京都の伝統行事の１つで、「鹿ケ谷カボチャ供養」が行われます。
鹿々谷かぼちゃは普通のかぼちゃの形と違って、ひょうたんみたいなユニークな形をしています。
かぼちゃ供養ってなにそれ！？という方に簡単にご案内します！


江戸末期に安楽寺を復興された真空益随（えきずい）上人というお坊さんがおられ、街に出ると病魔で悩んでいる人々を見かねて、何とかならないだろうかと考えていました。
その日の本堂での修行中、ご本尊である阿弥陀如来から「夏の土用のころに鹿ケ谷カボチャを振舞えば中風にならない」というお告げを受けました。
以後7月25日に日を決め、今日にいたっています。

戦争中は残念ながら途絶えていたようですが、それでも200年続いている京都の伝統的行事です。

「冬至にかぼちゃ・・・」と言われるように、カボチャは保存の効く栄養価の高い野菜なのです。平成2年の秋、京都府衛生公害研究所が京都府農業総合研究所として京の伝統野菜の栄養価を調査した結果、鹿ケ谷カボチャは、リノレン酸が菊座カボチャの6.8倍、リンが2.6倍、ビタミンCが1.7倍、カリウムが1.4倍も含まれていることが判明しました。ご本尊阿弥陀如来のお告げも信憑性があったことが実証されたとも言えそうですね♪

　京都の伝統的な野菜は全部で34品種。「鹿ケ谷カボチャ」「賀茂ナス」「聖護院かぶ」「壬生菜」「堀川ごぼう」「九条ねぎ」「すぐき菜」など。これをみると産地の地名と野菜名とを加えて命名されたものがほとんどみたいですね。

ちなみに『中風封じ鹿々谷かぼちゃ供養』は７月２５日、午前９時から午後３時までで、安楽寺ではかぼちゃの炊いた物が振る舞われます。
みなさん！！
鹿々谷かぼちゃを食べに安楽寺へ行ってみましょう〜♪


※手前の茶色いタグ付きかぼちゃが鹿々谷かぼちゃです。



【アクセス】
京都駅から 市バス５号系統　「岩倉操車場」ゆき
市バス１７号系統　「錦林車庫」ゆき 「真如堂前」下車
「錦林車庫前」下車