宿番号:305018
琴平パークホテル(2023年12月 展望浴場リニューアル)のお知らせ・ブログ
詩人の足跡
更新 : 2022/12/6 7:39
坂出市には埋立地(番の州埋立地)にて陸続きとなった島ががいくつかございます。
今回は、その一つ“沙弥島”のご紹介。
夏は、海水浴場として大変賑わいますが、万葉の島とも言われています。
かの詩人、柿本人麻呂が690年頃に訪れたとされています。
現在の丸亀市から船を出し、都に行く途中で立ち寄った沙弥島で、岩場にて息絶えていた死者の弔いと、帰りを待っているであろう家族への思いを和歌にしたとされています。
離島にて、一人亡くなった死者は何を思い憂いて最期を迎えたのか・・・。
他にも、沙弥島には古墳や塚などが点在していますのでグルっと歩いてみるのもいいです。
夏の海水浴客での賑わいもいいのですが、少し寒くなった時期に島内をまわって見ると、薄墨を刷いたような海景色と共に、少し寂しげな風景がしんみり心を包み込みます。
なんとなく、侘び寂びを感じてしまいます。ま、侘び寂びなんて、よくわかりませんけど。
画像の石碑は、柿本人麻呂の詠んだ和歌の心を後世に伝えるため,坂出出身の作家中河与一氏が昭和11年に建立しました。
和歌は、「玉藻よし」から始まります。
全国でも珍しい水城である高松城の別名 玉藻城 とは、この和歌からの由来とされています。
瀬戸大橋を見るのも絶好の場所だったりします。