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歴史生きづく宿 環翠楼のお知らせ・ブログ
女将のいない(?)日本旅館
更新 : 2011/4/28 12:42
こんにちは♪広報隊長コロ助です。
本日は日本旅館につきもの?の、女将(おかみ)の話。
実は環翠楼には「女将」って役職は存在せず、
「旦那さん」「若旦那さん」「番頭さん」が担当です。
(女性ではないんですね〜@@;男性なのです!@@;)
日本旅館につきもの(?)の「女将」
何故、400年の歴史のある環翠楼にも関わらず女将が存在しないのか・・・。
お客様の中には
「旅館には女将が必ず存在する」と思っておられる方も多く
コロ助・・・ちょっと調べてみました。
旅館女将とは?
女将を辞書で引くと「旅館,料亭,料理屋などの女主人の総称。
旅館女将 の場合には・・・
「接遇や運営に関する最高責任者としての役割を持つことが多い」と定義
女将の手腕で、その施設の評価が決まるとも書かれていました。
旅館の女将は日本旅館の歴史と共に発展してきたみたいですが
女将の歴史的ルーツを整理したものは無いらしく
コロ助の疑問は解決しません(><;
他の記事で何か無いのか・・・と検索していたらこんな記事が・・・。
京都大学の日置教授の記事。
江戸時代の旅籠(旅館)には女将は存在しなかったそうです。
実は女将の発祥は、水茶屋からスタート!
水茶屋→料理茶屋→待合茶屋→料理旅館など変化。
当時、水茶屋の女将は遊びそのものを調整しており会場の調整や
芸者の手配など宴会を仕切るのが主の仕事内容。
(今で言う、宴会部長ですね^^)
この茶屋での女将のもてなしの様式が明治以降の
旅館へ取り入れられたと考えられる。
これらは推測であって学術的に立証さ れているわけではない。
フムフム・・・なるほど。まだ進化を続けている「女将」なのですね。
環翠楼に勤続52年の「小松氏」の見解では
「昔は女性が表に出ることは無くて女性が
お客様の前で対等に口をきくなんてのはクレームの対象」と
ちょっと昔の日本では、こんなにも女性の地位が低かったのかと驚く内容。
結論!
女将制度は明治時代以降の事で、
江戸創業の環翠楼には無いまま現代にきてしまったのです。
そういえば
箱根の老舗と言われる旅館には「女将さん」が居ない旅館が多いですね。
「女将」は存在しませんが、かゆいところに手が届く!をモットーに
環翠楼スタッフは全員でお客様に耳を傾けてますので!(^^
ご用命には誰でもOKですので呼び止めちゃってください(^^
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