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カラリト五島列島 のお知らせ・ブログ
共生
更新 : 2023/9/27 0:37
季節が移ろい、当館大浴場の半露天風呂から聞こえる虫の音も、コオロギやスズムシといったパフォーマーの演奏時間が徐々に増えてきました。
いきものの様子で季節を感じる瞬間が、五島には多くあります。
たとえば、ハチクマという鳥を皆さんご存知でしょうか。TOP画像の写真は少しわかりづらいですが、早朝に一斉に飛び立つハチクマを捉えたものです。毎年9月下旬から10月上旬にかけて、この大型のタカは越冬のため五島に本州から飛来してきます。そして、コンディションの良い早朝に中国大陸、東南アジアに向けて一斉に飛び立ちます。決死の大移動前最後の休憩地として、五島に全国から集まるのです。
たとえば、五島にはひゃーだこ獲りという磯遊びがあります。潮の引いた岩場の隙間に、ホースで塩や灰を吹きかけて這い出してくるイイダコを獲ります。9月下旬から10月下旬の秋のちょっとした風物詩ですね。
オニユリの花は梅雨明けを知らせ、高い位置にあるクモの巣は台風の少なさを物語ります。
私たちが知らないだけで、いきものたちは季節や天候の動きをいち早くキャッチし体現しています。そういった同じ自然あふれる環境下で共生をしている事を感じることができるのも、五島ならではと言えるのではないでしょうか。
最近では「ゴトウタゴガエル」という新種のカエルが発見されました。どうやら、まだまだ人間が足を踏み入れていない未知の領域、魅力がいきものにはあるようです。
五島旅行というとヒトや景色、食に目を向けがちですが、いきものに着目してみると、いつもとはまた違った旅の楽しみ方が広がるかもしれませんね。
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