宿番号:302838
からつ温泉 旅館 綿屋 明治九年創業【有形文化財】の宿のお知らせ・ブログ
塩を送った謙信、またしても…
更新 : 2011/11/16 15:37
唐津くんち最終日の話です。
唐津くんちの曳山は最後の目的地である曳山展示場へ
入場して終了となります。
二十歳くらいまで私も『武田信玄の兜』という曳山を曳いていました。
なので武田信玄の兜の曳き納めを見ようと展示場へ…
武田信玄は9番山なんですが、
10番山の『上杉謙信の兜』が先に現れました。
「あれ?」と思いました。
通常曳山は順番通りに曳き納められていきます。
するとまたしても普通と違うことが起こります。
曳山は曳いてきたそのままの流れで展示場へ入ります。
しかし上杉謙信の兜は踵(きびす)を返して、バックで展示場へ…
「あれれぇ?」と思っているうちに、
11番山が通常の流れで展示場へ入って行きました。
まだ武田信玄の兜は現れません。
後で話を聞くと、途中で曳山のハンドルの役割をする「かじ棒」が
折れてしまって最後尾になったということでした。
夕闇が迫る中、ついに武田信玄の兜が登場!
曳山展示場へ入って行く時やっと気がつきました。
上杉謙信は負傷した武田信玄を待っていたんだと…
まるで謙信が信玄を温かく出迎えているようでした。
その光景を見て思わず目頭が熱くなりました。
敵ながらあっぱれ、謙信!
唐津くんちでは毎年様々なドラマが生まれています。