宿番号:303948
この星に等しく生きる
更新 : 2010/4/11 18:14
先ほど、西屋のお隣の中屋さん本館跡地に久々の猿軍団が現れました。
ぬいぐるみのように小さな子サルから凶暴そうなボス猿まで、総勢約30〜40匹ほど。雪解け水+温泉の流れ込む草地(というよりは湿地)で、何やら一生懸命水草の新芽を食べている様子。うーん確かに栄養がありそうです…が、明らかに泥混じり!美味しくはなさそう;
一方の高台には、小さな子サルを連れた母猿と思しきサルが数匹寛いでいました。そのうちの一組!(写真)ご覧ください、わが子を抱きしめる母親の、この慈愛に満ちた表情!子供もうっとりと腕に抱かれて安心しきっています。。
この子だって普段はいたずらをしたりしてお母さんサルを困らせることもあるでしょう。でもやっぱりこうしてお互いくっついているのが一番安心なんですね。何とも見ているだけで癒されます…。
かたや最近人間の世界では、小さなわが子を虐待するだの挙句は死なせてしまうだの腹立たしく情けない事件が後を絶ちません。そんな余裕のない親御さんは、この猿達がもつ無償の親子愛を一体どこに置き忘れてきてしまったのだろう。
自然界の動物たちはもとより、ひとしく地球上に生きる人間だって、本来子は親が自らの命に代えても守ろうとする大切な存在です。
たくましく野に生きる猿たちの心は、どこまでも天真爛漫。やがてゆっくりと山へ帰って行った群れを見ながら、人間味のある家族愛が見えるようだと思ったのでした。