夢を叶える神社」なんだとか。なんか、うちらが大好きなテーマパークみたいなフレーズで心惹かれるので、お参りしてみたんですが、正直、ここがかなり「ドン引き」でした。 と言うか、2日目に水戸で見たのと、ほぼ同じ光景をまた見ちゃったんですよね。 ただひたすらに、派手派手しい極彩色に塗ったくられた、率直に品のないご社殿を。何じゃこれ?としか感じませんでしたよ。 ここに、願いと夢を叶える御利益は期待できそうもないと思ったので、早々に立ち去りました。
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14:00-14:00
さて、想定以上にさっさと大杉神社を立ち去ってしまったので、今回の旅行の最後に控えるお楽しみイベントの予約時間までに、まだちょっと余裕ができてしまう羽目に。 なので、少しだけ足を伸ばして、美浦村にやって来ました。 少〜しだけ気になっていた、JRAの競走馬のトレーニングセンター、通称「美浦トレセン」です。 ですが、このトレセンって、競走馬の鍛練やら調教やらが行われているほかに、競馬関係者やその家族が暮らしているらしくて、いろんな観点から、かなり厳重な監視体制が敷かれているっぽいんですよね。 うちらのような浮かれた人間が、チャラチャラと見学に行って良い場所ではないと、すぐに分かりましたので、その厳重さを確認して立ち去りました。変なのがちょろちょろして、すみませんでした。
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15:00-15:00
天王崎観光交流センター「コテラス」
行方市
さあ、今回の茨城プチ周遊旅のオーラス、最後の最後を飾るイベントのために、やってきたのは、行方市麻生地区のこちらの施設。さて、何しに来たんでしょう?
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15:00-15:00
それが、霞ヶ浦の帆引き船漁です。 帆引き船は、明治から昭和にかけて、実際に霞ヶ浦での漁に使われていたもので、凧の原理を応用して、巨大な帆を張り、風の力を受けて船を走らせるものなんだとか。 昭和40年ごろには漁船としての役割を終えたものの、その後は観光船となって、霞ヶ浦の秋の風物詩となっているんです。(説明的だ。) これは一度見てみたかったんですよねえ。 なので、ここはきっちり予約を入れて、船上から追尾して見学してみますよ。 エキサイティングな展開が待っていそうですねえ。受付を済ませて集合すると、ライフジャケットを身につけて、いざ、乗船場所へ。
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15:00-15:00
「それにしても天気が穏やかだなあ」と思いながら、目的の乗船場所に辿り着くと、そこでは、係員の女性が、大慌てしながら誰かと電話してます。 電話の内容を総合すると、要は「風が穏やかすぎて、というか風がなくて、肝心の帆引き船の帆が風を受けないので、開きそうもない。」「そんな状態で帆引き船を出すと帆が倒れて沈んじゃう。」「だから、帆引き船は無理。」と言う話。マジすか〜? 天気が良すぎて、穏やかすぎてダメってこと? そんなこともあるのか〜。天気、怖え〜! 係員さんからは、「帆引き船漁の見学は限りなく難しいが、代わりに、普段見ることができない霞ヶ浦のトロール船による漁の実演をする。それを見ている間に風が出る可能性が全くゼロではないので、奇跡的に風が出たら、帆引き船を出すというプランに切り替えるが、どうか?」との提案を受けました。 「トロール船の漁も滅多に見られないので、貴重な体験では?」とのことでしたが、一緒にいたベテラン漁師さんからは、「この状況では風は吹かない」との断言を受け、自分たちが見たいのはトロール船漁ではなく帆引き船漁だと決断、見学をキャンセルして立ち去りました。 ひょっとしたら、本当に奇跡が起きて風が吹いたかもしれませんが、奇跡を待って実際ダメだったら、時間もお金も無駄ですから、この決断は正しかったと思ってます。 でも、これは残念。
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16:00-16:00
いやもう、最後の最後にガッカリですが、これは、誰かが悪いんでもなく、偏に天候、しかも天気が穏やかすぎたからという、本当にどこにも恨めない理由ですから、もう笑うしかない。 で、帆引船漁を見る時間がぽっかり空いちゃったので、ある場所に行ってみることにしました。それがここ、深作農園さん。 この農園さんが凄いらしく、ただ美味しい果物を生産するだけでは飽き足らず、さらに、優良な自家産品を素材に素晴らしいスイーツの数々を製品化、さらにさらに、その極上スイーツを販売する、超お洒落なショップを一箇所に集積して、フカサク王国とも言えるスポットを形成しているんです。6次産業化のお手本と言っていいんじゃないでしょうか? うちらはジェラートが大好きなので、ここのジェラートが一番食べたかったんですが、ジェラート屋さんは11月から冬季休業に入っちゃったんですね。 え〜? 年中冷たいもの食べましょうよ〜。北海道民はそうしてますよ〜。
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16:00-16:00
めちゃめちゃ残念ですが、お店のお休みは変えようがないので、お隣にあるケーキ屋さんで、旅行の最後に自分たちのお土産を買って帰ることにしました。 お店に入ると、かわいいお菓子がたくさんで、お世辞抜きで目移り。 最終的には、今が旬のさつまいもを使ったスイートポテトと、鉾田市が全国に誇る生産量1位のメロンのゼリー、この二つを買いました。うちに持ち帰って食べることになりますが、これは楽しみでしかない。 でもでも、やっぱり、本当はジェラート食べたかったですねえ。いつか、ここに食べに来られるでしょうかね?
