昔はラーメン屋で食うもんだった。
師匠はそう言っていた。
名物豚丼。
丼と言えば牛丼。
一時期牛肉がダメになった時、
人気チェーン店が出した豚丼は、
しゃばしゃば豚丼だった。
牛丼の肉がただ豚に変わったやつ。
焼いた豚肉がごはんにのっている、
それを初めて食べたのは確か、
たかが豚丼されど豚丼というユニークな名前の店。
とにかくサボる事に命をかけていた若き外回り時代。
タレが足りないと嘆いていた。
つゆだくの丼が大好物だからだ。
そして美味しくない豚丼の肉はまるでダンボールの様だ。
帯広駅前にある人気店には行列。
それを横目に歩き駅の中へ。
お土産屋などが並ぶエスタのテナント。
ビール片手にそんなに味が違うんかねと思う。
三本の指に入る店のあるところでは、
調理場に殿様がいて驚いた。
いや殿様というより横綱か。
エスタのこの店はダンボールでは無い。
そしてタレを自分で追加出来る喜び。
持ち帰りも出来るのでこれから列車の人にはおすすめ。
しかし列車の中で食べたら香りはどうなるのか心配。
食べ終わり結果こう思った。
肉だけでいいな。