カラリトのある地区、大浜にて144年に渡るひとつの歴史が幕を閉じようとしています。令和5年度末をもって、大浜小学校が閉校する事が決まりました。

先日、閉校記念式典が行われ、お昼時には私どものレストランスペースを貸し切りにてお越しいただき、ケーキや空間で式典に彩りを添えさせていただきました。子どもたちの無邪気な笑顔や声がセントラル館内に響けば響くほど、ちょっぴり切なさも感じるそんなイベントでした。由緒ある五島の歴史に寄り添えて、大変光栄に思います。


まだ小学生ですから、きっと彼らは閉校をそんなに重く受け止めていないことでしょう。卒業して何年も経ってから実感するのかもしれません。


私にはたまに通う年季の入った食堂があります。いつものようにちゃんぽんを食べながら、「子どもには継がせないよ。わしの代で閉めるわ」とおやっさんがぼやいていました。

1日、1週間、1年と人も建物も年を重ねていきます。この大浜の地で産声をあげたカラリトは、まるで赤ん坊のように成功と失敗を繰り返しながら多くの人を巻き込んで日々邁進しております。年波が寄る五島の地にて、私どもがやるべき事はなにか。改めて考えさせられる、そんなキッカケをそれは与えてくれました。