宿番号:306913
手間ひまかけてアザミを料理に
更新 : 2010/6/9 9:55
アザミは日本に50種以上は生えているという
どこにでも見られる山野草です。
実はどの種類のアザミも食用になり、
特にモリアザミというアザミの根っこは
よく「山ごぼう」として売られています。
一昨年、初めてアザミの葉の料理を食べてびっくり。
葉は刻んで普通に使えるし、茎は蕗(ふき)のよう。
昨年は自分たちでも採って調理してみました。
すると・・・採った場所によって、種類も違うのか、
その柔らかさにかなり固体差があることがわかりました。
先日採ってきた場所のが一番柔らかく、
今回はまたタイミングも良かったようなので、
翌日頑張って、もう一度同じ場所まで採りに行きました。
両手に抱えきれないほど採れたのはいいのですが、
帰ってからの下処理に3人がかりで3時間以上かかりました。
とげとげのある葉を落として
茹でて、すぐに水でさらして、刻んで、
また一晩中水を流してさらします。
苦味やえぐみなどはまったくないのですが、
やはり茎にはあくがあります。
最初の内は薄いワインカラー色していた水も
一晩さらせば透明になります。
獣が出そうな山の中へ採りに行ったり、
下処理もとても大変ですけれど、
彩つむぎでしか味わえない料理をお客様にお出しする・・・
オンリーワンの宿を目指している私たちにとって、
こんなに楽しいことはないのです。
大きくなってしまうと筋っぽくて食べられないので、
今年はもうこれで終わりかな。
しばらく前菜の一品で、ご提供できそうです。
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