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さんしんの日
更新 : 2024/3/4 18:17
はいさい!「琉球ナビゲーター」の儀間です。
語呂から本日3月4日は「さんしんの日」です。各地で色々なイベントが行われています。
今回は「さんしん」について、皆さまがあまり聞いたことのない話題をお届けしましょう。
「さんしん」とは「三線」ですね。沖縄音楽に欠かせない楽器です。
三線は「蛇三線(じゃみせん)」とも言われるように、胴部分に蛇の皮が張られているのが特徴です。
沖縄の蛇と言えば「ハブ」ですので、沖縄の三線の皮はハブだと思っている人がいるかと思います。
多分、沖縄の人でもそう思っている人がいるのではないでしょうか。
実は私も高級な三線はハブ皮で安い三線は海外から輸入された蛇皮だと思っていました。
しかし、あの蛇皮は今も昔も「ニシキヘビ」の皮です。これは三線の来歴に由来します。
三線のもとになった楽器はニシキヘビの皮が使われた中国の「三弦(サンシェン)」という楽器です。
そのため三線にもニシキヘビの皮が使われているのです。
もちろんニシキヘビは今も昔も沖縄にはいませんので輸入品です。
ニシキヘビの皮が使われた三線ですが、そこで、今の時代特有のの難しい話がでてきます。
ニシキヘビの皮の輸出入は、ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に抵触するのです。
その皮を使った三線の輸出入も同様ワシントン条約に抵触します。
輸出入には難しい手続きがあり、輸出入業者であれば可能かと思いますが、個人ではとてもハードルが高いかと思います。
そのため、本皮の三線は海外に持ち出せないと思われていますが、
個人であれば「個人の携帯品等の輸出入に関する特例措置」があり、条件を満たせば持ち出すことも可能だそうです。
興味があったり、その必要性がある方は経済産業省のホームページを確認してみてください。
もちろん規制は必要ですが、伝統的な楽器を携えた人々が交流し、お互いの音楽を披露しあう世界は素敵なことだと思います。
あまり多くの話題を取り上げることはできませんでしたが、また三線の話題をいつか取り上げますね。
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