こんばんわ。お正月は皆様いかがお過ごしでしょうか。今回はおススメの書籍をご案内させていただきます。交通の発達した現代において人類がふみいれたことのない場所は果たしてどれほど残っているでしょうか。ヒマラヤと聞くとエベレストやＫ２などの名峰を思い浮かべるかもしれません。そんなヒマラヤ山脈の奥地にツアンポー峡谷と呼ばれる大峡谷があります。険しい峡谷を縫うように流れるツアンポー川は忽然と姿を消しその先はいまだ未踏の地として人類を拒んできました。
　その空白地帯に魅せられた著者は大手新聞記者の仕事を辞めてツアンポー峡谷にいどむことになります。ひとりの青年の情熱と苦悩を描いたノンフィクションです。読み始めたら止まらなくなることは間違い有りません。日常に埋もれてしまっている冒険心を呼び覚ましてくれるような一冊です。
　
　第8回（2010年） 開高健ノンフィクション賞受賞
　　　　　　　空白の五マイル　チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　著者　　　角幡 唯介

　　　　　　　　　　　　　　　　　　冒険者　スタッフ草壁がおススメする一冊です