宿番号:300454
ちりはまホテルゆ華のお知らせ・ブログ
♪美味しい・・・だし巻き卵♪
更新 : 2013/2/28 20:48
一番美味しい状態で召し上がっていただく。
それが最高のおもてなし。
兵庫県城崎出身の今西料理長の実家は仕出し料理屋だった。幼い頃から料理を作る両親の後ろ姿を見て育った。
そんな今西料理長にとって一番思い入れのある料理が、出汁巻き玉子。「両親の仕出し屋の看板メニューでした。こんなに美しいカタチ、シンプルなのにとびきり美味しい!こんなことができるんだと子供ながらに感動しましたね」。そして小2の時、始めて出汁巻き玉子を作らせてもらう。しかしうまく巻けずに悔しい思いをする。料理の道へ進もうと決めたのも、ちょうどその頃。
高校卒業後、料理人とししてのキャリアをスタート、今年で30年。今西料理長には、修行時代にも出汁巻き玉子のエピソードがある。
一番最初に働いた温泉旅館で、いきなり先輩から出汁巻き玉子を作るよう言われる。しかも前夜は先輩にお酒を飲まされ、二日酔い状態。油の匂いに気分を悪くしながら、必死に玉子を巻こうとする。しかし水状態でどうやっても巻けない。それもそのはず、先輩は一人前のプロでも難しい、卵5:出汁1の割合で作るよう指示していた。「これが巻けたら一人前や!といわれ、翌日から毎日練習しました。私の性格を見越して、あえてこういうやり方で教えてくれたのでしょう。先輩や親方の気持ちに応えたくて、がむしゃらにやってこれました」。
そんな今西料理長が料理人として徹底していること。それは一番美味しい状態で食べていただくこと。「すべてのお客様の、お酒や食事、会話のペースを確認しながら、次の料理を仕上げます。ホールスタッフに各テーブルの状況を逐一聞き、確認を怠りません。最高のおもてなしをしたいですから」。今西料理長のこうした姿勢が厨房とホールの一体感を作る。そして薄い玉子を丁寧に巻き重ねるように、食べてくれる方への感謝と優しさを料理に織り込んでいる。
関連する周辺観光情報