宿番号:308304
霊泉 杖立温泉の由来No5
更新 : 2010/3/4 8:54
話はまだまだ続くんですが白髪老翁は誰かと云うことになります。ある時またこの老翁が現れて「此の山中、川を挟んで温泉脈二つあり。湯の湧き出るところ数ヶ所、みな良く効く薬湯なり。開いて人の為にはかるべし。我こそは大巳貴命なり、われ此の湯の守り神たらん」と御告げが有った。ここで初めて村人は老翁が大巳貴命の化身である事を知り、天慶二年雲泉瑠璃堂が川の西側にあるのに対しその東側の崖の上にと東林瑠璃堂といって立派な一堂を建て命を湯大明神とあがめ奉ってお祭り申し上げましたと有ります。
この東林瑠璃堂の横に薬師湯と言う共同浴場があり地元の方が毎日「極楽じゃ、極楽じゃ」とありがたく入浴しています。
杖立温泉は小国町大字下城にありますが川を挟んで西側が字名を杖立(弘法大師竹の杖を立てた)
東側を湯鶴と言います。
大巳貴命とは
記紀神話で、天孫降臨以前、葦原中国(あしはらのなかつくに)を支配した神。古事記では大国主神(おおくにぬしのかみ)の別名。大汝命(おおなむちのみこと)。