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歌舞伎・勧進帳の史実を体験〜「勧進帳ものがたり館」
更新 : 2012/3/1 20:48
皆さん、「勧進帳」ってご存知ですか?
歌舞伎の演目のひとつで、源義経・弁慶が安宅の関所を通過するときの様子を表現しています。
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壇ノ浦の合戦で平家を滅ぼした源義経は、兄・頼朝に追われ、奥州平泉の藤原氏の元へ落ちのびようとしました。
頼朝はこれを捕らえようと各地に関所を設けます。
安宅の関もそのひとつ。
当時の関守は冨樫左右衛門泰家という人でした。
山伏姿に変装した義経・弁慶一行が安宅の関に差しかかったところ、関守の冨樫に疑われると、弁慶は東大寺復興勧進のため諸国を廻る役僧と称し、何もか書かれていない勧進帳(寄付帳)を読み上げ、難を逃れようとしました。
それでも、荷人夫姿の義経に疑いをかけられると、弁慶はすかさず錫杖を持って主である義経を打ち据えました。
冨樫は主人を守ろうとする弁慶の深い忠誠心に心を打たれ、義経一行だと気づきながらも通行を許したのでした。
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安宅の関を通過する際に、関守への返礼として、弁慶が錫杖とほら貝を残したと言い伝えられています。
そのほら貝の実物は、小松市安宅町の浄土真宗勝楽寺が所蔵しているのですが、企画展で一般公開したところ、その反響が大きく、レプリカを作成して常設展示しています。
安宅の関の史跡を訪ね、勧進帳ものがたり館でその歴史と歌舞伎演目の世界観を感じてみてください。
また新しい感動がありそうですね。