あの世のにもお金が必要なんですね ウチカビ
更新 : 2019/3/26 17:27
皆さん、写真の黄色い物は何だと思いますか?
これは「ウチカビ」と言う物で、ウークイ(祖先を迎える日)の夜に燃やしてあの世に持たせる
お金に見立てた物です。
ウチカビ用に、深さ20cm、直径30cm程の金属性の燃やす器も売られていいます。
親族が、「おじー、おばーに沢山お金持をたそうねぇー」とか言いながら、
網の上で紙銭を燃やす為に使うんですね。
燃やし終えたウチカビは、これに酒(泡盛)をかけて着火します。
青い炎が確認できるまで繰り返し、炎ガ確認できたら、灰の上に供えたご馳走や花を置き、
あの世まで持っていってもらいます。
この、あの世に「銭」を持たせるという習慣は沖縄全県の風習です。
因みに、隣りの中国でも、旧暦の7月15日に、同じ行事が行われますが、ただ中国では、
茶色の紙に自分たちで金属の道具で「銭」という文字を打って、燃やします。
意味は全く同じで、あの世で使うように、お盆の時に帰ってくるご先祖さまに持たせるためだそうです。
きっと琉球王国時代の中国との進貢、冊封関係の影響でしょうね。
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