宿番号:313188
大正浪漫の趣き 天見温泉 南天苑のお知らせ・ブログ
パンと恋のみにて...
更新 : 2007/12/23 8:03
【華物語 (コミック)】埜納 タオ, 槙 佑子 (著)
いつも立ち寄らせていただく、「いけばな」関係の個人Blogの中に掲載されていたので、つい、どんな内容なのか興味が湧いて衝動買いしたコミック本です。1時間ほどで読めます。
ところで… Amazonのサイトには、のっけから(コミック)と書いてあるのに、注文して、商品を受け取って、頁を開いてみてから...
「あ、なんだコミックだったのか?」 …と思ったんですよね(笑
注意力がないというのか、何も考えてないというのか…(笑
ストーリーは、主人公である若いOLのコが、失恋ともいえないような、小さな出来事が、きっかけで、偶然眼に留まったいけばな教室へ… そして、季節ごとに変わる花や、自然に触れてゆくうちに、自分自身も内面から成長してゆく… という感じの内容です。
本書の中では、これらの出来事が、日常の生活にリンクして、すごくライト感覚で描かれていますが、...ここで、オヤジ世代(私のことです…)は、この中からもいろいろ示唆に富むことをヘヴィに学び取ろうとするわけです。
「人はパンのみにて生くるにあらず」とは、『新約聖書』の言葉ですが、人は仕事と家の往復だけでは生きてゆけない。若い女のコ(…や若い男のコ)には、そこにもうひとつ、「恋」が入って、「パンと恋」で生きよう…とするのですが、それでも息が詰まってしまうことなんて、今やいくらでも起こってくる。そんなときに第三の事象である何かに出会う…とか「見つける」ことって大事なんですよね... 二点で支えるよりは、三点で支えるほうが強固であるのは物理的にも自明の理。
日常生活の中で受ける「緊張」を、どこかでうまく開放し、どこかで集中させる「緊張と開放」の心のバランスを三点の中で上手にとりあってゆく、いわば「生き方のコツ」みたいなものを、『華物語』は教えてくれます。
そこで今日の、新格言… 「人はパンと恋のみにて生くるにあらず」。
しかし、敢えてここで私は...「されど、恋は忘れるな...」とも...付け加えておきましょう(笑