うさぎ・亀・ふくろうのお話☆☆☆
更新 : 2020/2/17 2:12
昔、ある所に、足の速いのを自慢しているうさぎがいました...
しかし、カメはそのことが気にくわず、うさぎを毛嫌いしていました...
そこへ、カメの子分のふくろうがやって来て、何やらカメに入れ知恵をしました...
ある日うさぎが野原を走っていると、ふくろうが「カメの足の速さは天下一じゃ」と言いました...
それを聞いたうさぎは、カメがオレより速いわけがない、駆け比べをしろと言ってきました...
そこで、うさぎとカメは駆け比べをし、うさぎはあっと言う間にゴールに着きました...
ところが、どういうわけか、すぐ引き離したはずのカメが、そこで汗をふいていました...
驚いたうさぎは、もう一度やろうと言って、今度は元来た道を駆け戻りました...
すると、またまたカメがそこにいました...
うさぎは、どうしても負けたことが信じられず、何度も何度も行ったり来たりしました...、
何度やっても、カメはうさぎより先にゴールに着いていました...
うさぎは、悔しくてひとしきり泣き、とうとう泣き過ぎて目が真っ赤になってしまいました...
実は、カメには双児の兄弟がいて、ひとりずつ反対のゴール地点にいたのでした...
うさぎの悔しそうな姿を見て、カメとふくろうは大喜びでした...
そこへ、神様がやって来て、うさぎを騙したカメとふくろうを叱りつけました...
そして、杖でカメの甲羅を強く叩き、カメの甲羅にはヒビが入ってしまいました...
そして、カメに悪い入れ知恵をしたふくろうは、夜しか目が見えないようにしてしまいました...
うさぎの目が赤く、カメの甲羅にヒビ、ふくろうが夜しか見えないのは、このときからだそうな...