デコンじるのお話☆☆☆
更新 : 2020/2/26 1:32
むかしむかし、鹿児島の桜島のふもとに、二人の兄弟がそれぞれの家で住んでおりました...
弟はなかなかの働き者で、朝も早くから仕事に精を出しておりました...
弟が朝の仕事を終える頃に兄は起きてきて、弟の作った美味しい大根汁を二人で食べるしのでした...
兄も大根汁を作ってみたいと思い、弟が作る鍋に大根を入れ、寝ながら様子をみておりました...
しかし、目が覚めて確認すると、大根は鍋の中でプカプカ浮いてるだけでした...
兄が何度やっても美味しい大根汁ができないので、弟に作り方を聞いてみました...
すると弟は、朝早く起きて鍋に水と切った大根を入れ火を焚きつけ煮る、その間に草切りをする...
そうすると、ちょうど美味しく煮えた大根汁が出来上がると、教えてくれました...
翌朝、怠け者の兄は早起きをして、鍋を火にかけている間に、牛の餌の草切り仕事をしました...
一生懸命に草刈りをして家に戻ってみると、確かに美味しい大根汁が出来上がっておりました...
それからの兄は、美味しい大根汁を作るため、村一番の働き者になりました...
兄が飼っていた牛もいっぱい餌を食べられるようになり、兄弟揃ってよい暮らしを送ったそうな...