宿番号:312025
【平成温泉番付】栃木県第1位 にごり湯と美食 やまの宿下藤屋のお知らせ・ブログ
喜多川歌麿の肉質画発見!
更新 : 2014/3/3 9:21
60年以上所在が分からず、栃木市や多くの美術専門家らが懸命に、その行方を探していた、市ゆかりの江戸期の浮世絵師喜多川歌麿の肉筆画の大作「深川の雪」が2日発見されたとの報に、市民や美術関係者らは大変な驚きに包まれた。同市は歌麿を生かしたをまちづくりを進めており、早くも一部の市民からは「3部作を一堂に見られる機会を」「将来的には市が購入できれば…」と期待する声が上がっている。
「深川の雪」は親交のあった市内の豪商の依頼を受けて、歌麿が栃木市で描いた可能性がある作品で、同じ経緯で制作されたとされる「品川の月」「吉原の花」と合わせ3部作「雪月花」と呼ばれている。
市や市民らは作品の収集や観光パンフレットの製作など、郷土に関係が深い歌麿を活用したまちづくりに取り組む中で、戦後間もなく、こつぜんと消えた「深川の雪」を探すことに力を尽くしてきたが、行方はつかめないままだった。
今回、青天の霹靂ともいえる突然の発見の報を受け、歌麿研究に取り組む市民団体「ネットワークとちぎ」の佐山正樹代表理事(64)は「栃木市からではないのが残念だが、(海外に流出せず)国内で見つかってよかった」と声を弾ませた。その上で「市役所に展示されている『月』『花』の高精細複製画と一緒に三幅を一堂に見られたら」と期待を寄せる。
地域振興のための街づくり会社「メロー」の青木良一社長(56)は「(最終的には)何としても市で購入する道を探ってほしい」と訴える。「世界に発信する『究極の宝』となり、市のブランド力が、飛躍的に向上するのは間違いない」と強調する。
市とちぎ蔵の街美術館の松田重昭館長(65)は「『雪』の発見によって、作品自体はもちろん、歌麿の学術的研究もさらに進むのではないか」と、その意義を強調する。また、那珂川町馬頭広重美術館の市川信也館長(60)は、歌麿研究の進展と同時に「『雪月花』が栃木市で公開されれば、市にとってよいことでは」と話した。
(下野新聞抜粋)
関連する周辺観光情報