ここでしか食べられない、ふわふわ卵の京風オムライス
彩り豊かで見た目も可愛らしい、芸妓さんのリクエストから生まれたのがフクヤライスです。
京都の老舗といえば京料理、和食、というイメージかもしれませんが、
たまには洋食屋さんなんていかがでしょうか?
今回は、明治40年から100年以上続く老舗の洋食屋さんを紹介します。
グリル冨久屋は京都祇園の宮川町にある洋食屋さんです。
レトロでおしゃれな店内には、宮川町の芸舞さんのうちわがずらり。
芸妓さん、舞妓さんもお客さんとよく訪れるとか。
その中でも特に人気なのが、看板メニューでもあるフクヤライスです。
このメニューができたのは店主のおじいさんの頃の時代とのこと。
当時のオムライスは堅焼き卵で作るのが一般的だったそうで、そこへ店を訪れたある芸妓さんが、食べやすいとろとろの卵で、具材もたくさん欲しいといったリクエストをしたことがあったそう。時には季節に応じた高級食材を入れたり、バターライスにしたりと要望に応えて芸舞さん向けに提供していたところ、
それを見た他のお客さんが美味しそうだね。私たちにも作ってよ。
と言ったことから現在のフクヤライスが生まれたそうです。
その他にも、芸舞妓さん達のリクエストで作られたメニューはいくつかあり、
どれも女性の小さな口でも食べられるように工夫されているそうです。
フクヤライスの他に洋食弁当や、ビフカツサンドなども人気メニューです。
店で食べる以外にテイクアウトなども行っているようですので、お出かけついでのピクニックにもぴったりですね。
お店の近くには、清水寺や高台寺など有名なお寺などがありますので、観光の前後のお食事にも最適の場所です。
舞妓さんの街で100年以上続いている洋食屋さんで、昔ながらの洋食を是非、召し上がってみてはいかがでしょうか。
また、運が良ければ舞妓さんにお会いできるかもしれません。
グリル富久屋
【住所】京都府京都市東山宮川筋5丁目341
【電話】075-561-2980
【営業時間】12:00~21:00
【定休日】毎週木曜・第3水曜日