結果は挑戦者高尾九段の勝利に終わりましたが、無事対局を終えられて本当にほっとしております。スタッフは大きな大会のお世話が出来たことへの安堵感と二人の勝負師から学ぶことが多くありました。張棋聖からは食事から生活全般に至るまで全てを勝負にかけるという求道者というかアスリートのようなストイックさを、高尾九段からは野武士的な骨太さのようなものを感じました。三日間張り詰めた緊張感に接していたので帰り際のお見送りの際の、張さんの若者らしいさわやかな笑顔と高尾さんの「今度プライベートで来たいですね」と仰られた言葉に我々スタッフは本当に癒されました。棋聖戦はまだ第三局を終えたばかり、勝負の行方はこれからどうなるのか？ひとつ言える事は二人にはこれからも良きライバルであり続けて頂きたいと言うこと。囲碁のことがまったく分からないことが悔やまれた三日間ではありましたが、付かず離れずの接客の妙がなんとなく分かったような、そんな気になる我々にとっても貴重な日々でありました。