香川県の最東端に位置する引田町。
この地でのひな祭りをご紹介。

引田町では、昔は女児が生まれると初節句に「引田雛」と呼ばれる雛飾りを親類近所に披露する風習がありました。
引田雛は、雛壇の横に市松人形を飾ったりするのが特徴でした。
この引田雛は母親の実家が準備するのがしきたりでしたが、だんだんと豪華さを競うようになり、母親実家の経済的負担が多大なものとなってきた為、周辺の地域では江戸期以前から『引田には嫁にやるな』という言葉ができたほどでした。
あまりに華美で経済的負担が大きくなってきたので、昭和の終わり頃には自治会の申し合わせにより自粛となりました。

平成15年、「引田まち並み保存会」が中心となり町おこしのために数件の有志により、引田ひなまつりが開催され、古くは江戸時代のものから現代のものまで通り沿いに飾られました。
それから、毎年2月から3月3日まで開催され今年で第12回となります。

はるか昔に自粛されたのかと思えば、昭和の終わりってつい最近の事ですよね。
江戸期以前から昭和の終わりまで続いていたと思えば、すごいなぁと、この地の女児の御嫁さんのご両親は苦労したんだろうなぁと・・・・・・・