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加賀獅子頭〜八方にらみの鋭い目つきで厄除けと平安を
更新 : 2012/2/20 20:57
加賀獅子頭の発祥は、前田利家が金沢城に入城した際、平安と藩政の安泰を願った民衆が贈ったのが始まりとも言われ、厄よけや男児の節句の祝いなどに用いられました。
また、棒や刀を持って獅子と対峙する「棒振り」と呼ばれる舞を舞うことで、武芸の鍛練にもなったと言われています。
昔から各町に1基、町の守護として名工に彫刻させたものを置き、町会を誇示するものとして扱われ、現在でも祭礼などの主役として使われ続けています。
ちなみに、この写真の獅子頭は加賀を代表する幕末の名工、武田友月(たけだゆうげつ)の作品です。
桐を素材にし、漆塗りや箔押しなどもふんだんに使った加賀獅子頭は、美術工芸品としての価値が高く、高級調度品としても知られています。八方にらみの眼の配り方がするどく、他に比べて大きいのも特色です。
現在、獅子頭を制作しているのは1軒だけで、直接、注文によって制作されているそうです。
「加賀獅子舞」は金沢市の無形民俗文化財に指定されていて、保存会などの尽力により、金沢を代表する行事「百万石まつり」などでその舞が披露されています。