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沖縄の旧正月風景
更新 : 2018/2/17 17:18
はいさい!「琉球ナビゲーター」の儀間です。
沖縄では色々な行事がまだ旧暦で行われることがあります。
以前ほど賑やかではありませんが、旧正月を祝う風習がまだ残っています。
沖縄の独特な旧正月関連行事をご紹介しましょう。
一連の行事は旧暦12月24日(2018年は2月9日でした)のウガンブトゥチ(御願解き)から始まります。
台所で1年間家族を見守っていた「ヒヌカン(火の神)」が、1年間その家庭であったことを天帝に報告に戻る日がこの日です。
各家庭では1年間の感謝を込めて、特別にお供え物をして、ヒヌカンを送り出します。
ウガンブトゥチ(御願解き)が過ぎると、正月準備が本格化します。
トゥシヌユール(歳の夜、大晦日)には、沖縄そばの年越しそばを食べる家庭も多いですので、その準備をしたり、
正月に限らず、祝いの席に欠かせない汁物の「イナムドゥチ」や「中味汁」の準備をしたりします。
そのため、大手スーパーでは「旧正月準備セール」なども行われます。
沖縄そばの年越しそばで大晦日(2018年は2月15日)を過ごし、そしていよいよ旧正月(2018年は2月16日)を迎えます。
昔は正月の行事が色々ありましたが、現在はほとんど行われていません。
正月用に特別に準備した料理が出てくるぐらいです。
そして本日2月16日は旧暦の1月2日。この日は「ハチウクシー(初興し)」です。
現在でも糸満漁港など、各地の漁港では船に大漁旗を飾り、親戚・知人が集まり宴を開き一年間の漁の安全と豊漁を祈願します。
だいぶ昔ですが私の伯父も漁業をしていましたの、旧暦1月2日には父に連れられて毎年のように船上の宴会に参加しました。
そして、旧暦1月4日(2月19日)に天に戻っていたヒヌカンが家に戻ってきます。この日も特別なお供え物をしてヒヌカンを迎えます。
このヒヌカンウンケー(火の神お迎え)で一連の旧正月の行事が終了します。
程度の差はあれど、ここ2、3日、沖縄の人は頭の片隅に旧正月を意識しているはずです。
沖縄の旧正月はちょっと独特ですよね。
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