宿番号:313188
大正浪漫の趣き 天見温泉 南天苑のお知らせ・ブログ
和室に生けるクリスマスの迎え花(その2
更新 : 2007/12/19 6:58
前にも申しましたように、旅館でクリスマス...というのはミスマッチなのですが、八百万(やおよろず)の神々の日本では、異国の神の日も祝う...という習慣に倣い、旅館でも、クリスマスを祝うわけです(ノ´∀`*)
今日はその「和室に生けるクリスマスの迎え花」第二弾。
では、和室にどう生けるか?
オアシスを使ってフラワーアレンジメントで生けたら、洋花が洋式で生けられて「そのまんま」ですから面白くありません。
では、「花ハ水に浮キタルモノニテ候」という千利休の言葉通り「抛入(なげいれ)」で生けてみましょう。
「抛入」は...剣山もオアシスも使わない華道の中では、一番、原初的な生け方...
「抛入」は...
たとえば、ふと野に散歩に出て、道すがらで気を引く野草に出合ったとする...一本そっと手折って、家に帰って自宅で自分の一番お気に入りの壷や花瓶に挿してみる。そんな気楽な花...
「水に浮キタル」ように、水際の足元(花の茎)が「窮屈」ではない花...
室内に生けてあっても、窓から風が吹きこめば、野にあるように揺れる花...
「花」が「豪華」に主張するのではなく、人間と花がともに存在しているという目線を大事にしたいと思っています。はたして今日生けた花がそういうふうに見えているかどうか(苦笑