赤いものお話☆☆☆
更新 : 2019/12/2 2:01
昔、働き者ですが、貧しい母親と男の子が住んでいました...
ある日、母親が男の子に「この世で一番大切なものは何か」と聞きました...
男の子は「お金」と答えました...
母親は「お金はもちろん大事だが、世の中にはもっと大事なものがある」と言いました...
男の子にはそれが何なのか、わかりませんでした...
やがて、母親は病気にかかり亡くなりました...
亡くなる直前に男の子に「嫁入りした時に持ってきた赤いもを畑に植えるように」と伝えました...
男の子は畑一面に、母親の言った通りに赤いもを植えました...
小さい男の子にとって、いもの世話は大変でしたが、赤いもはぐんぐん育っていきました...
男の子は「世の中にはお金よりも大事なものがある」という母親の言葉を思い出しました...
「おっかぁ、お金より大事なものがわかったぞ」と夕日に向かって叫びました...
それからこの村では、赤いもを育てるようになったそうな...