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  • 大寧寺の紅葉と冷泉隆豊の最期 その1

    更新 : 2010/11/20 19:39

    〜山口県立萩美術館・浦上記念館で開催中の浮世絵展示【武者絵】から〜


    【冷泉判官隆豊 (一魁齋芳年「魁題百撰相」より)】
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    450年前、ここ山口県はどんなだったか?…室町時代なんてはるか彼方の昔のことで、普段考えもしませんが、萩美術館で展示中の1枚の浮世絵をきっかけに、ちょっと想像を巡らせてみることに…。

    室町時代、守護大名・大内氏により、山口は西の京と言われるほどに栄え、大内文化が花開きます。
    その勢力も、周防・長門・石見・安芸・備後・豊前・筑前の七州に及び、隆盛を誇った大内氏でしたが、天文20年(1551年)、31代義隆は、重臣・陶隆房(のち晴賢)の謀反に遭い山口城を追われ、とうとう長門深川・大寧寺にて自刃します。家臣・冷泉隆豊は、主君・義隆の最期を見届けると寺に火を放ち、自らも自刃、運命を共にします。

    その壮絶な最期を描いたのが、展示中のこの1枚。「魁題百撰相(かいだいひゃくせんそう)」より「冷泉判官隆豊(れいぜいはんがんたかとよ)」です。

    作者は、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師・月岡芳年。
    幕末から明治というと、放送中のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の時代。
    龍馬が1835年生まれ、高杉晋作が1839年生まれ、芳年も晋作と同じ1839年生まれで、まさしく同時代に生きた人なのでした。

    「龍馬伝」の舞台は今、龍馬暗殺まで40日を残す1867年ですが、ドラマ中でも龍馬が実現しようと力を注いでいる大政奉還の翌年、やはりそれだけでは収まらずに起きた上野戦争。芳年はこの戦いの無惨な様子を実際に取材して、死にまつわる場面を描く「魁題百撰相」を刊行します。

    怒りと苦痛で青ざめ歪んだ唇、腕を伝い腹から溢れ辺りに散る真っ赤な血…「残酷絵」とか「血みどろ絵」などと呼ばれる絵です。

    …その2へつづく。

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