宿・ホテル予約 > 福井県 > 若狭 > 敦賀・若狭 > 若狭美浜温泉 悠久乃碧 ホテル湾彩のブログ詳細

宿番号:310214

★リニューアルオープン★若狭湾一望ホテル!全室オーシャンビュー

美浜温泉
JR美浜駅から車で5分(無料送迎できます ※要予約、2名様以上)  敦賀ICから車で20分。

若狭美浜温泉 悠久乃碧 ホテル湾彩のお知らせ・ブログ

宿泊施設ブログ

  • 【8月15日(水)若狭・美浜町・菅浜『精霊船送り』】

    更新 : 2012/8/11 1:17

    【8月15日(水)福井県・若狭・美浜町・菅浜海岸
    『精霊船(しょうらいぶね)送り』(゚Д゚)ノ】


    その昔
    天日槍の一族が住んでいたという
    伝説をもつ菅浜は
    今も古い習俗や伝統ある行事を伝えています。

    中でも精霊船送りは
    県無形民俗文化財にも指定されており
    美しく飾られた精霊船は見事です。  

    8月15日(水)夕方6時ごろ
    渚に置かれている精霊船は
    多くの村人に見送られ
    曳き船で沖へ沖へと曳き出されます。

    船は
    竹・カヤ・麦ワラなどを束ねて造った
    長さ8メートル、幅4メートルほどあり
    施餓鬼幡(せがきばた)や色紙の切紙細工を飾りつけて
    曳き出す少し前に
    盆のあいだ仏壇に供えてあった菓子や果物
    それに水の子といわれる瓜や茄子などを
    各家庭から持ちより船に積み込みます。

    そしてウリオイといって
    去年の盆までの一年間に
    亡くなった人のある家の男の人が
    その船に乗り込んで
    精霊を送っていくわけですが
    大分曳き出されたころ
    新聞紙などを貼り合わせて作った
    「精来丸」と大きく書いた帆をマストにあげ
    かなり沖合に出た頃曳綱をといて
    ウリオイの人たちは曳舟に移り
    別れを惜みながら戻ってきます。

    ちょうど、その頃
    水平線上に真っ赤な太陽が波や雲を染め
    夕陽に照らされた精来丸の姿は神々しく
    常世の国へ還っていくような思いがします。

    そして、浜辺では
    老人たちの唱える浜念仏に波音が静かに和して
    精霊を送ったあとのけだるく
    もの悲しい夕(ゆうべ)が迫って来るのです。

    この精霊船は男女青年たちが
    総がかりで精根を傾け
    男性は材料の調達から船の仕上げまで
    女性は飾りつけの切紙細工に打ち込みます。

    残暑に汗をしぼりながら
    伝統を守り続ける意欲と気迫に充ちた態度には
    おのずから頭が下がります。  

    昔は北浜、南浜で
    それぞれ一隻ずつ精霊船を造り
    若い衆が伝馬船に乗り込んで
    それを曳き
    櫓を漕いでその速さを競い
    勝ち負けによって
    漁や農作の豊凶を占ったそうです。

    このおごそかな盆行事が済むと
    美浜町の秋はもうそこまで来ているのです。


    ●時間帯・・・18:00〜18:30

宿泊のご予約はこちらから

料金・宿泊プラン一覧

お電話でご予約される場合は、宿泊プランをお選びください。