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テラスガーデン美浜リゾートのお知らせ・ブログ
琉球漆器
更新 : 2019/9/1 16:17
はいさい!「琉球ナビゲーター」の儀間です。
沖縄の工芸品というと何を想像しますか?
あたたかな風合いの焼物、色鮮やかな染物、精緻な中にも素朴な魅力のある織物、そのほかにも金細工、張り子の人形など、
多くの工芸品がありますが、琉球王国時代にその頂点にあったのが、今日ご紹介する「琉球漆器」です。
琉球漆器の意匠の変遷には沖縄のたどってきた歴史を見ることができます。
沖縄の海で採れる夜光貝を使った螺鈿細工の琉球漆器は、中国皇帝への貢物として中国に多く流れました。
今でも16世紀〜17世紀ごろの琉球漆器の銘品を中国の博物館等に多く収蔵されています。
1609年の薩摩島津氏の琉球侵攻以降は島津氏や徳川将軍、日本各地の大名などへの貢物として武家の嗜好にあった漆器が作られ始めます。
そして、明治になり琉球王国という後ろ盾を失った琉球漆器は工芸として民間で製作され、
土産物として南国の風物をモチーフとした作品が多く作られるようになってきます。
沖縄戦後は米軍兵士の求めに応じ、盾など英文があしらわれたものも作られました。
琉球漆器の銘品は那覇の県立博物館や那覇市歴史博物館、首里城で見ることができますが、是非、浦添市の浦添市美術館へ行ってみてください。ここは日本でも珍しい漆器を専門にしている美術館で琉球漆器の歴史が体系的に見学できます。
高価なため、お土産物屋さんなどではあまり見かけることはないかと思いますが、
博物館のミュージアムショップなどでは小ぶりな「琉球漆器」も販売されていますので、いかがですか?
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