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沖縄の世界遺産のご紹介5:首里城跡(その9)
更新 : 2020/4/12 8:13
はいさい!「琉球ナビゲーター」の儀間です。
さあ、今日もこの騒ぎが落ち着いた時のために世界遺産についての知識を深めてまいりましょう。
前回は琉球国王や皇太子の執務室の沖縄独特の作りなどを紹介してゆきました。
今回は首里城の大奥の話題を中心にお話してゆきましょう。
書院のある一角を通り過ぎると廊下が渡された建物に入ってゆきます。
このエリアは国王のプライベート空間です。書院に比べると小さなスペースですが、小さな庭に面した和室があります。
心地よい風が通り抜けていきます。首里城の中でも私が特に好きな場所です。
ここから繋がる正殿裏の一角を「御内原(うーちばる)」といいます。
国王や国王の妃や子供たちなど家族、それらに使える女性たちが暮らすエリアです。つまり首里城の大奥です。
戦争前までは御内原で暮らしていた方々がまだご健在でしたので、御内原の様子をいくつか知ることができます。
その中で興味深いのが王様の子供(王子)たちのお妃選びの様子です。
まず、それなりの家柄の女の子たちが御内原に集められます。それらの子供たちを御内原で遊ばせます。
その中で他の子との会話や態度などで子供たちの性格などを観察します。
座敷では食事がだされ、食事のマナーなどを観察し、きちんと躾がなされているか観察されました。
もっとも面白いのは最終審査です。座敷の畳の下に「黄金のハサミ」を隠します。
そのあと子供たちをその座敷に招き入れ、座って待つように伝えます。ここで「黄金のハサミ」の上に座った子供が将来のお妃候補として選ばれました。
いかにも、祭政一致の政治体制である琉球王国らしいですね。
一旦、火災によって中断しましたが、将来的には御内原の建物も順次復元されていく計画です。
男子禁制で祭祀の場でもあった御内原で首里城のもうひとつの顔を想像してみたいと思います。
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