宿・ホテル予約 > 福島県 > 会津 > 会津若松・東山・芦ノ牧 > くつろぎ宿 新滝のブログ詳細

宿番号:309135

14年連続東北1位じゃらんOfTheYear(51〜100室)☆湯巡りと会津地酒

ハイクラス

東山温泉
【車】磐越道会津若松ICより約20分【電車】JR磐越西線会津若松駅下車。周遊バスで「東山温泉駅」迄約15分

くつろぎ宿 新滝のお知らせ・ブログ

宿泊施設ブログ

  • 清龍寺 文殊院にまつわる伝説 「文珠童子」

    更新 : 2025/2/16 10:16

    東山温泉から約14kmにある会津美里町高田地区に
    「お文殊様」と呼び親しまれている「清龍寺 文殊院」があります。

    文殊院は清龍寺内にある文殊菩薩を祀ったお堂で
    古くから人々の信仰を集めていました。

    文殊菩薩は、「三人寄れば文殊の知恵」ということわざで知られていますね。
    すぐれた智恵を持ち、お釈迦さまの教えを経典にまとめたといわれます。

    正しく見極める力を意味する「智慧」を司る仏様で
    学業成就などのご利益があるとされています。
    毎年2月25日は文殊院の例大祭「文殊大祭」で、
    県内外から学問成就・技芸上達を願う人で賑わいます。

    ■会津に伝わる伝説 「文珠童子」

    会津の富岡に大口大領という長者がおり、
    文殊堂におさめる仏像をつくろうと願をかけた。
    満願のちょうど七日目のこと、大領の前に、こどもの姿をした文殊菩薩が現れて
    「お前の所望する像は、長井の田んぼにあるえの木であるぞ。」とおっしゃった。
    この木は鳥やけものが近づくとたちまち死んでしまうことから
    霊木とおそれられていた。大領が木を切ろうとすると村人たちは反対した。
    しかし大領は、「文珠様のお告げできるのだから、おそれはせぬ」と言って
    その木を切り、京都にはこんだ。

    大領は毎日仏師を探し歩いたが、霊木にのみを入れることは、
    おそれおおいと誰も応じてくれなかった。
    大領が困っていると、童子があらわれて
    「ワタシハ仏師デハナイガ、フタツノチカイヲマモッテクレタナラ、
    仏サマヲツクッテアゲヨウ。」と言った。
    大領は二つの誓いを守り、仮屋をつくってのぞき見せずに、二十一日間祈願した。
    おそるおそるとびらを開けると、七尺五寸の仏様が黄金の光を放っていた。
    大領がふし拝んでいると、仏様のかたわらの杖を手に
    かさをかぶってすたすた歩き出し、大領はあわてて後を追った。
    方角は会津の方だった。

    何日か過ぎて岐阜県の赤坂までくると、
    「ワタシハ奥州ヘハ行カナイ。高田ニハ文殊菩薩ガオラレルカラ、
    美濃ノ国ノ谷汲山へマイルゾ。」とおっしゃって山の中に入っていってしまった。
    谷汲山には豊然上人がいて、大領に力をかし、その仏様をお祀りした。

    参考文献:「やさしく書いた会津の伝説」(村野井幸雄著・歴史春秋社)

    ■青龍寺 文殊堂 例大祭
    住所:青龍寺 会津美里町字文殊西3611
    毎年2月25日
    参拝時間:午前8時〜午後7時30分

     

    谷汲山 華厳寺の鬼
    現在、この仏様は岐阜県 谷汲山 華厳寺にお祀りされており
    西国三十三所第33番満願霊場として
    地域の方に、「谷汲さん」の愛称で親しまれています。
    この伝説は、谷汲山 華厳寺の縁起としても記されており
    大領の願いが、西国三十三所の33番に通じていくとは驚きました。

    龍門寺 文殊院は、元は会津総鎮守の伊佐須美神社の境内にあり
    寛文年間(1661〜73)に社地から分離し、伊佐須美神社奥の院別当を
    つかさどっていました。

    伊佐須美神社には、春になると樹齢120年といわれる御神木の薄墨桜が
    会津五桜として人々を癒し愛されています。
    毎年4月29日にはこの桜樹の霊を祀る花祝祭が行われ、
    サクラの花びらを入れた餅をついて祝います。
    伊佐須美神社 御神木 淡墨桜 (例年の見頃は4月下旬頃)

    関連する周辺観光情報

宿泊のご予約はこちらから

料金・宿泊プラン一覧

お電話でご予約される場合は、宿泊プランをお選びください。