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テラスガーデン美浜リゾートのお知らせ・ブログ
琉球ガラス
更新 : 2023/7/4 17:56
はいさい「琉球ナビゲーター」の儀間です。
沖縄は琉球王国によっていろいろな工芸が育った「工芸王国」です。
現在の沖縄の工芸の中で琉球王国以降に確立したのが「琉球ガラス」です。
ランプの火屋や漁網の浮き球など、ガラス製品はありましたが、
工芸としてのガラスが生まれたのは戦後になります。
初期の「琉球ガラス」は沖縄戦後、米兵が持ち込んだコーラやビールの空き瓶を再生して作られました。
吹きガラスの技法を使った、ガラス製の花などの飾り物やお土産品などお土産品店に並んでいました。
その後、色々な技法が生み出され、「工芸品」としての琉球ガラスが育ってきました。
代表的な技法を見てゆきましょう。
まず「泡ガラス」です。
先ほど、米兵が持ち込んだコーラやビールの瓶を再利用して琉球ガラスは作られたと説明しましたが、
原材料の品質があまりよくないため、製品に気泡が混ざることが多くありました。
それを逆手にとってひとつの意匠として作り上げたのが「泡ガラス」です。
ガラスに細かい気泡が入るために、非常に柔らかな表情の製品が作り上げられました。
次に紹介するのが成形した高温のガラスを急激に冷やすことによって、細かなヒビを作り出す技法です。
「アイスクラック」とも呼ばれています。
多彩な光の景色が生まれます。
そして最後に紹介するのが、多彩な「色」です。
最初はビール瓶を材料とした「茶色」のガラス、コーラ便を材料とした「青色」のガラスが主流でしたが、
他の沖縄の工芸と同様強烈な日差しの沖縄に映えるような様々な色のガラスが制作されました。
沖縄のお土産物屋や作家さんの工房などで色々な琉球ガラスを目にすることがあるかと思いますが、
そのどれにも共通するのが「暖かさ」です。
ガラスの持つ「冷たさ」や「鋭さ」、「繊細」なイメージが沖縄ガラスみはあまりありません。
「丸く」、「暖かく」、「ずんぐりとした」イメージの琉球ガラスです。
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