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17:00-18:00
コンパクトにではありますが、それでもそこそこ茨城県を巡って、振り出しの茨城空港に戻って何とかゴール。 なお今回は、かなり余裕を持っての到着です。この超コンパクト空港なら、もう少しギリギリでもセーフだったと思いますけど、体調の思わしくない妻を連れて、無茶な行動はいけませんから。 なお、レンタカーの走行距離は、まあまあ控えめ368kmでした。 あとは、この小さくも便利な空港から、北海道に向かって帰路に就くだけです。 この急に決まった旅行に付き合ってくれた妻に感謝するとともに、疲れさせて、体調まで悪くさせてしまって、申し訳ない思いでいっぱいです。この教訓は大事にせねばなりません。
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18:00-18:00
茨城県に一言、物申す
今回、1年位前から綿密に旅行を計画するうちら夫婦からしたら、本当に急に決まった旅行。 ぼく個人としては、仲の良かった同期生と尊敬するゼミの先生、さらに図らずも会えた先輩方との久しぶりの集まりは、とても良かったです。 そのほか、笠間のモンブランに、奇跡のアップルパイ、常陸牛といったグルメや、袋田の滝、鹿島神宮なども、それなりに良かったです。 ですが、ご当地の水戸黄門様ではありませんが、それなりに諸国を漫遊して、それなりにいろんな所を観光してきた旅人の視点からすると、茨城県には見過ごすことができない、いただけない面が、そこかしこで目につきました。 まずは、なんたって、お店の方々の大名商売ぶり。 秋の農作物が美味しくなる時季、紅葉が見頃の時季といった良い季節は、黙っていてもお客さんが多く集まるから、そんな時は「団体優先、個人の予約はダメ」とか「普段ならやるサービスも繁忙期はやってられない。やる必要ない」とか、それって、いつの時代のやり方なんでしょうか? これまで、けっこういろんな所に、ゴールデンウィークや年末年始といった繁忙期にも行ってますけど、予約のお願いをして、こんな扱いを受けたことはありませんよ。 ホテルのフロントさんの態度も、率直に許し難かったですしね。 こんなの本当に茨城だけですよ。
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18:00-18:00
さらにもう一言
もう一つ悲しいのが、運転マナーの問題ですね。 どこを走っても、総じてモラルが低い。具体的な内容は書きませんが、本当に怖さを感じるレベルでしたから。 運転が荒いとよく言われる北海道を、かなり走り尽くしているぼくですら、「ここはやばい」と何度も思うんですから、もう本当にやばいんですよ。 これでは、どんなに美味しいものを売り込んだって、どんなに映えるスポットをPRしたって、旅人からしたら魅力度は低いです。 って、ぼくごときが、いくら声を大にしたからって、彼らの耳に心に届くはずないでしょうけどね。 自分の第二のふるさと的な県だと思ってはいるんですが、寂しいですけど、情けないですけど、今回は「また来たいなあ」とは思えませんでした。 こんな〆、嫌ですね。茨城には、まだ見てみたい所がけっこうあるんですけど、「そろそろ、また茨城に行ってみようかな?」と思う時は来るんでしょうか?
2024年11月 実は第二の故郷の茨城県を、同窓会に合わせてさらっと周遊
1日目の旅ルート
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