「康介さん手ぶらでかえすわけにいかねえぞ」　松田丈志

　日本を引っ張ってきた偉大なエースの背中を後輩たちは追い続けてきた。次の世代に確実に受け継がれていく思いと情熱。




　「さっきまで丁寧選手を応援してたのに、今度は私を慰めるってどういうこと！？」福原　愛

　泣き虫だった少女は単身、本場中国へ渡り苦闘しながら力強くなって帰ってきた。日本のエースとして。



　「満足していない　表現したい理想の体操がある」　　内村　航平

　オリンピックでさえ通過点、彼の追い求めるさきにあるものは彼にしかわからない。




　「全然マークしていない競技がいきなりメダルを取って驚かせたいなって」　蟹江美貴

　おっとり3人娘が射たのは歴史に残る大偉業。最後は笑顔で。




　「私のおなかから出てきたとは思えない」（吉田沙保里の母・幸代さん）

　強すぎる女王を見守る母親ですらただ唖然。どこまで勝ち続けるのかサオリン！




　「今出せるものを全部出せた。この４人で組めたことを幸せに思う」　太田　雄貴

　北京では孤軍奮闘。力強き仲間とともに得たメダル。願いは日本フェンシング界のさらなる発展




　「金メダルは狙っていた。夢じゃなく、目標だった。ただ、これが僕の価値じゃない。これからの人生が僕の価値になるので、恥ずかしくないように生きていく」　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　村田諒太

　頂点に立っても決しておごることなく歩む人生に一点の曇りなし。





　たくさんの名勝負、記録、そして感動が生まれたロンドンオリンピックも閉幕。すべの選手にそれぞれのストーリーがあり、ある物語は続き、ある物語は受け継がれていく。選手、および関係者の皆様、おつかれさまでございました。


　物語の続きは２０１６年リオデジャネイロで・・　「リオ！リオ！リオ！」　アニマル浜口