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若狭美浜温泉 悠久乃碧 ホテル湾彩のお知らせ・ブログ
【古の奈良と若狭を物語る歴史的な行事☆お水送り】
更新 : 2012/2/2 12:33
奈良東大寺の「お水取り」に先がけて、神宮寺と遠敷川(おにゅうがわ)鵜の瀬(うのせ)で
おごそかに繰り広げられる伝統的神事です。毎年3月 2日に行われ、奈良東大寺・二月堂への「お水送り」となる神事です。春を告げる行事として、全国的にも有名な奈良東大寺二月堂の「お水取り」。
その水は、若狭小浜の「鵜の瀬」から送られ、10日かかって東大寺二月堂の「若狭井」に届(とど)くとされております。かつてのシルクロードの玄関口、若狭・小浜から奈良へと伝えられた。大陸文化や南蛮(なんばん)文化の歴史の足跡が、あざやかにこの伝統行事の中に残されているとも言えます。すなわち、奈良と若狭が昔から深い関係にあったことを物語る歴史的な行事です。和銅(わどう)7年(714)白石明神直系の「和の朝臣・赤麿(あかまろ)」が神願寺を建立し、遠敷明神(おにゅうみょうじん)をまつったのが神宮寺の始まりです。東大寺を開山した良弁(ろうべん)僧正は、若狭小浜の下根来(しもねごり)(白石)出身とされ、大仏建立には当時若狭にて修行中のインドの渡来僧・実忠(じっちゅう)が招かれています。天平勝宝 4(752)年、この実忠が東大寺二月堂を建立し、修二会(しゅじえ)を開いて全国の神々を招きました。ところが、遠敷明神が漁に夢中で時を忘れて遅刻(ちこく)しました。そのおわびに本尊(ほんぞん)に供えるお香水を若狭から送ると約束し、二月堂の下の岩をたたくと、きれいな水が湧(わ)き出したと伝えられます。そこでこの湧水(ゆうすい)に命名されたのが「若狭井」です。お水送りの神事は、3月2日午前10時から下根来(しもねごり)八幡宮の長床(ながとこ)で行われる山八神事から始まります。供物の赤土饅頭(まんじゅう)をつけた棒で宮役が、外陣の柱に勢いよく「山」「八」と書いて豊作を祈願します。午後1時からは神宮寺本堂で修二会が営まれ、神宮寺遠敷明神宮前では弓打ち神事、弓射大会が行われます。午後6時頃から、いよいよ「お水送り」の始まりです。神宮寺本堂の回廊(かいろう)から赤装束(しょうぞく)の僧が大松明(たいまつ)を左右に振りかざす達陀(だったん)の行が行われ、大護摩(ごま)に火が焚かれます。そして、山伏(やまぶし)姿の行者や白装束の僧侶らを先頭に、大護摩からもらいうけた火を手に、三千人ほどの松明行列が、2Km上流の鵜の瀬へ向かいます。鵜の瀬で護摩が焚かれる・・・
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