宿番号:310056
森の入り江の離れ宿 無雙庵 枇杷のお知らせ・ブログ
桜便りもうれしい早春の伊豆半島です
更新 : 2011/3/2 10:05
盡日春を尋ねて春を見ず 杖藜踏み破る幾重の雲
歸り來りて試みに梅梢を把って見れば 春は枝頭に在りて已に十分
(じんじつはるをたずねてはるをみず じょうれいふみやぶるいくちょうのくも
かえりきたりてこころみにばいしょうをとってみれば
はるはしとうにありてすでにじゅうぶん )
戴uの詠んだ漢詩「春を探る」の中でも、寒さの厳しかった今年の冬の間、
幾度も幾度も「春は枝頭に在りてすでに十分 」と心の中でつぶやき続けておりました。
無雙庵枇杷お山でも、私の在所周辺でも、ほのかな桃色をした花や葉のつぼみに励まされながら
冬の日々を過ごしておりました。
温州みかんの採り頃も終わり、
そろそろ今年の開花期や実成りの時期への準備に入らなければと
温かいコタツを抜け出してお山に出掛け始めております。
無雙庵枇杷のお山は、まるでここだけが春のまっさかりのように
小鳥たちのさえづりに満ちあふれておりました。
「これは大変だ!何日かかるものやら・・・・・」と、
小鳥たちや動物たちに食べ荒らされたみかんの実を見廻る私の頭上を
数十種の鳥たちがいろいろな歌を歌いながら飛び交います。
まだまだ春というには遠いこの季節に、海辺の里山とはいえ、小鳥たちの集いの多さに
まるで夢の世界へ迷い込んだような心地でお山を歩く、この頃のお山番の日々でございます。
画像:土肥「松原公園」の土肥桜
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