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テラスガーデン美浜リゾートのお知らせ・ブログ
幸福の使者「蝙蝠」
更新 : 2022/7/1 19:46
はいさい!「琉球ナビゲーター」の儀間です。
夜、沖縄の道をドライブしていると、カラスほどの大きさの黒い物体が、街灯の下をヒラヒラと舞っているのをよく見かけます。
それは沖縄に住むオオコモリの仲間です。
日本には30種類余りのコウモリが生息していますが、その中で最大級の大きさのオオコモリの仲間が沖縄には生息しています。
本土でよく見かける、アブラコウモリの体重が10g程度であるのに比べ、沖縄に住むオオコモウリの仲間は500gほどで、
飛行する際にもバサバサと音をたてて飛びます。
新型コロナの流行で、危険なウイルスの宿主として評判を落としたコウモリですが、
沖縄のオオコモリの仲間には絶滅の危機に瀕しているものもおり、貴重な生物です。
新型コロナだけでなく、あまり良い印象のないコウモリですが、
琉球王家のお墓である「玉陵(たまうどぅん)」のお墓を囲む欄干や琉球王家に伝わる沖縄の染物の図柄には「コウモリ」が良く登場します。
これは中国語でのコウモリの発音から来ています。
コウモリの漢字表記「蝙蝠」の中国語の発音は「偏福」ととても似ているそうです。「偏福」の意味は「福が寄ってくる」という意味です。
そのため中国ではコウモリは福を招く生き物とされ、いろいろな物へコウモリの図柄が描かれました。
中国と交流の深かった、琉球王国でもコウモリは瑞獣として扱われてきました。
さて、今から10年以上前ですが、コウモリの図柄が使われている玉陵の管理事務所の前の樹に本物のオオコウモリが住みついていました。
私もよく見かけました。
少し見上げる高さに逆さまにぶら下がり、人が近づいても逃げないので、みんなの人気者になっていました。
よく見ると、クリクリとした目が可愛いコウモリでした。
もともとコウモリとは縁のある玉陵、このコウモリがきっかけになったのか、「たまちゃん」というコウモリのキャラクターを作りました。
今では本物のオオコウモリの「たまちゃん」はいないと思いますが、キャラクターの「たまちゃん」が皆さまを迎えてくれます。
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