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神様のお話
更新 : 2016/3/11 9:48
はいさい!「琉球ナビゲーター」の儀間です。
今日は「神様」のお話。
沖縄のほとんどの家庭の台所には「ひぬかん(火の神)」という神様が祀られています。
本土で言うところ「竈神」や「荒神」に当たる神様でしょうか。
この神様、なかなかユニークな神様で、以前紹介しましたが、
旧暦の12月24日に天に戻り、自分の上司にあたる神様にその家庭で1年間に起こった出来事を報告に行き、
年が明けて、旧1月4日に、また台所に戻ってきます。
また、こう言うと機嫌を悪くして祟られるとこまるのですが、
自分ではなにも出来ません。
しかし、この神様の最大の特徴は、人々の願いを聞いて、それをその担当する神様に届ける力があることです。
このような神様を沖縄では「うとぅーし(御通し)」と言います。
このように直接現地に行って願い事ができない場合に祈る場所が、沖縄には何カ所かあります。
例えば、世界遺産の「中城城」にも「首里城」や神の島「久高島」への「うとぅーし(御通し)」があります。
那覇市のロアジールホテルの裏に、「三重城(みーぐすく)」と呼ばれる、
琉球王朝時代に那覇港の防御のための城跡があり、今でも少しですが石積みが残っています。
この「三重城(みーぐすく)」、昔から旅に出た家族や事情があって離れて暮らしている家族の安全を祈る場所でとして有名です。
本来なら出向いて行って、その地の神様に自分の大事な人のことを祈るところですが、それが出来ないので、
この「三重城(みーぐすく)」からその地の神様に祈る「うとぅーし(御通し)」の場所が「三重城(みーぐすく)」です。
今でも、お祈りをしている人を見かけます。
沖縄には現在でも、その地域の祭祀を司り、地域の安寧と人々の健康を祈願する「のろ(祝女)」と呼ばれる「神女」がいます。
あの日、まだ「大津波警報」発令中の中、各地の「のろ(祝女)」が「三重城(みーぐすく)」に集まり、祈りました。
遠く離れた地の大災害が早く鎮まるように、その地に暮らす人々の生活が早く元のように戻るようにと、、、
今日一日そしてこれからも平穏な日々が続きますよう、、、
今日はそのようなことを静かに考える日としたいと思います。
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