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天童藩家老・吉田守隆。通称・吉田大八。
将棋駒の製造を推奨したことで有名なお方でございます。
天童藩は当時、財政は困難を極め、下級藩士ほど生活は苦しいものでした。
その中、大八さんは救済策の一つとして、藩士が将棋駒を製作することを取り入れました。
武士が手内職を営むことについて反対もございましたが、「将棋は兵法戦術に通じ、武士の面目を傷つけるものではない」とし、将棋駒作りを広く推奨致しました。
幕末動乱の中、大八さんは天童藩が奥羽越列藩同盟に参加し、新政府軍の先導となった為、その罪を背負い切腹を申し付けられました。37歳という若さでございました。現在は天童沸向寺に葬られております。
写真の吉田大八像は天童市舞鶴山山頂にございます。
先月下旬に行われた人間将棋の会場でございまして、私もさっそく見に行って来ました。
見晴らしの良い山頂に穏やかに佇む大八さん。
天童の街を温かく見守っておられるのやもしれませんね。
ちなみに天童市は将棋駒生産量が全国の九割を占めています。
街中にはあちらこちらに将棋のモニュメントなどがございます。
歩道部分には将棋盤と駒も描かれておりますので、歩きながら足元を見るのも楽しいですよ。
また、舞鶴山山頂付近には織田信長公を祭る建勲神社もございます。
来月には織田信長公の命日に合わせましてイベントも開催されますので、皆さまも是非山形県天童市に足を運んでみて下さいね。
織田信長公と吉田大八さん所縁の地・天童。
温泉に浸かりながらゆったりとしたひとときをお過ごし下さいませ。
私も再び天童市に伺いたいと思います。