宿番号:313188
大正浪漫の趣き 天見温泉 南天苑のお知らせ・ブログ
忙中有閑
更新 : 2007/12/27 23:48
毎日、庭掃除ばかりやっているので書くことないですね〜(^.^;)
三千坪の庭の掃除は、例年、旅館の中のスタッフで区割りして役割分担するのですが、
今年は、私め店主自ら…と、アルバイト1〜2名の総員3人がかりで行っています。
私自身が全面の庭掃除にかかるのは、本当に何年かぶり…
正直言って年末の繁忙時に、これだけ時間が割けるというのも何年ぶりかのことです。
ひとつは、私自身が、いろいろな協会の役や同業の会を任期が終わったこと。それを機に、会合や忘年会などの参加も減らしましたし、どういうわけか昨今、会合自体が現実的に減りました。
旅館の年末はたいへんです。
なにせ、紅葉と忘年会のシーズンが終わって、落ち葉満載の庭から、新年への、心「新(あらた)まる」庭へ、早や変わりをしなければなりません。床の間の掛け軸や、花は云うに及ばず、いわば芝居でいう「回り舞台」のようにぐるりと背景や大道具を変えるのです。
落ち葉の枯れ葉色を熊手で取り除けば、中から、いままで枯れ葉の下で、充分水分を補給した緑まぶしい苔が現れます。
緑の苔むした地に、さざんかの花弁が散っているさまは心和みます。
ところで…
朝から野外で庭掃除をしていますと。時間がすぐに過ぎて、じきに日が暮れてしまいます。
単純作業なのですが、一日、じつにさまざまな記憶や想念があらわれては消える。また現れては、手を動かしているうちにまた消える。思い出すのは、よくお寺のお坊さんが庭を掃いている姿… そこで、「ああ、なるほど。庭掃除って修行みたいなもんだな…」と思いました。落ち葉を掻き集める作業に、いつの間にか煩悩や雑念から開放され、次第に「無心」になってゆく…
と...、寒い中、こんな悠長なことを考えているのは私だけで、アルバイトくんたちにしてみれば、「えらいバイト引き受けちゃったな〜(><;)」と思っているかもしれませんね... おつかれさま...(笑