御嶽 沖縄の世界遺産
更新 : 2015/12/23 12:17
はいた〜い♪コンシェルジュの竹村で〜す。
沖縄本島へ足を踏み入れて、裏通りの民家のなかを歩いてみると、まず驚くのが、
自宅の敷地の中に、ご先祖のお墓が普通にあったりします。
これは沖縄の方々が、もっとも大切にしている「先祖崇拝」の象徴です。
一方、御嶽は村落共同体ごとにある聖域で、村を愛護する祖霊神、祝福をもたらすニライカナイ神、
航海守護神などがまつられているところ。多くが村の発生した場所や、祖先の納骨場所の近くにある。
御獄(うたき)のなかには、今でもしっかりと神様が守っていて、
いつでも来る人間を見つめているので、入られる時は、手を合わせてお礼を言うようにした方が望ましい。
今日、皆様にご紹介したいのは【園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)】です。
私が知っている限り、知らずに素通りしてしまう沖縄の世界遺産です!!!
皆さんがこの遺産を見ずに帰る方も多いはずです!でも、首里城に行ったことがあれば、絶対に通っているはずです。
園比屋武御嶽は琉球王国時代の国王の拝所で、守礼門の後方左側の道端にある石門とハンタン山一帯をいいます。
国王は城外に出かける時、往路帰路の安泰をこの石門で祈願してたそうです。又、王府の行事で東方の拝所を巡礼する
「東御廻り(アガリウマーイ)」や、聞得大君(きこえおおぎみ)の就任の儀礼である「お新下り(おあらおり)」の時、
最初に訪れる拝所でもありました。扉を除き全て石造の平唐破風門ですが、両妻飾りに懸魚(火除けのまじない)の彫刻を
取り付けるなど木造建築の表現を取り入れています。沖縄戦で大破しましたが見事に復元されています。
琉球王朝時代の石工技術をみせる旧国宝建造物で、自然と祖先崇拝の固有の形態を表す、
沖縄の方々にとって、園比屋武御嶽は一種の精神遺産です。国家行事や祭祀と密着した重要な御嶽です。
今も祈願に訪れる人が後を絶たない。皆さんも旅の安全、健康を祈願されてみては如何でしょうか。
パシフィックホテルから車で20分、モノレール首里駅から徒歩15分です。